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「イルミナシオン/恋の曲がり角」CDジャケットジャケットはレトロな昭和歌謡風味。イントロで鳴り響くトランペットの音色も、場末感ただようムード歌謡風。……と思いきや、そこにすかさずドスドスと被さってくる、バスドラの重低音。あれよあれよという間に、セピア色の昭和歌謡の世界は、きらびやかなエレクトロニック・ダンス・ミュージックの世界へと早変わり。

私の目下のヘビーローテーション曲、「イルミナシオン」とは、そんな曲です。

この曲を歌う柏本圭二郎(かしもと・けいじろう)さんは、東海地方で活躍されている、いわゆるオネエキャラのタレントさんです。でも、見た目は野郎系、というところがポイント。

オネエキャラとは所作や口調だけではなくて見た目もフェミニンである、と理解されているノンケのかたたちにとって、圭二郎さんのキャラ設定は、ひょっとしたら軽いカルチャー・ショックかもね。でも、藤嶋の周囲にいるゲイの友人のみなさんって、圭二郎さんのようなタイプのかたが多いんですよ。ノンケのかたが「ゲイ」という単語を聞いてパッと思い浮かべるような感じの、華奢でフェミニンなかたはむしろ少なくて、「ヒゲに短髪、でも中身は乙女」みたいなかたのほうが、藤嶋の場合は圧倒的に多い。だから、藤嶋には圭二郎さんのようなタレントさんのほうが、より身近な存在として感じられます。

さて、今年(2010年)の4月28日に発売された、柏本圭二郎さんの初めてのCD「イルミナシオン/恋の曲がり角」は、ダブルAサイド・シングルです。圭二郎さんは現在コミュニティFMで2本のレギュラー番組を担当していらっしゃいますが、そのうちの1本、『柏本圭二郎のとりあえず、生!?』で、圭二郎さんのためのオリジナルの楽曲の募集を行ない、そして誕生したのが、「イルミナシオン」なんだそうです。

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2010.07.09 Top↑
三十代以上のみなさんであれば、森川由加里さんのシングル曲 「SHOW ME」の大ヒットを、よくご記憶のことと思います。明石家さんまさんと大竹しのぶさんが主演した元祖トレンディ・ドラマ『男女7人夏物語』の続篇『男女7人秋物語』の主題歌でした。

※森川由加里「SHOW ME」
(PVが存在していたことを、今回初めて知りました)


この「SHOW ME」は、森川由加里さんがオリジナルではありません。アメリカの3人組ガール・グループ、ザ・カヴァー・ガールズによるクラブ・ヒットが原曲です。

※カヴァー・ガールズ「Show Me」のPV


カヴァー・ガールズは、フリースタイルというジャンルに属しています。これがどういう種類の音楽なのかというと、それこそ「SHOW ME」がいちばんわかりやすい例なのですが、一口で説明してしまうと、ラテン・ミュージックの要素が強いエレクトロニック・ダンス・ミュージックのことです。前奏や間奏のリフレイン、そしてサビの部分の裏メロなどに大きな特徴があります。マイアミのクラブ・シーンが発信源で、'80年代後半から'90年代初頭にかけて、世界中のクラブ・シーンで流行しました。

このフリースタイルに分類されるアーティストのうち、最も大きな成功を収めたのが、今回のエントリの主役、エクスポゼ(Exposé)です。

エクスポゼは、ジーネット・ジュラドゥ、アン・カーレス、そしてジョイア・ブルーノの3人の女性によるヴォーカル・グループです。

彼女たちはクラブ・シーンだけではなく、『Billboard』誌の Top100でも次々と Top10ヒットを放った、'80年代におけるガール・グループの最高峰の1つです。1987年の1st アルバム『エクスポージャー (Exposure)』からは、4曲のシングルが Top10ヒットを記録。そのうち5th シングル「シーズン・チェンジ (Seasons Change)」は全米 No.1。1989年の2nd アルバム『恋のダンス・パラダイス (What You Don't Know)』からは、3曲の全米 Top10ヒットが生まれました。

女性3人によるヴォーカル・グループという形態は、アメリカの音楽界においては、実は伝統的といってもいいほどありふれたものですが、エクスポゼがそれ以前のガール・グループと大きく異なっていたのは、曲によってリード・ヴォーカルの担当が入れ替わる、ということでした。それ以前のアメリカのガール・グループは、映画『ドリームガールズ (Dreamgirls)』を観てもわかるとおり、リード・ヴォーカルとコーラスの役割分担は、完全に固定されているのが一般的でした。ところが、エクスポゼの3人は、曲によって「グループの顔」が入れ替わるというスタイルを採用し、しかも継続的に Top10ヒットを生み出した、当時としては画期的なガール・グループでした。

エクスポゼの3人のうち、最もオーソドックスなヴォーカルを聴かせてくれるのが、ジーネット・ジュラドゥ。アップテンポからバラードまで、どんな曲調でも器用に歌いこなす、誰の耳にも心地良い歌声の持ち主です。アン・カーレスはジーネットよりも幾分細い、響きの少ない声質。そしてメンバーの中でいちばん個性的なヴォーカルを聴かせるのが、ジョイア・ブルーノです。もしも英語にべらんめえ調というものがあったなら、きっとこういう感じだろうというような、ねっとりと絡みつく、ドスの効いたハスキー・ヴォイスが彼女の特徴です。

1st アルバム『エクスポージャー』からのシングルのうち、最初にヒットした3rd シングル「カム・ゴー・ウィズ・ミー (Come Go With Me)」(全米5位)のリードはジーネット。リイシューされて Top5を記録した1st シングル「ポイント・オブ・ノー・リターン (Point of No Return)」(全米5位)のリードはアン。4th シングル「レット・ミー・ビー・ザ・ワン (Let Me Be The One)」(全米7位)のリードはジョイア。そして、再びジーネットがリードを取った5th シングル「シーズン・チェンジ」で、ついに彼女たちは全米 No.1を手にしました。

エクスポージャーエクスポージャー
(1987/11/10)
エクスポゼ

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さてさて、LGBTミュージックがテーマのこのブログで、どうしてこんなにも長々とエクスポゼについて書いているのかというとですね、実は先日(6月24日)、アメリカのメジャー・ゲイ雑誌『The Advocate』誌のサイトに、ジョイア・ブルーノが薬物の不法所持で昨年の4月に逮捕されていたという記事が、掲載されていたからなんです。

2010.07.01 Top↑
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