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昨年、日本では中村中さんが、MTF(Male To Female)であることを告白しました。当ブログでも、昨年9月16日付のエントリで、その話題を取り上げています。

※参考リンク
友達と呼ばれるだけで上出来(ブログ版Queer Music Experience.)

中村中さんのカミングアウトは、日本のポップス・シーンにとっては非常に画期的な出来事だったんですが、アジアのミュージック・シーン全体を見ると、ここ数年で次々とMTFのトランスジェンダーのアーティストが登場しているんですよね。

中村中さんのカミングアウトも、そうした動きの一つとして捉えることが、実は可能かもしれません。

というわけで、今回はアジアのMTFアーティストの特集です。








アジアのトランスジェンダーの歌手として最も有名なのが、韓国出身のハリス

彼女は2001年に、アルバム『Temptation』でデビュー。2005年に映画『桃色-Color Blossoms-』で松坂慶子と共演。そして日本のフォーミュラレコーディングスと契約して本格的に日本に進出することが発表されたのが、昨年8月のことでした。

※参考リンク
韓国のセクシー歌手ハリス今秋日本上陸(日刊スポーツ)

上記のリンクの記事では、新作が発表されるのは今年を予定しているようですが、ハリスの日本語サイトを見る限りでは、新しい動きは今のところはまだ無いようです。

ていうか、この日本語サイトのブログ、全然更新されてないんですけど……。本当に日本にデビューするのか、なんだか心配になってきました。

ハリス公式サイト(日本語)
http://www.kangkang.jp/free/harisu/index.html

"Temptation"
(2001)








そして、ハリスの人気を受けて、同じ韓国で、2005年に、メンバー全員がトランスジェンダーのガール・グループがデビューしていたんだそうです。

その名もLady

しかしながら、注目はされたものの、セールスは芳しくなく、テレビの歌番組に出演する機会もそれほど多くなく、ヌード写真集まで発売して頑張ったらしいんですが、残念ながら、シングル2枚を発売したのみで、既に解散しているそうです。公式サイトも閉鎖されています。

"Attention"
(2005)


このデビュー曲のヴィデオ・クリップを見る限りでは、人気が出てもおかしくなさそうなんですけどねー。すごくカッコいいじゃないですか。

これは私の個人的な推測でしかないんですが、ひょっとすると彼女たちは、トランスジェンダーの歌手であるというだけで、「ハリスの二番煎じ」と思われてしまったのではないでしょうか。

仮に、韓国の人々にとって、トランスジェンダーという存在が既に当たり前のものになっていたのだとすれば、ハリスとLadyの差異は、あくまでも音楽やパフォーマンスの部分に求められていたはずなんですよ。しかし、Ladyが「ハリスの二番煎じ」と思われてしまったのであれば、それは「トランスジェンダーの歌手」という属性が、「ハリスにだけ許された、ハリスだけの個性」になってしまっていた、ということになります。

つまり、Ladyの商業的失敗は、彼女たちがトランスジェンダーだから嫌われたということではなく、トランスジェンダーが韓国の人たちにとってはまだまだ珍しい存在だったからこそ、音楽やパフォーマンスの部分に目が行きにくかった、ということを示しているのではないでしょうか。

もちろん、これは単なる憶測でしかないんですけどね。

でも、何となく、そんな気がします。







さて、韓国のLadyに続いて、今度はタイで、メンバー全員がトランスジェンダーのガール・グループが登場したんだそうです。

グループ名は、ヴィーナス・フライトラップ

日本の一部のブログでは、ヴィーナス・フライトラップを「ハエ地獄?」と誤訳して(まあ、ひょっとしたらウケ狙いかもしれませんが)、その誤訳がそのままYouTube上でも広まってしまっているんですが、ヴィーナス・フライトラップというのは、食虫植物のハエトリグサのことです。気に入った男はガッチリつかんで離さず、骨の髄まで喰らい尽くすという、魔性の女の暗喩なんだと思います。

ヴィーナス・フライトラップのMySpaceページ(非公式)
http://www.myspace.com/venusflytrapfan

MySpaceに掲載されているプロフィールによると、彼女たちのデビュー・アルバム『Visa For Love』がリリースされたのは、昨年の12月19日。まだデビューしたての、ほやほやの新人です。レーベルは、なんとメジャーのソニー。

メンバーは、エイミー・“スウィート”・ヴィーナス、ノク・サシャ・“ポッシュ”・ヴィーナス、ボボ・“ホット”・ヴィーナス、タヤ・“クール”・ヴィーナス、ジーナ・“ノーティ”・ヴィーナスの5人。

って、どう見てもスパイス・ガールズの後追いとしか思えないネーミングなんですけど。

ちなみに、ノク・サシャ・ヴィーナスは、2005年度にタイの美人コンテストで優勝しているそうです。それと、タイではMTFのトランスジェンダーのことを「レディーボーイ」と呼んでいるみたいですね。たぶん、日本でいう「ニューハーフ」に該当する言葉だと思いますが。

"Visa For Love"
(2006)


この曲のリフって、バナナラマの大ヒット曲「Cruel Summer」をそこはかとなくほうふつとさせるんですが、気のせいでしょうか。

気のせいですか。ああそうですか。

タイといえば、あの『アタック・ナンバーハーフ』や、元キック・ボクサーのトランスジェンダー、パリンヤー・ギアッブッサバーを生み出した国なので、ヴィーナス・フライトラップも活躍が期待できそうです。

そういや、パリンヤーさんって、歌手デビューするって話もあったような気がするんですけど、どうなってるんですかね? 誰か詳しい人がいたら教えてください。







というわけで。

以上、アジアのMTFアーティストの特集でした。

今回紹介したアーティストたちについては、近いうちにQueer Music Experience.のほうで、個別に紹介ページを設けたいと思います。

それにしても、同じトランスジェンダーでも、FTM(Female To Male)のアーティストは、なかなかいませんね……。欧米を含めても、自分の知る限りでは、ほんの一握りしかいません。ちょっと寂しいですねー。


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2007.02.02 Top↑
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