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LGBT の K-Pop アーティストというと、2001年に「Temptation」でデビューした、MtF のトランスジェンダーのシンガー、ハリスと、彼女の成功を受けて2005年にデビューした、韓国初のトランスジェンダーのガール・グループ、レディの例があります。

ハリス バイオグラフィー(Queer Music Experience., 2007.02.06)

レディ バイオグラフィー(Queer Music Experience., 2007.02.06)

そして2017年、いよいよ K-Pop シーンにも、オープンリー・ゲイのアーティストが登場する予定であることが報じられました。

4月7日に、男性向けの美容情報を中心としたニュース・サイト、Very Good Light に、「Meet the first openly gay Kpop star」という見出しの記事が掲載されました。

Meet the first openly gay Kpop star (Very Good Light, 2017.04.07)

この記事によると、マーシャル・バン(Marshall Bang)という、オープンリー・ゲイの R&B シンガーが、今年度中にも K-Pop シーンにデビューする予定なのだそうです。

この Very Good Light の記事には、マーシャル自身による書き下ろしの長大なライフ・ストーリーも、併せて掲載されています。

そして、Very Good Light の記事が出た翌日には、韓国のエンタテインメント・ニュース・サイト Koreaboo も、マーシャル・バンのソロ・デビューと、K-Pop 初のオープンリー・ゲイのアーティストの誕生を報じました。

Koreaboo の記事は、前日の Very Good Light の記事と、2015年8月27日付でソウルのタウン情報サイト TimeOut Seoul のブログに掲載されたインタヴュー記事を参照して書かれたものです。

Marshall Bang soon to be South Korea’s first openly gay K-Pop star (Koreaboo, 2017.04.08)

Interview: Marshall Bang comes out with a bang! (TimeOut Seoul, 2015.08.27)

さらに4月10日には、韓国を始めとするアジア圏やラテン・アメリカ圏のテレビドラマの情報サイト DramaFever も、マーシャル・バンのデビューを報じました。

Meet Marshall Bang, Korea's first-ever openly gay K-pop artist (DramaFever, 2017.04.10)

これらの記事に掲載されていた、マーシャル・バンの経歴について、ごくごく簡単にまとめてみます。

マーシャル・バンは、生まれも育ちも L.A.の、韓国系アメリカ人です。

2012年に、マーシャルは韓国のテレビ局 MBC で放送されているオーディション番組『Star Audition』の第3シーズンに参加。TimeOut Seoul のインタヴュー記事によると、マーシャルは MBC から電話で要請を受けて参加したようです。

残念ながら、マーシャルは16人のファイナリストには選ばれなかったものの、その歌唱力が認められ、レコード会社との契約に成功。今年に入ってからは、マーシャルは MRSHLL の名義で、韓国の DJ Friz の「Resist」や「Release」、Dathan の「Hello Goodbye」といった楽曲に、フィーチャリング・アーティストとして参加しています。

そして、いよいよソロ・アーティストとしてのデビューが決定した、というわけです。

Very Good Light の記事に掲載されているマーシャルの発言によると、マーシャルがオープンリー・ゲイであることについて所属レーベルは非常に支援的であるそうで、マーシャルをサム・スミスのような路線か、あるいはフランク・オーシャンのような路線で売り出すことを考えているそうです。



“Resist”
(DJ Friz feat. MRSHLL)

(2017)




“Hello Goodbye”
(Dathan feat. MRSHLL)

(2017)




4月10日の DramaFever の記事では、韓国の芸能界で初めてゲイであることを2000年にカミング・アウトした、元モデルでタレントのホン・ソクチョンが、カミング・アウトの代償として、その後の3年間は、すべての仕事がキャンセルとなってしまったことにも触れた上で、次のように書いています。


“たとえマーシャル・バンが商業的には成功しなくとも、依然として彼は声明を出していくだろう。我々の知る以上に多くの人々が抑圧を感じていて、疎外されるのを怖れてセクシュアリティを隠さなければいけないような、そのような国にあっては、歯に衣着せぬ芸能人や著名人こそが、すべてを変えられる。もしもマーシャルが大成功を収めてくれれば、さらにすべてはより良くなるだろう。今は2017年、そろそろゲイの K-Pop スターが誕生してもいいころだ。”


マーシャル・バンのデビュー作の具体的なリリース日は、まだ発表されていないようですが、実際に音源がリリースされれば、日本のメディアでも報じられるのではないかと思います。



マーシャル・バンの Twitter のアカウントはこちら。
https://twitter.com/marshallbang



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2017.04.15 Top↑
 昨年1年間はブログの更新をお休みさせていただいていましたが、今回は久しぶりに、海外の LGBT ミュージック関連の話題です。



 イギリスのボーイバンド、ユニオン・J (Union J)のメンバーであるジョージ・シェリー (George Shelley)が、昨日(2016年2月3日)、YouTube を通じて、かつては男性の恋人がいたこともあるのを明らかにしました。イギリスのゲイ・メディアは、その日のうちに一斉にこれを報じました。

George Shelley: “I’ve had girlfriends, but I’ve also had boyfriends”(Gay Times Magazine, 2016.02.03)

UNION J’S GEORGE SHELLEY COMES OUT: ‘I’VE HAD GIRLFRIENDS AND BOYFRIENDS’(Attitude.co.uk, 2016.02.03)

Union J singer comes out: I’ve had boyfriends and I’ve also had girlfriends (PinkNews.co.uk, 2016.02.03)

ジョージ・シェリー(ユニオン・J)
(画像は Attitude.co.uk の記事より)


 件の動画が、こちら。

2016.02.04 Top↑
 昨年(2013年)から今年にかけて、クリスティーナ・アギレラとのデュエット曲「セイ・サムシング (Say Something)」が、本国アメリカのヒット・チャートで最高4位の大ヒットを記録した、ニューヨーク出身の新人ポップ・デュオ、ア・グレイト・ビッグ・ワールド (A Great Big World)のメンバーの、チャド・ヴァッカリノ (Chad Vaccarino)が、6月23日、ゲイであることをカミング・アウトしたそうです。

 ※A Great Big World’s Chad Vaccarino Comes Out As Gay In Touching Video: WATCH (NewNowNext.com, 2014.06.23)

 ※Watch A Great Big World singer discuss sexuality in new video (Attitude.co.uk, 2014.06.23)

 ア・グレイト・ビッグ・ワールドは、YouTube 上で『Day in the Life』と題したヴィデオ・ブログの公開を、シリーズで行なっているんですが、その『Day in the Life』の2014年6月23日分の動画の中で、チャド・ヴァッカリノは、学生時代に多発性硬化症を患っていたことに絡めて、自身がゲイであることを、併せて明かしました。

 その動画が、こちら。
2014.06.27 Top↑
 NHKラジオ第1で、平日の午後1時から4時55分まで放送されている、山田まりやさんがメイン・パーソナリティーの生ワイド番組『午後のまりやーじゅ』。

 その通称『午後まり』の毎週木曜日は、女装パフォーマーのブルボンヌさんが、週一レギュラーとして出演をなさっています。

 ※『午後のまりやーじゅ』公式サイト http://www.nhk.or.jp/gogomari/

 そして、先週の6月12日放送分の『午後のまりやーじゅ』では、ブルボンヌさん担当のコーナー『ブルボンヌママのお悩み相談カフェ』内の企画『ブルボンヌの小部屋』で、ゲイ・ミュージックが特集されました。

 正味20分弱の、短い時間ではありましたが、しかしこれは、実に画期的なことであったと、私は思います。

 というのも、ですね。

 日本のテレビやラジオの番組で、ロック/ポップスについて語られるときに、そこに「ゲイ」という括りが持ち込まれることって、ほとんどないですよね?

 これが紙媒体の場合なら、たとえば音楽出版社から発行されている月刊誌『CDジャーナル』が、ゲイ・ミュージック特集を組むことが、時折あります。同誌の2011年9月号に掲載されていたゲイ・ミュージック特集では、ブルボンヌさんもライターとして、「ゲイのキワモノ学」というコラムを寄稿なさっていました。『CDジャーナル』の他にも、私の見聞の範囲内では、オルタナティヴ・ロック系の音楽雑誌『クッキーシーン』が、ゲイ・ミュージック特集を組んだことがありました。

 ところが。

 テレビやラジオの世界となると、「ゲイ・ミュージック」というカテゴライズでロック/ポップスが論じられることは、ほとんどなかったのではないでしょうか。

 少なくとも私は、ミュージシャンの性的指向という切り口でロック/ポップスが特集された日本のテレビ番組やラジオ番組を、観たり聴いたりしたことは、これまで一度もないです。

 まあ、私が不勉強なだけなのかもしれませんが。

 しかし!

 今回ブルボンヌさんが、ご自身がレギュラーとして出演されている『午後まり』の中で、ゲイ・ミュージック特集を組んでくださったのです。

 ブルボンヌさんは、日本のマス・メディアの世界に、「ゲイ・ミュージック」というカテゴリを、積極的に持ち込んでくださっているかたなんです。



 さて。

 ここからは、6月12日放送分の『午後まり』内の、ブルボンヌさんによるゲイ・ミュージック特集の内容を、より具体的に紹介していこうと思います。
2014.06.18 Top↑
 2005年の映画『ブロークバック・マウンテン (Brokeback Mountain)』の大ヒットの記憶は、私には未だに鮮明なのですが、その『ブロークバック・マウンテン』のオペラ版の上演が、スペインのマドリッドのテアトロ・レアルにて、今月(2014年1月)の28日から、いよいよ開始されるそうです。アメリカのLGBT向けエンタテインメント・ニュース・サイト、NewNowNext が、昨日(2014年1月7日)付で報じています。

“Brokeback Mountain” Opera Opening In Madrid This Month (NewNowNext, 2014.01.07)

 この NewNowNext の記事に拠ると、今回のオペラ版の作曲を手がけているのは、アメリカのコンテンポラリー・クラシカル・ミュージックの作曲家の、チャールズ・ウォリネン (Charles Wuorinen)。そして作詞は、原作者のアニー・プルーが自ら手がけているそうです。

 現代音楽=アヴァン・ギャルド、というイメージが私にはあって、それは非常に安易な先入観なんだろうなとも思うのですが、しかし、この NewNowNext の記事の中でも、今回のオペラ版『ブロークバック・マウンテン』は、「アヴァン・ギャルド・オペラ」と紹介されています。

 少なくとも記事を読んだだけでは、『ブロークバック』の世界観とアヴァン・ギャルド芸術との融合を、私にはなかなか巧くイメージできないというのが、正直なところです。しかし、作詞を手がけているのは原作者自身である以上、原作小説の精神が損なわれた作品になるはずはなかろうと、現時点で作品を未見の私は、そのように考えています。

 キャストは、2005年の映画版では故・ヒース・レジャーが演じていたイニス・デル・マーを、カナダのバス・バリトン歌手のダニエル・オークリッチが、そしてジェイク・ジレンホールが演じていたジャック・ツイストは、アメリカのテナー歌手のトム・ランドルが演じるそうです。

 ちなみに、今回のオペラ版『ブロークバック・マウンテン』は、もともとはニューヨーク・シティ・オペラの依頼により制作が進められていたのだそうです。しかし、昨年(2013年)10月、ニューヨーク・シティ・オペラは、財政難のために破綻。ディレクターのジェラルド・モルティエの辞任により、いったんは制作が中断されたものの、モルティエがこれをマドリッドのテアトル・レアルに持ち込んだことで、ついに上演が実現したのだそうです。

 このオペラ版『ブロークバック・マウンテン』は、日本からもチケットが入手可能のようです。私は残念ながらマドリッドにまで観に行けるだけの時間的・経済的な余裕がないのですが、日本公演の実現やソフト化を待ちきれん! というかたは、ぜひ観に行かれてはいかがでしょうか。

ブロークバック・マウンテン: テアトロ・レアル in マドリード, マドリッド (CLASSICTIC.com)

 それから、これは今回の NewNowNext の記事を読んで初めて知ったことなのですが、このオペラ版『ブロークバック』の作曲家であるチャールズ・ウォリネンは、オープンリー・ゲイなのだそうです。

チャールズ・ウォリネン
(Photo: Susan Johann)

チャールズ・ウォリネン公式サイト
http://www.charleswuorinen.com/




 英語版 Wikipedia のチャールズ・ウォリネンの記事を見てみると、こちらにも“He is married to his longtime partner and manager, Howard Stokar.”との記述があります。

 しかし、この記述の参照元として示されているのは、ウォリネンのマネージャーでありパートナーでもあるというハワード・ストーカーの公式サイトのトップページの URL のみ。これではソースが示されていないも同然です。

 そこで、自分でもいろいろと調べてみたのですが、結局、正確なソースは私にはわかりませんでした。

 まあ、件の記事を初めて読んだのが昨日の今日なので、ネット上の記事や関連文献を隅なく調べた上での話ではないし、そういう以前に、単に私の検索の仕方が悪いだけなのかもしれませんが。



 さて、ここで話は少々脇道に逸れますが、私は以前、このブログで、ニューヨーク・ポップス・オーケストラの音楽監督であり、吹奏楽の作曲家である、スティーヴン・ライニキー (Steven Reineke)について書いたことがありました。

 ライニキーもまた、ゲイであることを公にしているのですが、私の書いたその記事で紹介しているインタヴューの中で、ライニキーは、自身の作品と性的指向との関連性について、「ゲイであることは、僕の曲作りには全く何の影響も及ぼしていない」と語っていました。

N.Y.ポップス・オーケストラの音楽監督、スティーヴン・ライニキー (当ブログの2010年11月3日付のエントリ)

 そうしたライニキーの考え方が、はたしてライニキー以外のオープンリー・ゲイのクラシカル・ミュージックの作曲家や演奏家たちのあいだでも、平均的なものであるのかどうかまでは、クラシカル・ミュージックの分野に明るくはない私には、残念ながらわかりません。

 今回ウォリネンが手がけたオペラ版『ブロークバック・マウンテン』にしても、原作が別個に存在している以上、これはウォリネン自身の性的指向を直接的に反映したものではありません。

 しかし、『ブロークバック・マウンテン』という物語は、男性同性愛がテーマの作品です。その要素をオミットして脚色することなど、到底不可能です。

 そのような作品のオペラ化を、オープンリー・ゲイのコンテンポラリー・クラシカル・ミュージックの作曲家であるチャールズ・ウォリネンが手がけている、という点こそが、私にはいちばん興味深いのです。

 オペラ版『ブロークバック・マウンテン』の真にアヴァン・ギャルドである点というのは、作品のテーマに男性同性愛が持ち込まれることの少ないクラシカル・ミュージックの分野において、オープンリー・ゲイの作曲家が男性同性愛テーマのオペラを作曲したという、その事実にこそあるのではないか、という気が、私はしています。

 先にも書いたとおり、私はオペラを観るためだけに海外にヒョイッと渡航できるような身分の人間ではないので、このオペラ版『ブロークバック・マウンテン』の日本公演、あるいはソフト化を、切に待ち望んでいます。



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