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尾辻かな子/Running to the rainbow

尾辻かな子「Running to the rainbow」

アウティングという事態を避けるため、このブログでは日本のゲイ・インディーズについて書くのを、最近では控え気味にしていたんですが、このかたについては、もうガンガン書いちゃっても全然 OK でしょう。

今回は、尾辻かな子さんの CD について書きます。

このブログは洋楽ブログとしての性質も強いので、ふだんからこのブログを読んでくださっているみなさんのあいだで、尾辻さんの名前がどのていど知られているのか、ちょっとわからないんですが、だったらなおさら、みなさんには尾辻さんの名前を、ぜひ知っていただきたいと思います。

ゲイ女子であることをカミング・アウトされている、前大阪府議の尾辻かな子さんが、今年の夏、国政にチャレンジします

その尾辻さんが自ら歌うキャンペーン・ソングが、「Running to the rainbow」です。

作詞を担当したのは、3ピース・バンド SPEEDER のボーカル/ベースで、ゲイ女子アーティストの kkjk (カケジク)、そして作・編曲を担当しているのが、日本のゲイ・インディーズの黎明期から活躍を続けているキーボーディストであり、現在は SPEEDER のプロデューサーでもある南部直史。SPEEDER のギタリストの tam さんも、ギターで参加しています。

南部直史 バイオグラフィー(Queer Music Experience.)

タイトル・トラックの「Running to the rainbow」も、そしてカップリングの「祝福」も、雰囲気は80年代後半の商業ロックに非常に近いです。

まあ、商業ロックという呼び方にはあんまり良い意味が込められていないんだけど、呼び方がどうであれ、私はスゴい好きなんですよ、商業ロックの音作りが。

たとえばスターシップの「We Built This City」とか、Mr.ミスターの「Kirie」とか。

とにかく明快で、前向きで、力強い。

それと同じ雰囲気が、この「Running to the rainbow」には強く感じられます。

全編からあふれ出している、その明快さ、前向きさ、力強さ。

それらを味わうことこそが、この作品の正しい聴き方です。

と、断言しちゃいますよ、私は。

尾辻さんは本職のボーカリストではないので、決して歌唱力でねじ伏せるタイプの作品ではないんだけれど、自分が「オッ!?」と思ったのは、「Running to the rainbow」と「祝福」とでは、尾辻さんの声の表情が、まったく違うこと。

聴いてて本気でびっくりしました。

歌唱力でゴリ押しするタイプではないからこそ、尾辻さんの歌い分け方は、決して技巧に頼ったものではなく、曲調や詞の内容に尾辻さん自身が完全に感情移入することでチューニングされている感じ。

本職が政治家である以上、音楽活動を続けていくわけにもいかんのでしょうが、このまま歌い続けていったとしたら、おもしろいことになるかも……(いやいや、国政に邁進していただかなくては)

来月2日から3日にかけて名古屋で開催される HIV/AIDS 啓発イベント Lyce'e NLGR で、尾辻さんはライブをおこなうとともに、パートナーのかたとの結婚式も挙げられます。

残念ながら、私はそこに足を運ぶことができそうにないのですが、ひとりでも多くの LGBT の方々と、フレンドリーなみなさんが、6月2日と3日、名古屋市栄の池田公園に足を運んでくださることを望みます。

たぶん「祝福」では、会場中が大泣きになりそうな予感。

もし私が足を運ぶことができたなら、まず間違いなく泣くね。

結構、人前でボーボー泣くんですよ、私。

またひとつ、日本のゲイ・カルチャー史に残る素敵なプライド・ソングが誕生しました。

Lyce'e NLGR 公式ブログ

"Running to the rainbow"
(2007)


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尾辻かな子サポーターサイト
http://www.ok-otsuji.org/

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コメント

へぇ~!! 

尾辻さんて、多才な方なんですね!
商業ロック、好きです!(笑)
時代の空気もあったのが、凄いポジティブな音楽ですよね。
こういうテーマには凄く向いてると思います。
ちょっと普通に欲しくなりました。
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