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サムを批判するボーイ・ジョージの心理

9月17日付のエントリでは、カルチャー・クラブの新ヴォーカリストのサムが、ボーイ・ジョージから「頑張って」と励ましの言葉をもらった、というサムの談話を紹介しています。

ところが。

昨日(10月13日)付のGay.com UKの記事によれば、ボーイ・ジョージはサムのことをコテンパンに批判したそうです。

I Do Really Want To Hurt You (Gay.com UK)






ここでの主な話題は、ボーイ・ジョージがホモフォビアの少年たちに挑発されて激怒した、というものです。

この記事によると、ボーイ・ジョージは、10月12日にロンドン北部のカムデンにあるラウンド・ハウスという場所で開かれた、ボーダフォン・ライヴ・ミュージック・アワードの式典に出席したんだそうです。

その会場でインタヴューを受けていたボーイ・ジョージを、ホモフォビアの少年たちが、侮辱的な言葉とジェスチャーで挑発。

ジョージはこれに激怒し、手にしていたグラスを壁に投げつけ、少年たちと乱闘になりかけてしまった、とのこと。しかし、広報担当者がジョージを引き離し、インタヴューは続行されたそうです。

ちなみに、この記事を書いているのは、私が10月5日のエントリで話題にしていた、Stewart Who?氏です。彼は、今回のボーイ・ジョージの武勇伝(?)にも、「だから私たちはボーイ・ジョージが好きなのだ」と、嬉しそうに述べています。

まあ、ボーイ・ジョージの怒りは当然だし、少年たちの罵詈雑言に対して、「そうだよ、僕はクイアーだ! 黙らないと叩きのめすぞ!」と啖呵を切ったジョージはカッコいいとは思うんですが、しかし、暴力はいかんですよ、暴力は。

だって、暴力を振るってしまったら、それは暴力をもってゲイを排斥しようとする連中と同じレベルに、自分を貶めることになりますからね。



まあ、それはそうとして。



9月17日付のエントリで参照した記事を読んだかぎりでは、サムはボーイ・ジョージのお墨付きのような印象だったんですが。

このボーダフォン・ライヴ・ミュージック・アワードでのインタヴューでは、ボーイ・ジョージはサムのことを、ケチョンケチョンに批判したようなんです。曰く、

「カルチャー・クラブの曲は、僕のボーイフレンド(註:ドラマーのジョン・モス)について歌った、僕の、ゲイのラヴ・ソングなんだ。それを彼が歌えるわけがないだろう?」


「僕にとって、優れたバンドっていうのは、他の誰かがバンドの曲を上手く歌えなかったことによって証立てられるんだ。彼は、僕の曲を歌えなかっただろ。」


こうしたジョージの口撃に対して、サムは、

「僕は、ジョージの新しいソロ・キャリアが上手くいくように祈ってます」


とした上で、次のように続けています。

「僕は、ジョージのコメントには傷つきましたけど、でもジョージは、マドンナも含めたあらゆる人たちに、辛らつなことを言ってますよね? 僕はまだキャリアをスタートさせたばかりなんだから、手当たり次第の攻撃よりも、性質が悪いように思えます。おそらくボーイ・ジョージは、マドンナやジョージ・マイケルのような大物を相手にするべきなんじゃないでしょうか」


たぶん、ジョージがここまで激しくサムをけなしたのは、ホモフォビアの少年たちに挑発されて、相当ムシャクシャしていたからなんだろう、とは思います。

ただ、人というものは、怒りに駆られているときほど、本音が出やすくなるわけで。

結局、ボーイ・ジョージは、カルチャー・クラブの再結成には自らの意志で応じなかったものの、だからといって他の誰かがカルチャー・クラブのヴォーカリストになることを歓迎してもいなかった、ってことなんでしょうねえ。

もちろん、これはボーイ・ジョージに限った話ではなく、ヴォーカリストの交替のあったバンドであれば、ごくごく平均的な人間模様なんだとは思いますが。

しかし、この場合。

自分で断わっておきながら文句垂れるなよ、と私は思いました。



ジョージがカルチャー・クラブの再結成に参加しなかったのは、あくまでもスケジュールの都合によるものだ、と仮定して、そこでスタッフがまず考えなければいけなかったのは、メンバーのスケジュールの調整だったはずだと思うんですよね。

にもかかわらず、新ヴォーカリストの募集までして再結成を急いだということは、やっぱり今回の再結成には、マネージャーを始めとする周辺スタッフの恣意のほうが、強く働いているんだろうなあ、という印象です。

だとすれば尚のこと、サム個人に罪はないんだから、こうもケチョンケチョンに貶されてしまったサムは、なんだか可愛そうな気がします。

カルチャー・クラブで商売しようとしている人々の思惑はともかくとして、サム個人には頑張ってほしいなー、という気持ちが、私は強くなっちゃいましたよ。

と同時に、ボーイ・ジョージに対しては、そこまでカルチャー・クラブの曲に思い入れがあるのであれば、ヴォーカリストの座を安易に譲り渡すべきではなかったんじゃないの? と思います。

ソロ・キャリアも大事だけれど、カルチャー・クラブも大切にしてほしいですよ、ホント。



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コメント

シャオさんの所でこの件を知りました。
う~ん・・・ジョージが喧嘩っ早いって話は昔からよく聞きますよねぇ・・・。
今回、殴らずに済んだことを止めてくれた人達に感謝して欲しいものです。

サムへのコメントは、なんつーかもう・・・。
ただまあ、ジョージは再結成そのものに反対してたのかもな・・・とも思えましたけどね。
スケジュールが合わないとか、今回は興味が持てないとかではなく。
20周年ライヴを最後にこのバンドを封印したかったんじゃないかと。
だから、このバンドで再び歌う気もなかったし、誰かに歌って欲しいとも思わなかったんだろうと。
ただ、どんな理由があるにせよ、一度この形での再結成を認めたのなら、
それに関してだけは大人の対応をし続けて欲しかったですね。

個人的に今回の件は、ジョージの好きになれない部分が凝縮されたって感じです--;
まあ、これも「ジョージ」なんでしょうけどね・・・。

藤嶋さんが言うように、本当、逆にサムを応援する気持ちが強くなってたりしてます^^
新生カルチャークラブには早く新曲を出してもらって、
完全に新しいバンドとして活動して行ってほしいですね。
そう言えば、ロイってこの再結成についてはどう思ってるんでしょうねぇ。。。

>あさとさん

>ただ、どんな理由があるにせよ、
>一度この形での再結成を認めたのなら、
>それに関してだけは
>大人の対応をし続けて欲しかったですね。

そうそう、そうなんです。
まさにこの部分なんですよね、自分が残念に思ったのは。

ジョージ本人が最初から一貫して「僕のいないカルチャー・クラブなんてあり得ない」とか、「カルチャー・クラブの曲は僕以外の誰にも歌えない」という発言を展開していたのであれば、今回のサム批判も、私は納得ができたと思うんです。

でも、そうじゃないですからね。

その点で、「なんだかなー」と思っちゃうんですよね。

なんつーか、裏表のあるところを見せられてしまったみたいで、なんとも後味が悪いです。

シャオさんのお書きになった記事では、新生カルチャー・クラブには新曲の用意もあるみたいですね。早く聴いてみたいです。

ついでに言うなら、シャオさんが記事の中で書いておられた、
「謙虚な仮面を脱ぎ捨て、『今はカルチャー・クラブのヴォーカルっちゃ~、アタシのことなのよ!老兵は去れっつーの?フンッ』などと小生意気な発言などしてくれたら、私も『お、こいつ?』と、ちょっとはブッチャー(サム)のことが気になるかもしれません。」
というお言葉、私は爆笑しました。確かに、そのくらいのビッチなキャラになってくれたほう面白いかもしれません。まあ、そのぶん揉め事は増えるでしょうが、イギリスのアーティストっていうのは、そのぐらいエキセントリックじゃないと生き残っていけませんからねぇ。



そうそう、あさとさんのご指摘のとおり、ロイがこの再結成についてどう思っているのかは、私も気になりますねぇ。
以前にもちょこっとだけ書いたんですけど、やっぱり本音のところでは、あんまり良い印象は持っていないと思うんですよね、ロイも。



あ、良かった。。。
僕もシャオさんのあの言葉は爆笑でした。
シャオさん・・・良いですよね(笑)

>あさとさん

「あ、良かった」って……藤嶋にもユーモアを解する心はありますよお(笑)。

ていうか、同じ箇所で爆笑したということは、私たちは笑いのツボも似ている、ということですかね?(笑)

私もシャオさんの大ファンなんです。シャオさんのユーモアのセンスって、絶対ゲイ受けしますよね? なんていうか、限りなくゲイの当事者に近いユーモアのセンスなんですよね。しかも、問題意識にも溢れていて、当事者としていろいろと考えさせられることも多くて、シャオさんのサイトから得るところは、本当にたくさんありますよね。


あ、いやいや--;
ほら、笑いのツボって人それぞれだしぃ、もしかしたらと思って(汗)

うん。僕もシャオさん、大好きです。
全然、面識もない片思いですけど^^
「心眼からウロコ」みたいなことがよくありますね。
しかし、一方でかなり毒されてしまっててねぇ・・・勝手に^^;
ちょっと前にYahooで「河口恭吾、ジェイドと共演」というニュースを見た時、
すぐに浮かんできたのが、あのジェイド(グッディ)だったんですよ。
シャオさんとこでしか見たことないのに。
しばらく本気で驚いてました・・・。

>あさとさん

あ、それってよくわかります(笑)。

自分も「ジェイド」と言われれば、脳裏に真っ先に浮かぶのは、ジェイド・グッディですから。

ついでに言うと、今現在「ナディア」と聞いて思い浮かべるのは、日本のアニメ『ふしぎの海のナディア』ではなく、BB優勝者のナディア姐さんです(笑)。


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