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海外のゲイ・インディーズのCDを日本で手に入れようとすると、大半は海外のサイトから直に通販で購入するしかないのですが、メジャー並みの資本力を持つ大手インディー・レーベルと契約しているアーティストに関しては、TOWER RECORDSやHMVなどの大型店舗で輸入盤が購入できる場合もあります。

藤嶋はこれまでにも、アリ・ゴールドの『Space Under Sun』や、レイチェル・セイジの『Ballads & Burlesque』といった、アメリカのインディーズのクイアー・アーティストのCDを、TOWER RECORDS新宿店で購入しているんですが、今日は、藤嶋が以前から注目していたジム・ヴェラロスの最新アルバム『Rollercoaster』を、やはりTOWER RECORDS新宿店で見つけたので、即購入しました。

jim_verraros_rollercoaster.png


ジム・ヴェラロスについては、既にQ.M.E.で詳しいプロフィールを紹介していますが(Q.M.E.のジム・ヴェラロス紹介ページはこちら)、彼はアメリカFOXテレビの人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の第1シーズンのファイナリスト(最終候補者)でした。

つまり彼は、目下「Since U Been Gone」がロング・ヒットを続けている、あのケリー・クラークソンの同期なんですね。




とはいうものの、いくら『アメリカン・アイドル』出身とはいえ、ジム・ヴェラロスは第1シーズンの最初の落選者なので、ケリー・クラークソンやクレイ・エイケンなどと比べると、大幅に知名度が下がるのは否めませんが。

『アメリカン・アイドル』出演後、ジムはゲイであることをアメリカのメディアにカムアウトして、インディーのオープンリー・ゲイ・アーティストとして音楽活動を継続。自主制作盤『Unsaid And Understood』を2003年に発表後、大手インディー・レーベルのKOCH RECORDSと契約。そして先月、KOCH RECORDSからの第1弾アルバム『Rollercoaster』をリリースした、というわけです。

アルバムからのファースト・シングル「You Turn It On」は、ビルボード誌のダンス・チャートで最高25位を記録しています。

その「You Turn It On」も含め、今回のアルバムの収録曲のうちの何曲かは、既に昨年から公式サイトで視聴が開始されており、藤嶋にとっては既に親しんでいる曲も多く、ようやくアルバムの形になってくれたかと、なかなか感慨深いものがあります。

アルバムの内容を一言で説明するならば、現代アメリカのアイドル・ポップスの王道です。初期のバックストリート・ボーイズやクリスティーナ・アギレラがそうであったように、尖った雰囲気と甘さが程よく融合している、非常に親しみやすいポップス。


で、藤嶋がQ.M.E.の開設以前から自分の個人サイトでもジム・ヴェラロスを大きく取り上げ続けてきたのは、まさにその部分に理由があるんですね。


つまり、彼が「オープンリー・ゲイの男性アイドル」だからこそ、藤嶋はジム・ヴェラロスの今後に期待を寄せているんですね。


元テイク・ザットのロビー・ウイリアムスがゲイなのかどうかという話題が、今でも欧米のゲイ・メディアを日々賑わしているように、欧米の男性アイドルは、しばしばそのセクシャリティが、メディアの話題に上ります。

現在欧米で活躍している男性アイドルのうち、ゲイの実数がどのくらいあるのかはわかりませんが、イメージ的には、男性アイドルの世界にゲイは多く存在しているように見えます。しかし、男性アイドルというのは、そもそもは女性を主要な購買層として想定しているものなので、「オープンリー・ゲイの男性アイドル」というのは、実は成立が非常に難しい存在なんですね。

ゲイであることをカミング・アウトした男性アイドルとして有名なのは、元ボーイゾーンのスティーブン・ゲイトリー。彼はアイドル人気の絶頂時にカミング・アウトして、それまでのファンからも好意的に受け止められましたが、現在ではミュージカル俳優に転向。音楽活動は行なっていません。

そのスティーブンの恋人だったイロイ・デ・ヨングは、オランダのボーイズバンド、コート・イン・ジ・アクトの元メンバー。彼は現在もオープンリー・ゲイのアイドル・シンガーとして音楽活動を継続していますが、ドイツ語圏以外の地域では、事実上、無名の存在です。

イギリスの人気オーディション番組『Pop Idol』の第1シーズンの優勝者、ウィル・ヤングは、現在でもイギリス国内で絶大な人気を誇っていますが、彼の人気の質は、『Pop Idol』で決勝を争ったギャレス・ゲイツのそれと比べると、アイドルとしてはやや異質です。要は容姿の問題なんですが、彼は受け口なんですね。別にアイドルが受け口でもええやんけ、と藤嶋なんかは思うんですが、歯列の美しさにこだわるアメリカ人にとっては、ウィル・ヤングは受け入れられる存在ではないようです。(冗談みたいな話ですが、実話です。ウィル・ヤングはアメリカをプロモーションでツアーした際、このことで相当不快な思いをしたようです)

世界初のオープンリー・ゲイのボーイズバンドとして登場したドイツの男性アイドル・グループ、マリリンズ・ボーイズは、シングルを2枚リリースしただけで、その活動を休止しています。

そしてオープンリー・ゲイのアーティストとして最も有名な一人、ジョージ・マイケルは、ワム!として活躍していたころは、トップ・アイドルとして世界中の女性たちから黄色い声援を浴びていましたが、彼がカミングアウトしたのは、彼がアイドルのイメージを完全に払拭したあとのことです。

そして、ここで注意を喚起したいのは、スティーブン・ゲイトリーにしてもウィル・ヤングにしてもジョージ・マイケルにしても、彼らは全員、イギリス出身のアーティストだということです。(スティーブン・ゲイトリーは正確にはアイルランド出身ですが)



イギリスのヒット・チャートにおいては、かろうじてウィル・ヤングやスティーブン・ゲイトリーの成功例があります。


しかし。


アメリカにおいては、「オープンリー・ゲイの男性アイドル」の成功例は、いまだ皆無なんです。


だからこそ藤嶋は、ジム・ヴェラロスを応援してるんですね。




先述した「You Turn It On」のダンス・チャートでの成績を、成功と見るか失敗と見るかは、人によっては見解の分かれるところだと思います。

でも、結論を出すのはまだ早い。

藤嶋はこれからも、ジム・ヴェラロスの活動を応援していこうと思っています。

皆さんも、ぜひジム・ヴェラロスの『Rollercoaster』を手にとって、聴いてみてください。TOWER RECORDS新宿店の洋楽コーナーで、手軽に入手できます。



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2005.05.28 Top↑
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