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歌うゲイ・スッチー

2月13日のエントリでは、DQというデンマーク出身のドラァグ・クイーンのシンガーを紹介しました。

DQは、今年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストに、デンマーク代表として出場予定です。

そして、このブログの常連さんでいらっしゃるマーガレットさんから、その2月13日のエントリに、垂れこみコメントをいただきました。

曰く、セストレ(Sestre)というドラァグ・クイーンのグループが、2002年にユーロヴィジョンに出演していた、とのこと。

セストレは、スロヴェニアのグループだそうです。私も初めて知りました。




ちなみに、その2月13日のエントリで、私は以下のように書いています。

「ドラァグ・クイーンも広義のトランスジェンダーですが、トランスジェンダーのアーティストがユーロヴィジョンに出場するのは、1998年に優勝したイスラエルのダナ・インターナショナル以来だそうです。」

……あれ?

……ひょっとしたら、アタイ、ウソついちゃった?

上記の引用部分は、Gay.com UKに掲載されていた記事を基にして書いたものなんですが。

鵜呑みにした私が莫迦だったということですか。そうですか。

調べてみたところ、確かに2002年、セストレというドラァグ・クイーンのヴォーカル・グループが、スロベニア代表として、ユーロヴィジョンに出場していました。

Gay.com UKの嘘つきーーーー!(責任転嫁)

※参考リンク
ユーロビジョン・ソング・コンテスト2002(Wikipedia)

このウィキペディアの記事によると、セストレは24組中、13位という成績を残しています。

そして、おそらくはそのときのものであろうパフォーマンス映像が、YouTubeにアップロードされているとのことで、私も早速、観てみました。

感想。

安っ!!!(←褒めてます)

仮に、DQを「観光バー(←ノンケ向けのゲイ・バー)の花形パフォーマー」に例えるならば、セストレは、「組合員向けのお店の、周年パーティーのショー・タイム」という感じです。

凄まじいほどの場末感。

ディスコ・ミュージックなのに、どういうわけか、昭和歌謡のかほりが漂っているあたり、どうしてなかなか素敵です。



"Samo ljubezen"
(Live from Eurovision, 2002)




ヴィデオ・クリップのほうはどうなのかというと、こちらは割とオサレな雰囲気です。この中では、黒のビキニに裸ネクタイという姿の男性CAが登場しますが、ユーロヴィジョンのライヴのほうでも、バック・コーラスの男たちがこれと同じ格好をしてたら最高だったんですけどねー。開催国の放送倫理に引っかかったんでしょうか。その辺はわかりませんが。



"Samo ljubezen"
(2002)




さて、セストレというグループ名は、スロヴェニア語です。英語の「シスター」に該当する言葉だそうです。

メンバーは、ダフネ、エンペラトリッツ、ミス・マルレーナの3人。彼らはユーロヴィジョン出場前は、Strumpantl Sistersという名前で活動していたそうです。

ちなみに、このStrumpantl Sistersという表記は、あくまでも英語表記です。スロヴェニア語の正式な表記とは異なります。このブログでスロヴェニア語を正しく表示させる文字コードがよくわからないというのと、あとは正確な発音がわからないという理由から、ここでは英語で表記することにしました。このグループ名を英訳すると、「サスペンダー・シスターズ」になるそうです。

で、インターネットで調べてみたところ、Strumpantl Sistersが2001年に、スロヴェニアのリュブリャナで開催されたゲイ・プライド・マーチで、アン・ヴォーグの「Free Your Mind」をパフォーマンスしたという記事を見つけました。

※参考リンク
Matjaz Krivic: Gay Pride - Anti Discrimination Warrning

この記事にあったStrumpantl Sistersの写真なんですが、のちにセストレとしてユーロヴィジョンに出場したときの、ラメラメのスッチー姿よりも、むしろこちらのStrumpantl Sisters時代のほうが、ヴィジュアル的には洗練されているような気もするんですが、そう感じてしまうのは私がスレているから?

サスペンダー・シスターズ

このStrumpantl Sistersが、のちにセストレと名前を変え、スロヴェニア代表として、2002年にユーロヴィジョンに出場するわけですが、では、ユーロヴィジョンよりも後のセストレの活動はどうなっているのかというと、これがよくわかりません。

本国スロヴェニアのウィキペディアを見ても、米国版ウィキペディアに記載されている以上の内容は記されていません。

ひょっとしたら、ワン・ヒット・ワンダーで終わってしまったのかもしれません。

ていうか、たぶんそうでしょう。

やっぱり、コスプレ路線は苦しいと思うんですよね。確かに、大衆の耳目を惹きつけるには、コスプレという手法は非常に手堅いんだけど、反面、そのアーティストのイメージが著しく限定されてしまうというマイナス面も大きいんですよね。だから、すぐに飽きられてしまう。

それを考えると、DQのほうが、たぶん賞味期限は長いと思います。

5月のユーロヴィジョンで、DQがどこまで支持を拡大することができるか。

楽しみです。

というわけで、2度目の「Drama Queen」をどうぞ。



"Drama Queen"
(2007)



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コメント

藤嶋様。こんにちは。
マーガレット様のブログにこちらのSESTREの事を書いた、まりゅです。こちらへは初めての書き込みになります。

SESTREの情報、読ませていただきました♪いろいろお調べしていただいてありがとうございました。
去年、偶然このグループのコトを知ってからずっと気になっていたんですが、ワタシの調べ方がわるくて今日まで彼女達のプロフィールをほとんど知りませんでした。ですのですごく嬉しいです☆ダフネっていう名前、魅力的ですね☆

SESTREの前身のStrumpantl Sistersの写真もステキですね~♪めちゃセクスィで憧れちゃいます。
…マーガレット様のブログにも書いたのですが、ワタシは今駆け出しのトランスなんです。人見知りが人一倍ひどくて、ショーどころかお店にさえ行ったことのないような身なんですが、一歩一歩がんばって歩んで行って、いつかはSESTREやDQみたいな立派なオネエ様達のようになりたいと思っています☆

ワタシの事ばかり書いてしまってスイマセン…。またこちらへもオジャマさせて下さいね☆

おおお~、速攻調べられましたな!素晴らしい。ありがとうございます。

SESTRE姐さんたち、PVはかっこいいじゃないですか!スロヴェニアってめちゃ小さいイメージがあるのですが、やはりヨーロッパ、そこそこ作っちゃうもんなんですねえ(偏見かしら)。
でも、ベタもかなり大好きです!

でも端っこの姐さんが微妙ですよね。デスチャで言えばミシェル、つまり"見栄えより歌唱力"なんでしょうか。彼女らにも「ドリーム・ガールズ」みたいな物語があったんでしょうか…。

>まりゅさん
初めまして。コメントをどうもありがとうございます。
(^^)

私も、人見知りは激しいほうですよー。自分がゲイだと自覚した後も、ゲイ・コミュニティに足を運ぶようになるまでが、ものすごく長かったです。今でも、初めてのお店には自分1人でフラッと入ることができません。

そんな自分にとって、ロックやポップスの世界で活躍するゲイのアーティストたちは、むしろいちばん身近な、「ゲイとして生きることのお手本」だったんです。

だから、まりゅさんの気持ちは、100%ではないまでも、理解できるつもりではいます。

これからも自分を磨いて、なりたい自分に近づいていってくださいね。(^^)

また覗きに来ていただければ幸いです。以後もよろしくお願いします。



>マーガレットさま
私がスロヴェニアのアーティストを知ったのは、このセストレが初めてなので、スロヴェニアのポップスの平均水準はわからないんですけど、自分がYouTubeを通じて世界のさまざまな地域のアーティストのヴィデオ・クリップを観て思ったのは、21世紀の現在においては、ロックやポップスのクオリティーの水準は、世界各国でそれほど差はないのではないか、ということですね。(もちろん、海外からの文化をシャットアウトしているような地域は別ですが)

もしも差があるのだとすれば、それはたぶん、サウンドや映像のクオリティーではなく、市場の規模だとか、海外への輸出力だとかいったような、ビジネスに関わる部分のような気がします。

それはそうとして、「デスチャで言えばミシェル」っていうのには大笑いしました。うまいことおっしゃいますね。確かに。


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