そういうことがあったせいで、ここしばらくは、ボーイ・ジョージに関するネット上の記事に、ちょっと神経質になってたんですよ。自分の書いた推測が、ヘンな形で広まっていやしないだろうか、と心配になったもので。
そんな中、見つけてしまった、7月4日付の、以下のリンクの記事。
ボーイ・ジョージは出会い系サイト中毒? (ゲイジャパンニュース)
この記事は、私が書いた推測記事とは、まったく無関係です。
だから、私が神経質になる必要は、全然ないと言えばないんですが。
ただ、この記事で気になった点というのは、
ニュース・ソースが明記されていない 、ということなんですよ。
ゴシップ系のサイトでは、参照元の記事を明記していないことは、珍しくありません。事実、私はいくつかのゴシップ系サイトを定期的に拝読させてもらってますが、それらのうち、ニュース・ソースが明記され、事実誤認があった場合にはきちんと訂正記事も出されているのは、イギリスのテレビ番組や雑誌メディアについて紹介されている、Brits on TVさんぐらいなんですよ。
で、今のボーイ・ジョージは、裁判所からの命令を履行せずに逮捕状が出されてしまったりとか、カルチャー・クラブがジョージ抜きで再結成する動きがあると報じられたりとか、厳しい話題が続いている真っ最中なので、そういう状況下で、ジョージ本人が「出会い系サイトにはまっている」という発言を、はたしてインタヴューで語るだろうか? と疑問に思ったんですね。
で、ニュース・ソースは何なのか、調べてみたんですよ。
そうしたら、以下のリンクの記事を見つけました。
Boy, oh boy (The Observer)
このインタヴュー記事は、イギリスのThe Observerというニュース・サイトの中のものです。URLを見ると、guardianの文字があるので、もとは『Guardian』紙に掲載されたものなのかもしれません。
このインタヴュー記事が参照元だと私には断定はできませんが、ボーイ・ジョージは確かに、このインタヴュー記事の中で、ゲイ向け出会い系サイトにはまっている、という話をしていました。
ただし。
このインタヴュー記事の日付って、
5月14日 なんですよね。
このインタヴュー記事が、直接の参照元なのかどうかは、私にはわかりません。ただ、少なくとも断言できるのは、
ボーイ・ジョージが出会い系サイトにはまっているという発言を行なったのは、ボーイ・ジョージに逮捕状が出されたり、カルチャー・クラブの再結成のニュースが報道されるよりも前のことである 、ということです。
まあ、自分がこのブログで書いている内容も、決して即時性が高いとは言えないので、そういう自分が何かをほざいたところで、甚だ説得力に欠けるかもしれませんが、と前置きはした上で。
ボーイ・ジョージが大幅にイメージ・ダウンしている今のタイミングで、ニュース・ソースを明記せず、最新のものではないインタヴュー記事の、しかも一部分だけを、こうして抜粋して引っ張り出してきてしまったら、この記事の内容を、かねてから報道されている一連のニュースと結びつけて曲解しちゃう人が、絶対に出てくるよなー、と心配になったんです。
で、引き続きジョージ関連のニュースを調べていたら。
やはり、というか。
以下のリンクの記事を見つけました。
あのボーイ・ジョージが出会い系でヤリまくっているらしい (ゲイニュース-Gay News(同性愛関係ネタ)@まとめ-)
この記事の中では、以下のように書かれてありました。
「カルチャークラブ再結成なのに無視されちゃってねぇ。。。
暇つぶしに出会い系にはまっているらしい。 」
あーあ……。
ニュース・ソース(たぶん)のインタヴュー記事は、再結成のニュースよりも前のものなのに……。
出会い系サイトにはまっているらしいのは確かに本人がそう言っているんだけど、カルチャー・クラブの再結成の発表よりも前の発言なんだけどなあ……。
私のように、ゲイのアーティストに特別な思い入れのある人間でもないかぎり、スキャンダルを起こしたセレブのことを面白おかしく書いたり読んだりするのは、まあそういうものだろうとは思います。自分も、パ●ス・ヒ●トンに関した記事を読んだときには、「ああ、バカだなー」とか思うし。
曲解を招くような書き方をするのも、ゴシップ記事を盛り上げる上では、よくあることです。
ただ、ですね。
今回のケースは、
ゲイの有名人に関連したニュースの、事実とは異なる内容理解への誘導が、他ならぬゲイの当事者の手によって行なわれてしまった 、ということになるわけです。たとえ結果的にそうなっただけなのだとしても。
それって、私には悲しいことに思えるんですが。
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