上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
先日、仕事帰りに TOWER RECORDS 新宿店にフラっと立ち寄り、洋雑誌コーナーでイギリスのメジャー・ゲイ雑誌『attitude』の今月号(JUNE 2008)をチェックしてみた。

表紙を飾っているのは、サム・スパロー(Sam Sparro)。

……って、誰よ?

サム・スパローの名前を全く知らなかった藤嶋、さっそくページを繰って、インタヴューにざっと目を走らせてみました。

ふむふむ。なるほど。

このインタヴューによると、サム・スパローはロサンゼルス出身(正確にはシドニー生まれのロス育ち)のソウル・シンガー。

先の4月から5月にかけて、ファースト・シングル「Black & Gold」が全英のシングル・チャートで最高2位を記録した、2008年期待の新人。

『attitude』2008年6月号表紙
今月の『attitude』誌の表紙。
ちょっとヒュー・グラントに似てるかも。




んでもって彼は、オープンリー・ゲイなんだそうです。



おお!

これはもっと詳しく彼のことを知らなければ!



てなわけで。

手にした『attitude』誌をそのままレジへと持っていき、続いて洋楽CD売場でサム・スパローのデビュー・アルバム『Sam Sparro』を、試聴もせずに速攻で購入した藤嶋。

そして、そのアルバムを聴きながら電車で帰宅。

(ちなみに、藤嶋がふだん愛用している携帯音楽プレーヤーは、iPod ではなく CD WALKMAN。これの利点は、今回のように外出先で衝動買いしたCDを、すぐにその場で聴けちゃうところですね。)



TOWER RECORDS 新宿店のPOP広告では、「ヴォーカルはソウルなんだけど、サウンドはダフト・パンク」という主旨のことが強調されていたサム・スパロー。

まさにその通りの音でした。

もしもダフト・パンクが男性ソウル・シンガーをプロデュースしたならば、きっとこんな感じの曲になるであろう、とダフト・パンクを知っている人なら誰もがそう思う作品です。来月にシングル・カットが予定されている「21st Century Life」なんかは、もろにダフト・パンクなサウンドです。

で、全英で最高2位を記録したばかりのデビュー・シングル「Black & Gold」なんですが、メロディそのものがキャッチーというよりも、そのリズムとかアレンジのほうが不思議と耳に残ります。何度か繰り返して聴くうちにスルメのように味が出てくるというタイプの曲です。実際、この曲はいきなりドカンと大ブレイクしたのではなくて、昨年のうちにリリースされていたものが、時間をかけてジワリジワリとヒット・チャートを上り詰めていったようです。

というわけで、サム・スパローの大ヒット・デビュー・シングル、「Black & Gold」のヴィデオ・クリップをどうぞ。

"Black & Gold"
ブラック・アンド・ゴールド
(2008)




買ったばかりの『Sam Sparro』を聴きながら帰宅した藤嶋は、さらにインターネットでもサム・スパローについての情報を調べてみました。

すると、既に日本のユニバーサルミュージックのサイト内に、サム・スパローの公式ページができていました。(しかしながら、国内盤の発売日が告知されていないというこの不思議)

サム・スパロー|SAM SPARRO

また、日本の音楽情報サイト BARKS には、サム・スパローのインタヴュー記事も既に掲載されていました。てっとり早くサム・スパローのことを知るには最適のテクストなので、「Black & Gold」のヴィデオ・クリップを観てサム・スパローが気に入ったかたは、ぜひ読んでみてください。

サム・スパロー、僕は「音楽作ってるナイス・ガイ」(笑)(BARKS、2008年5月30日)

で、BARKS に掲載されているこのインタヴューの中には、「ゲイ」の2文字は全くありません。なので、このブログでは、今月の『attitude』誌に掲載されているサム・スパローのインタヴューの内容を大雑把に紹介したいと思います。

まずはサム・スパローのカミングアウトについて。いつごろからオープンリー・ゲイなのか、自分がゲイだと自覚したのはいつごろなのか、両親にカミングアウトしたときに彼らはどのような反応をしたのか、などなど。

そして、学校に通っていたころのいじめ体験について。「ホモ野郎、オカマ」などと罵られていた少年時代のこと、時には暴力までも振るわれていたこと。そうした屈辱的な体験が、音楽の世界で成功しようという今日の野心に繋がっていることなど。

それから、恋人のエイドリアンという男性のことについても、このインタヴューでは語られています。エイドリアンとは既に2年間、生活を共にしていて、彼はサムのスタイリストを務めているそうです。(このインタヴュー記事のフォト・シューティングでも、エイドリアンの名前がスタイリストとしてクレジットされています。)

加えて、キリスト教や神といった宗教上の話題にも、このインタヴューでは触れられています。この中でサムは、組織化された宗教や原理主義者を、人々を分かつものとして厳しく批判しています。

インタヴューの全文を翻訳してこのブログに掲載するのは分量的にキツイので、ほんの一部分を意訳して抜粋するにとどめます。


あなたは最初から自分の性的指向をオープンにしていましたね。なぜですか?

多くの人たちが、自分の本当のアイデンティティを人前では偽っているということが、いかに侮辱的で非礼であるかということに気づいたんだ。僕が大人になってからも、どちらか一方に極端に偏っていない、良心的で説得力のあるゲイのロールモデルっていうのは、全然出てこなかった。ありのままの自分でいて良かったと誰かが思えるためには、僕がそうしたゲイのロールモデルにならなければいけないと思ったんだ。自分に正直に、オープンであることこそが唯一の答えだと僕は思ってる。

おっしゃるとおりです。しかしながら、レコード会社はこのことについて、あなたと話し合ったのですか?

いいや。一度も話し合ってない。彼らの仕事には全く関わりのない話だしね。もしもレコード会社が僕のことでウソをつくように言ってきたとしたら、それは実に無礼で厚かましい話だよ。

しかし、他のアーティストには過去にたくさん実例のあった話です。ひょっとしたらレコード会社は、あなたがゲイだということを知らなかったのではありませんか?

いいや、彼らは間違いなく知ってたよ! レコード会社は、僕が性的指向に全くオープンで、しかもそれは変えられるもんじゃないってことをわかってたんだと思う。

カミングアウトしているにもかかわらず、あなたはウィル・ヤングのような人とは違って、「ゲイのポップスター」とは見なされていませんね?

そりゃいいことだよ。たぶん、世界は変わってきてるんだ。あいにく、僕たちが望むほどには早いスピードではないけれど。アメリカはまた全然違っててね。プレスが出たら、きっと面倒な事態になるだろうね。でも、僕はそれを怖がったりはしてないし、どんなことになるかを見てみたいという気もある。僕はちょっとした騒ぎを起こすのが好きなんでね。




ちなみに、BARKS に掲載されているインタヴューの中で、サム・スパローは「ザ・ゴシップのベス・ディットーとコラボしたい」と語ってるんですが、このインタヴュー以外でも、サムはベス・ディットーとコラボしたいと頻繁に口にしています。

参考:BBC - 6 Music - Sparro & Ditto?

サム・スパローがベス・ディットーにラヴ・コールを送るのを意外に思っている人がどうやら多いようなんですが、サム・スパローとザ・ゴシップには共通点があります。以前からこのブログをご覧になってくださっているみなさんなら既におわかりのことと思いますが、サム・スパローとザ・ゴシップは、2組とも「イギリスで大成功を収めたアメリカ出身のオープンリーのLGBTアーティスト」なんですね。

だから、サムがベス・ディットーに熱心にラヴ・コールを送っているのは、私にはむしろ当然のことに思えます。たぶん、サムはベス・ディットーにシンパシーのようなものを抱いているんじゃないでしょうか。


シザー・シスターズ、ザ・ゴシップに続いてイギリスで大ブレイクした、アメリカ出身の第3のオープンリーLGBTアーティスト、サム・スパロー。

これからの活躍が楽しみです。

このブログをご覧のみなさまも、サム・スパローにはぜひご注目を!



スポンサーサイト
2008.06.11 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/198-4132089a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。