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 私はこれまで、このブログで、「日本のゲイ・インディーズ・シーンは自然消滅した」と幾度も書いてはきましたが、それはこの日本に、オープンリーのLGBTのインディー・ミュージシャンの存在自体がなくなったという意味では、全然ありません。

 要は、それらのミュージシャンのみなさんが、ムーヴメントと呼べるだけの大きなうねりを、2014年現在では形成していらっしゃらない、というだけであって、個々にはみなさん活躍をなさっておいでになります。

 今回の記事では、そうしたオープンリーのLGBTのインディー・ミュージシャンのみなさんが、2014年の上半期にリリースをなさったり、発表をなさったりした楽曲群を、まとめて紹介させていただきます。

 私が個人的には面識を持っていないミュージシャンのかたも、ここでは何組も紹介をさせていただいています。また、ここで紹介させていただいている全てのミュージシャンのかたたちのあいだに、横のつながりが存在しているというわけでもありません。

 そうした相互関係をお持ちではないミュージシャンのみなさんを、こうやって一つの記事にまとめて紹介することが、私なりの、シーン再生の試みだったりします。

 音楽性の違いに基づいたライヴ・イヴェントの「住み分け」自体は、あってしかるべきだとは思います。しかし、その「住み分け」を、排外主義などと混同してしまうという過ちは、二度とあってはなりません。そこからは、創造的なものは何一つとして生まれませんからね。

 ちなみにですね、ここで紹介させていただいた楽曲だけが、この上半期に日本のLGBTのインディー・ミュージシャンのみなさんが発表なさった作品の全てではありません。現在の私は、「机上の人間」にならざるを得ない状況なので、オーディオ・ファイルやミュージック・ヴィデオ、ライヴ映像などのデジタル配信には力を入れていない、完全にライヴ活動が中心となっているLGBTのミュージシャンのかたたちについては、その動向を、あまり把握できてはいません。

 ライヴの現場にも頻繁に足を運ばれている、インディー・ミュージック・ウォッチャーのたけださとしさんが、私の今回の記事と同じ趣旨で、もしも別に記事をお書きになったとしたならば、ここで紹介されているラインナップとはまた異なった内容のリストになることと思います。

 この記事は、あくまでも藤嶋隆樹個人による、私的な総括に過ぎません。

 それでは、以下からが楽曲の紹介です。発表順に並べてあります。
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2014.07.22 Top↑
 2014年6月28日(土)、福岡の Cotton Club Cafe (コットンクラブカフェ)を会場にして、今年も Sound Summit が開催されました。

 Sound Summit は、2014年現在では、この日本で唯一の、「定期開催されているLGBTのライヴ・イヴェント」です。2002年に初めて開催されて以降、今年まで開催が継続されています。

 ※Sound Summit 2014公式サイト http://ss.k-toom.net/pc.htm

 この Sound Summit 2014の公式サイトに掲載されている、イヴェントの開催趣旨を、以下に引用させていただきます。

“年に一度、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー)並びに

セクシャルマイノリティーに理解のあるミュージシャンにより開催されるSOUND SUMMIT。

プロ・アマチュア問わず、地元福岡のミュージシャンを中心に、

全国から交流のある人気ミュージシャンを招いて開催しています。

2002年にたった3組のアーティストで始められたこのイベントも今年で13年目。

今では国内で最も歴史のある最大級のLGBTライブイベントになりました。

今回は原点に返り、弾き語りや小編成ユニットを中心に

歌詞の伝わる出演陣でお届けします。

LGBTシーンのみならず、ネット上で仲間と出会うパターンが

以前より格段に増えている昨今、私達は敢えて「ライブ」というリアルな空間に身を置き、

また感動することで、改めて人と人とが生で出会うことの素晴らしさ、

そこから生まれる自身の存在の価値を感じてもらえるのではないかと考えています。

SOUND SUMMITの出演者はそれぞれの表現力で、笑い・楽しさ・切なさ・悲しさ、

感情のドアを優しくノックする歌や演奏を披露してくれるアーティストばかりです。

SOUND SUMMITに参加することによって感動し、

それまでの自分では考えられなかった価値観を見出してもらうことによって、

「ひとりひとり、みんな違うからこそ大切な存在」このメッセージが、

一人でも多くの方に伝わることを願います。”



 私が Sound Summit に足を運んだのは、実は、2005年のたった一度きりしかありません。

 関心がないわけでは全然ありません。ごく単純に、日程の都合がつかなかったり、あるいは金欠であったりと、そういう至って現実的な理由から、なかなかお伺いすることが叶っていません。

 ちなみに、2005年という年は、今から振り返ってみると、日本のゲイ・インディーズ・シーンが退行の道を歩み始める直前の、最後の大きな盛り上がりを見せた年でした。

 その2005年の Sound Summit の観覧記がこちら。

 ※SOUND SUMMIT 2005観覧記 [2005年7月10日 at 博多 The Voodoo Lounge] (Queer Music Experience.)

 この後、つまり2006年以降、日本のゲイ・インディーズ・シーンは、退行・自壊・消滅の道を辿りました

 そうした退行・自壊・消滅の様子をリアルタイムで目にしてきた者の一人として、私は、Sound Summit のような「LGBTのライヴ・イヴェント」のありかたについては、いろいろと思うところがあります。
2014.07.18 Top↑
 前回の記事では、2014年4月27日(日)に東京・渋谷の代々木公園にて行なわれた『東京レインボープライド2014 パレード&フェスタ』の、イヴェント全体に関する私の個人的な印象を述べました。

 そして今回の記事では、その『東京レインボープライド2014 パレード&フェスタ』のステージで繰り広げられた、個々のパフォーマンスについて、書いていきます。

TOKYO RAINBOW PRIDEの横断幕


 ただし、前回の記事にも記しているとおり、私がじっくりと腰を据えて拝見したのは、実は午前の部のステージだけです。午後からは、友人とディスカッションをしながら、イヴェント全体をやや離れたところから俯瞰していたので、したがってこの記事でご紹介させていただくのは、午前の部の出演者に限らせていただきます。申し訳ありません。



 さて、この日、司会を務められたのは、ホラー系女装として有名なエスムラルダさんと、そしてシンガー・ソングライターのキムビアンカさん。キムビアンカさんによるライヴ・パフォーマンスの前後には、キムビアンカさんの代わりに東 小雪さんが、エスムラルダさんと共に司会を務められました。
司会のキムビアンカさんとエスムラルダさん


 オープニングでご挨拶のために登壇なさった、共同運営委員長の山田奈津美さんと、同じく共同運営委員長の矢島竜也さん。
山田奈津美さん、トビー、矢島竜也さん、にんに君
(右から、山田奈津美さん、TRP 公式ゆるキャラのトビー、矢島竜也さん、
日本テレビ系列『火曜サプライズ』の番組キャラクターの「にんに君」)




 そして、ステージ・パフォーマンスがスタート。最初に登場なさったのは、このブログではおなじみの、虹組ファイツのみなさん。2曲を披露なさいました。

虹組ファイツ1

虹組ファイツ5


 引き続き、同じく「ゲイ・アイドル」枠で、二丁ハロのみなさんが登場。

二丁ハロ1

二丁ハロ2


 その後、各フロートの紹介を挟んだのちに、GID (性同一性障害)をモチーフとした劇団、トランス☆プロジェクトのみなさんが登場。今年の10月に再演が予定されているという、劇団初のミュージカル作品の一幕を、この東京レインボープライドのステージで演じられました。

トランス☆プロジェクト


 続いては、既に00年代の前半のころから、日本のプライド・イヴェントには欠かせない存在となっている、エイサーの新虹(あらぬーじ)のみなさんの演舞と、「“みんな”でブラス!」。

 そして、午前の部のラストを飾ったのは、司会も務められているキムビアンカさんのライヴ・パフォーマンスでした。

キムビアンカ5


 先にも書いたとおり、私は午後の部のステージは、ちゃんと腰を据えて拝見させていただいたわけではないのですが、この日の午後の部には、昨年(2013年)11月7日にフジテレビ系列で放送された『アウト×デラックス』へのご出演の中でゲイであることをカミング・アウトなさった、音楽芸人のこまつさんがメンバーとして所属なさっている、インストゥルメンタル・バンドの HMC BAND の出演がありました。

 こまつさんについては、いずれ何らかの形で記事として取り上げさせていただきたいと思っています。




 さてさて。

 午前の部の出演者のみなさんのうち、ここでは特に、虹組ファイツのみなさんとキムビアンカさんのステージの様子について、クローズ・アップさせていただきます。
2014.05.08 Top↑
 前回のエントリは、2014年1月13日(月)に新宿二丁目で開催された、『第1回冬の東京レインボー祭り』の観覧記でした。

 ここで行なわれた、ダンス・ユニット、DOt It さんのパフォーマンスを観ていたときに、私が前々から気になっていた、「ゲイ・アイドル」という言葉の定義がどう変質してきているのか、それについての答えが、にわかに私の頭の中で、猛烈な勢いで言語化され始めました。

 しかし、それを『第1回冬の東京レインボー祭り』の観覧記に盛り込んでしまうのは、内容的にも量的にも、アンバランスに過ぎるので、こうして別の記事として書くことにしました。

 したがって、これは『第1回冬の東京レインボー祭り』での DOt It さんのパフォーマンスの観覧記ではありません。

 以下に記すのは、「ゲイ・アイドル」という言葉が定義する内容の変遷についての私の考察です。
2014.01.19 Top↑
冬の東京レインボー祭り フライヤー 2014年1月13日(月)は、アジア最大のゲイ・タウン、新宿二丁目の冬祭り、『第1回冬の東京レインボー祭り』に足を運んでまいりました。

 2000年に第1回が開催されて以降、『東京レインボー祭り』は、夏の大型ゲイ・イヴェントとして定着していますが、今回は初めて、冬の開催が試みられました。

 とはいっても、夏の東京レインボー祭りがなくなったわけではありません。また、冬のレインボー祭りのほうも、閉会宣言で語られていたところに拠れば、第2回の開催が正式決定しているわけではないようで、今後の東京レインボー祭りが、はたして夏と冬の二本立てになるのかどうかは、今回の『第1回』の反響次第のようです。

 さて、お祭り全体についての私個人の感想は、というと。

 第2回の開催があるのであれば、ぜひまた足を運んでみたい、と思いました。

 実は私、東京レインボー祭りに足を運んだのは、本当に久しぶりのことだったんですね。そして、長らく足が遠ざかっていた理由というのは、あまりにも人出が多すぎたからでした。

 ここ数年の東京レインボー祭りの実際の人出がどうだったのかはわかりませんが、私が実際に体験した初期の東京レインボー祭りって、その人出の多さが、本当に尋常じゃなかったんですよ。

 もう、仲通り全体が満員電車並みの混雑具合。

 当時の私は、そうした混雑ぶりも含めて、イヴェントの賑わいそのものを楽しむことができていました。でも、体調を崩しがちになってからは、極端な人混みの中に長く身を置くことができなくなってしまいました。そのため、東京レインボー祭りに限らず、極端な人出の多さが予想されるゲイのクラブ・イヴェントなどからも、長らく足が遠ざかっていました。

 そんな私が、今回『冬の東京レインボー祭り』に足を運んでみようと思い立ったのは、実は正直なところを申し上げれば、夏のレインボー祭りほどには人出が多くはないであろう、という気がしたからでした。

 実際、今回の『第1回冬の東京レインボー祭り』の人出は、ごくごく標準的な賑わいの商店街のお祭りと、同規模のものでした。

 ちゃんと人出はあるんだけど、でも人混みをかき分けないと前に進めないほどではない、という。

 その余裕こそが、私には非常にありがたかったのです。

 出店で売っていた甘酒をすすりながら、縁日とか初詣の感覚で、のんびりと街を散策する。そういう楽しみ方ができる余裕というものが、『冬の東京レインボー祭り』にはありました。

 だから、とっても楽しかった。

 もちろん、運営側のみなさんにおかれましては、人出は多ければ多いほど望ましいのだとは思います。でも、私のように、長い時間、人混みに塗れることができない人間には、『冬の東京レインボー祭り』の程よい人出は、とってもありがたいものでした。



 それから、人出の多さが極端ではないからこそ味わえる、もう一つの楽しさというのは、LGBTではいらっしゃらないであろう地域のかたたちや、あるいは通りすがりのかたたちが、路上で繰り広げられているダンス・パフォーマンスやドラァグ・ショーに足を止め、それを他のLGBTの参加者のかたたちと一緒になって楽しんでいらっしゃる、そういう光景が見られるところですね。

 2013年12月1日付のエントリにも記しましたが、私はそうした光景を見るのが、すごく好きなんですよ。LGBTのイヴェントが、その地域の日々の風景に、ごくごく自然に溶け込んでいる感じがするので。

 そうした光景は、夏の東京レインボー祭りでは、目にすることができませんでした。少なくとも私が経験した範囲内に限られますが。あまりにも人が多すぎて、LGBTではない地域のかたとか、通りすがりのかたが、気軽にフラッと入っていける状況ではなかった気がします。

 もちろん、それはそれで、「LGBTによるLGBTのためのお祭り」という感じが強くするので、それによって育まれるセクシュアル・マイノリティ間の連帯というのも、大切だとは思うんですが、今回の『冬の東京レインボー祭り』のように、「地域の日常風景に溶け込んでいるLGBTのイヴェント」、っていうのも、私は大好きなんですよね。

 だから私は、『第1回冬の東京レインボー祭り』を、とっても素敵なお祭りだと思いました。



 さて、その『第1回冬の東京レインボー祭り』のツイッターの公式アカウントから、当日のタイムスケジュールを、以下に引用します。
2014.01.19 Top↑
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