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既に先月の話となってしまいましたが、11月16日、大阪で年に一回開催されているゲイ・インディーズのライヴ・イヴェント、LIVE STARTING OVER に、藤嶋も行ってまいりました。

今年で4回目の開催ですが、藤嶋にはこれが初体験。

毎年 LIVE STARTING OVER を観ていらっしゃるかたには自明のことばかりを書いちゃうかもしれませんが、藤嶋にとっては新鮮な発見がたくさんありました。

たとえば、オーディエンスのみなさんが醸し出していた一体感。

これは福岡の SOUND SUMMIT を観たときにも感じたことなんだけど、この種の一体感って、東京のゲイ・インディーズ・ライヴには、あんまりないんだよねー。

東京以外の地域で活動されているゲイ・インディーズのアーティストさんが、東京でライヴをされたときに、その感想を個人的に伺うと、ぶっちゃけた話、「東京は演りづらい」という言葉をいただくことが、結構多いんですわ。

なにがどう演りづらいのか、その理由というのは、たとえば福岡の SOUND SUMMIT や、今回の LIVE STARTING OVER を実際に体験してみると、なんとなくわかります。

東京以外の地域で開催されているゲイ・インディーズ・ライヴのオーディエンスのみなさんの雰囲気って、すごくフレンドリーなんだよね。

出演者に対してもフレンドリーだし、オーディエンスのみなさん同士も、すごくフレンドリー。

もっと具体的に言うと、「ライヴの楽しみ方」とか「楽しいと感じるツボ」みたいなものが、出演者も含めた箱全体で、しっかりと共有されている、という感じ。

一方。

東京、というか新宿エリアで開催されるゲイ・インディーズ・ライヴのお客さんは、そうした「ライヴの楽しみ方」とか「楽しいと感じるツボ」が、完全にまちまちなんだよね。

どういう人脈を通じてそのライヴに足を運んだかによって、「ライヴの楽しみ方」が、もー全然違う。

しかも、ただ違うだけならともかく、ノリとかツボが自分とは異なる人に対して、東京のオーディエンスのみなさんって、すんごい冷ややかなんですよねえ……。「お前、空気読めよ!」みたいな視線が、箱のあちこちで盛んに飛び交ってるの(笑)。

結局、地域性に基づいた共有感覚がないということが、新宿の地域性なんだよね。

ゆえに、箱全体のまとまりが、あんまりない。

と断言しちゃうのも乱暴かもしれないけど、とにかく「オーディエンスのあいだの温度差」を感じるケースがすごく多い。

東京以外の地域で活動しているゲイ・インディーズのアーティストのみなさんにとって、だから東京でのライヴっていうのは、箱全体の空気をつかむのが、とにかく難しい。笑いのツボも、お客さんによってホントにまちまちだから、MCがすべっちゃうこともままある。

そういう難しい空気が当たり前になっちゃってる藤嶋にとっては、東京以外の地域のゲイ・インディーズ・ライヴに接したときに先ず感じるのが、「箱全体の一体感」、なんですよね。

特に、今回初めて体験した LIVE STARTING OVER の、オーディエンスのみなさんの一体感。これはもう、新宿のライヴ・イヴェントでは実現がすごく難しいだろうなー。

たとえば、出演者を同じ1つの人脈だけで固めちゃうとか、あるいはすべての出演者を同じ系統で固める(打ち込み系オンリーとか、バンド系オンリーとか、ガチムチ系オンリーとか、要するに「出演者の多様性を排する」形に)しないと、対バン形式のライヴ・イヴェントでオーディエンスが1つになって盛り上がるということは、少なくとも新宿では、今のところは難しい気がする。

まあ、もちろん、どのようにライヴを楽しむかは、完全にお客さん1人ひとりの自由であって、一定の楽しみ方を強制するべきではないし、むしろ自分は強制されたくないタイプなんだけどね(笑)。わはは。

でも、LIVE STARTING OVER の雰囲気っていうのは、すごくフレンドリーでウェルカムだから、こちらのほうから自然と積極的に、郷に入っては郷に従ってしまいたくなる感じ。

その意味で、今回 LIVE STARTING OVER を観て藤嶋が思ったのは、とにかく、「うらやましい」ということですね。

こんなふうに、「出演者の多彩さという『多様性』を実現した上で、出演者もオーディエンスも一緒に、箱全体で盛り上がれるゲイ・インディーズ・ライヴ・イヴェント」が定期開催されているということが、藤嶋にはとにかくうらやましかった。

んでもって、大阪以外の地域で活動しているゲイ・インディーズ・アーティストにとっても、LIVE STARTING OVER は、お客さんから手応えがちゃんと得られて、しかもみなさんすごくフレンドリーだから、1回出演したらまた出演したくなっちゃうライヴ・イヴェントなんじゃないかと思うんですよ。しかも、地元アーティストのみなさんは、そうしたアウェー組をも、ちゃんと「ファミリーの一員」として受け入れてる雰囲気が、客席から観ているだけの藤嶋にも、ちゃんと伝わってくるんですよね。ROD とか大吾ちゃんのようなアウェー組が、毎年 LIVE STARTING OVER に欠かさず出演を続けてるのって、たぶんそういう理由も大きいんじゃないかなー、と思います。

1組につき40分×7組という、非常に長時間のイヴェントで、観ている側にもそれなりの持久力が要求されてくるんだけど、それでも最初から最後まで楽しく観ることができたのは、やっぱり箱全体が一体感をもってまとまっていたという、イヴェント全体の雰囲気の良さ、これに尽きます。



アウェー組である ROD と大吾ちゃん、そして東京でも頻繁にライヴを行なっている屋良朝友さん以外は、どの出演者のかたも、藤嶋にとっては初めてパフォーマンスを拝見させていただくアーティストさんばかりでした。

トップバッターは、ふぐりさん。

予備知識の全くない状態で、今回初めてふぐりさんのパフォーマンスを拝見させていただいたわけなんですが。

いやー、ホント、もー最高!!!!

ン万円という交通費をはたかなくてもふぐりさんのライヴが観られる大阪のみなさんは幸せだよっ! と、本気でそう思いますわ。

ブルース風の昭和歌謡とか、70年代後期のディスコ・ミュージックとか、30代後半以上の日本のゲイ男子であれば大好物のはずのジャンルを中心に、公共のメディアでは絶対にオンエアできない単語(要するに猥語)をふんだんにちりばめ、それゆえにゲイならではのエロスと笑いが、最大限に爆裂している楽曲群。

しかも、めっちゃクオリティー高いし。

ていうか、クオリティーが高いからこそ、ここまで針を振り切っちゃえるんだよね。すげー。

あまりにも楽しかったので、40分がアッという間に感じられました。もっと観たかったー!



んでもって、2番手は大吾ちゃん。

これまでにも藤嶋は大吾ちゃんのライヴをたくさん観てきてますが、今回の LIVE STARTING OVER VOL.4でのパフォーマンスが、藤嶋が観てきた中では最高のものでした。

大阪のお客さんの雰囲気の良さを実感したのは、実は大吾ちゃんのパフォーマンスを観てるときだったんだよね。だって、LIVE STARTING OVER のステージで歌ってるときの大吾ちゃんは、東京で歌ってるときとは全然違うんだもん。

まあ、硬いっちゃあ硬いんだけど(笑)、でも東京でのライヴに比べれば全然柔らかい。歌に集中し過ぎるとかえって動きが硬直しちゃうこともままあるけど、でも LIVE STARTING OVER での大吾ちゃんはとてもしなやかで、全身で歌ってた。

だから、とっても活き活きとして見えた。

ソロ・アーティストとしての大吾ちゃんのカラーとして、爽やかな雰囲気の明るいダンス・ポップが1つの路線として定着しつつあるなー、というのも、今回のライヴを観て強く感じたことでした。

どんどん新曲を作ってくれたら嬉しいなー♪(←圧力)


※大吾 MySpace
http://www.myspace.com/daigofive



3番手は Lush/Rush さん。

あえてカテゴライズするならば、Lush/Rush さんの音楽はロックに属するんだろうけど、ロックという言葉が持っている、「やってまえー! いてこませー!」的なゴリゴリした雰囲気は、Lush/Rush さんの音楽にはなくて、あるのはむしろ、弱者をいたわるような優しさ。

そういう印象を、自分はライヴ前に聴いていた Lush/Rush さんのCDから受けていたんだけど、実際にライヴを目にした後でも、その印象は変わりませんでした。やっぱり自分が抱いた感触は間違ってなかったなー、と。

ヴォーカルの momo さんが書いている歌詞の世界観は、批判精神にあふれたものなんだけど、その批判精神の源になっているのは、「やってまえー! いてこませー!」的なものというよりも、「力を持たざる者にも光を」という、「優しさ」に基づいていると思います。

そして、翔さんのMCも、なぜ Lush/Rush がチャリティ・ライヴを行なうようになったかについてのお話が中心で、そうした翔さんの、音楽活動を通してHIV感染予防の啓蒙活動に努めている姿勢からも、やっぱり Lush/Rush さんは優しいバンドなんだなー、ということを改めて感じました。

最後に演奏されたのは「ストロングマン」。Lush/Rush さんが初めてリリースしたCDの1曲目ということで、メンバーのみなさんの思い入れも強いそうなんですが、藤嶋も Lush/Rush さんの曲の中ではこの「ストロングマン」がいちばんのお気に入り。大阪から帰ってきたあとも、ずっと愛聴している1曲です。

※Lush/Rush mobile
http://my.minx.jp/lushrush



ドラムセットの撤収も兼ねた30分の休憩のあと、4番手として登場したのが屋良朝友さん。

以前の LIVE STARTING OVER では、地元ということもあってフル・バンド形式でパフォーマンスを行なったこともあるそうですが、今回はシンプルに、サポートはパーカスのみ。

2001年にプレスしたCD『Gay Street Lullaby』の在庫があとわずかということで、今回の LIVE STARTING OVER では、久しぶりに(←少なくとも藤嶋の観てきた限りでは)『Gay Street Lullaby』の収録曲「しつこいおかま」「緑色の部屋」「雲雀」を演奏してくださいました。この3曲が久しぶりに生で聴けて、とても嬉しかった。

この今回の選曲を、屋良さんはMCの中で「原点回帰」と説明されていたんだけど、その「原点回帰」の理由は、CDの在庫があとわずかになったというだけではないような雰囲気を、藤嶋は感じました。

というのも、このライヴの一週間後には、春日亮二さんの追悼イヴェント GLAP が控えていたので。

だから、今回『Gay Street Lullaby』からの曲を多く取り上げていたのは、春日さんが元気だったころのことを思い返しての選曲だったんじゃないかと思いました。実際、一週間後の GLAP でも、屋良さんは「しつこいおかま」と「雲雀」を歌われていたしね。

でも、まあ、これは屋良さんに実際に確認をした話ではないので、あくまでも藤嶋の妄想です。

あと、この LIVE STARTING OVER は、これが「ゲイ・ライヴ・イヴェント」であることを表立って謳ってはいないんだけど、この日の屋良さんは、「LIVE STARTING OVER はゲイ・ライヴ・イヴェントではないです」とちゃんと断りを入れた上で、ゲイバーについてのお話を、サポートのかた(←ノンケさんです)との掛け合いの中で、ガンガンにされていました(笑)。

さすがはやらっぺ。

※web緑色の部屋から
http://www.a-yara.com/



続いては、めちゃにかるさん。

以前からCDでその音楽に親しんではいたけど、めちゃにかるさんのライヴも、やっぱり藤嶋には初体験。

今年の8月に、めちゃにかるさんは新しく TAKU さんが正式メンバーとして加入して、トリオ編成となりました。今回のライヴはトリオとなってからは初めてのものだそうです。ていうか、既に去年の LIVE STARTING OVER でもこの御三方で出演されていたそうですが。

今回のライヴで意外だったのは、御三方が全員ギターを抱えていたことでした。めちゃにかる=打ち込み系、というイメージが藤嶋には強かったので、これまでめちゃにかるさんのライヴを観たことが全くなかった藤嶋には、これってわりとビックリでした。実際に音が鳴り出す前までは、「いったいどういう展開になっちゃうんだろう?」とまで思ってました。

でも、実際に目&耳にしためちゃにかるさんのライヴは、「ああ、なるほど!」って感じでした。その「なるほど!」の中身を上手く説明することが、音作りに関する知識が欠如している藤嶋には非常にむつかしいのだけれど、なんていうか、「ライヴの現場で今のめちゃにかるさんが最適の音を出すための最適のチョイスが、この『ギター3本』だった」っていう雰囲気を、藤嶋は感じました。

イメージ先行型の音作りではないような気がするんですよね。あくまでも先ず楽曲があって、そこからさまざまな構成要素をバランス良く統合していった結果としてのギター3本、という印象を藤嶋は感じました。(ていうか、ひょっとしたらものすごく的外れなことを書いているのかもしれないけど、とにかく自分はそう感じたの。)

だから、力任せにゴリ押しという雰囲気は、めちゃにかるさんのライヴには全くなくて、そこにあったのは「調和」。ステージの上に立っている御三方が演奏しているのは全員ギターなんだということを忘れてしまうくらい、そこで奏でられている音楽は、ある一つの要素がいびつに突出した歪みのない、普遍的な魅力にあふれたポップスでした。

その意味で、今回 MASAPON さんがリード・ヴォーカルを執った曲が、加山雄三のカヴァーの「夜空の星」だったっていうのは、ある意味象徴的というか、意外でありつつも同時にすごくしっくりくるものでした。

あと、めちゃにかるさんの曲の中ではいちばんのお気に入りの「hydrangea」が初めて生で聴けて、すごく嬉しかったです。

※That's Mechanical
http://www.bakamaru.com/mechanical/
CDの購入はこちらからどうぞ。
http://www13.ocn.ne.jp/~masapon/MSTUDIO/



6番手は、ROD

今回の1曲目は「LOVE→HATE」だったんだけど、この曲をライヴで聴くのは、たぶん藤嶋には初めて。シングルのカップリング曲で、アルバム『LOCUS』には未収録のナンバーなんだけど、藤嶋的には結構お気に入りの曲なので、嬉しい選曲でした。アレンジも完全にクラブ仕様でカッコ良かったー。

で、ですね。今回のライヴの会場である MINOYA HALL さんって、音がすごく良いんですよ。そうした評判を事前に聞いてはいたんだけど、予想してた以上だった。

で、そうした MINOYA HALL のスタッフさんの腕の良さが最大限に発揮されてたのが、ROD の「愛鎖」「最愛」のパフォーマンスだったと思います。藤嶋の耳にはそう聴こえました。だって、藤嶋がこれまでに観てきた ROD のライヴの中では、今回の LIVE STARTING OVER が、この2曲のアレンジがいちばんクリアで迫力のある鳴り方をしていたので。MINOYA HALL さん、すげー! そりゃ ROD もこの箱が好きになるわ、って思いました。

あと、ROD のライヴではおなじみ、「TRUTH OF LOVE」における今回の大往生'z のパフォーマンスは、気合の入り方がいつもとは全然違った。その理由は私的な領域に属する話なので、ここで自分が書くことはしないけど、なんていうか、良い意味で無邪気だったそれまでのパフォーマンスとは違って、今回のライヴでの大往生'z には、ダンスを通した向こう側に何かの存在があるってことを、彼らのことを詳しく知らないオーディエンスにも充分感じさせるだけの力がありました。ブラボー。

絶対、届いてるはず。俺はそう思う。

あ、そうそう、新曲「SIRIUS」のマキシ・シングル、早く発売してねー。よろしくー。(←圧力)

※WEB-ROD
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=webrod
CDの購入はこちらからどうぞ。
http://www13.ocn.ne.jp/~masapon/MSTUDIO/



そしてトリで登場したのが、この LIVE STARTING OVER のオーガナイザーである、うとさくさん。

うとさくさんのライヴも藤嶋には初めてだったんですが、この日のうとさくさんのパフォーマンスからは、去る9月22日に東京で開催された『ソラニワ vol.2』での sola ちゃんのパフォーマンスと同質のものを感じました。

いったいどういうことかというと、ライヴ・イヴェントのオーガナイザーさんがトリとしても出演される場合には、ご自身が出番を迎えるときには、もう他の出演者のかたがたは、出番を終えている状態なわけですよね? だから、出演者としての緊張感はこの時点でピークに達しているかもしれないけれども、その一方で、オーガナイザーとしての安堵感とか達成感、充実感みたいなものは、この時点で既に、ある程度は湧き出してきてると思うんですよ。

そうした、オーガナイザーとしての達成感、安堵感、充実感が、最後の出演者としてステージに上がる際に、ものすごいプラスをもたらしていたんじゃないか、という感じがしました。

『ソラニワ vol.2』のときの sola ちゃんも、それから今回の LIVE STARTING OVER でのうとさくさんも、そのパフォーマンスには、「ここでこうして歌っていることが嬉しい! とにかく楽しくて仕方ない!」という高揚した幸せな雰囲気が、全身からあふれ出していたんです。

そして、そのような雰囲気に包まれたパフォーマンスは、観ている側をも幸せな気分にさせてくれます。

だから、すごく盛り上がる。

もちろん、これだけ大がかりなライヴ・イヴェントをオーガナイズされているんだから、当然そこには、「楽しい!」というだけでは済まされない、さまざまなご苦労があったことと思います。でも、だからこそ、苦労を共にされたスタッフのかたがたや共演者のかたがたへの感謝の気持ちが、うとさくさんのパフォーマンスからはキラキラとにじみ出していて、それがとっても感動的でした。

本当に、本当に、お疲れ様でした!

ぜひまた来年も、この素敵なライヴ・イヴェントを開催してください。よろしくお願いいたしまーす!

※うとさく MySpace
http://www.myspace.com/utosaku
CDの購入はこちらからどうぞ。
http://www13.ocn.ne.jp/~masapon/MSTUDIO/


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2008.12.19 Top↑
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