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……って思ったんだけど。

なんか思い入れが強過ぎて、語りたいことの整理がつきません。

ゲイ・ミュージック・シーンにとっての今回のGフロートの意義みたいなものは、また別にQ.M.E.に書くとして。



8月13日のTLGP2005、今回のGフロートでは、とにかく一般の参加者の皆さんの反応に驚かされっぱなしだった。

もーね、怖いくらい。

何もかもが、藤嶋が漠然と予想していた以上だった。



当日、Gフロートの音楽班は、朝9時から代々木のスタジオにリハーサルで入っていたんだけど、リハ終了後に、代々木公園にいるGaGa編集長から、G-menフロートは参加受付開始の20分前に、受付待ちの列の人数が定員の250名を超えてしまった、という報せを電話で受け取った。

真っ先に定員に達する人気フロートにすることを、最初から目指してはいました。そうした目標の一つが、最良の形で達成できたわけだけど、あんまり最良すぎて、嬉しくなると同時に、藤嶋は猛烈に怖くなりました。


ひょっとして自分たちは、物凄いことをこれから始めようとしているのではなかろうか、と。


もちろん、最高のフロートにしたいと思って最初から動いていたんだし、東京のパレードを復活させたTokyo Prideと実行委員会の人たちのほうが、もっと物凄いことを成し遂げているわけだから、今さら藤嶋ごときがビビってんじゃねーよ、とも思ったんだけど。

でもね、

……うーん、なんて説明すればいいんだろ。





こういうことを書くと、シニカルな人は俺のことを小馬鹿にするだろうけれど、


俺はね、音楽の力を信じてるんですよ。


音楽に、世界を変える力はないのかもしれない、


でも、


人の心を動かすことはできる。


人の心を動かすことができれば、


ひょっとしたら、僕らの住む世界の何かを変えることができるかもしれない。


そう信じてるんです。


たぶん、GaGa編集長も、そう信じてるんだと思うんです。




その音楽の力を、自分たちはこれから発現させようとしているんだということを、今さらのように実感したんです。


そして、音楽の力を信じているからこそ、その渦中にいることが、にわかに怖くなってきて。


自分の小ささを感じずにはいられなかった。


本来なら音楽の力を行使する能力は、自分にはないんです。あるとしても、それは現場で行使されるものではない。プロデューサーである南部が、藤嶋をコ・プロデューサーに起用した理由も、俺の現場での能力を買ってのものではないはずなんです。ゲイ・ミュージックに対する藤嶋の知識量とか鑑定力みたいなものが、起用理由のはずなんです。


だから、ゲイ・インディーズのライヴの現場では、いつだって藤嶋は、「自分のように音楽的に無能な人間が、ここにいてもいいのか?」と感じているんです。本当は。

そうした自己卑下が、怖さの領域にまで達したのは、初めてでしたね。緊張というのとは違うんです。ただ怖かった。

でも、まあ、一方で藤嶋は、「自分にできることをやるしかないんだ」と開き直ることもできるので、すぐにその怖さは、自分の中で消化しちゃったんだけどね。






ゲイ・プライドを鼓舞する力が音楽にはあるということを、藤嶋はこれまでのG-menフロートで充分に体験してきているんだけど、今回のGフロートは、ゲイ・プライドを鼓舞する音楽の力を、ゲイ・コミュニティ内部に向けてだけではなく、外側に向かっても放出することを、かなり明確に企図していました。


そのためには、一般の参加者のみんなの協力が、不可欠だった。


だからこそ、「一緒に歌ってください」ということを、Gフロートのスタッフは、フロートの詳細を一般読者に向けて公開して以降、一貫してアピールし続けてきたんです。

ライヴを盛り上げたいという理由だけで、「一緒に歌ってください」とお願いしていたわけじゃないんです。

隊列に参加してくれた人たちみんながライヴの主役だからこそ、「一緒に歌ってください」ということを、お願いし続けてきたんです。



出発前の待機時間のときに、盛り上げ役であるカケジクとけんけんと藤嶋は、前説として、簡単な手振りを、参加者の皆さんに伝えました。その前説の中でも、

「みなさんはライヴの観客ではありません。本当の観客は、沿道でパレードを観ているみなさんです。皆さん一人ひとりがパフォーマーとなって、ゲイ・プライドを存分にアピールしてください」

ということを強調した。



そして、いよいよ出発。




沿道の反応が、過去のG-menフロートライヴとは、明らかに違いました。




海外のゲイ・アーティストが世に送り出したメジャー・ヒット曲ばかりを演奏しているから、沿道の人たちのノリが、明らかに良いんですよ。

どう見てもノンケの男の人が一緒に踊ってくれてるのを、何度も目にしました。自分の参加しているG-menフロートがそうさせているのかと思うと、もー、メチャクチャ気持ちいいんですよ。

藤嶋の印象に強く残ってるのは、沿道のビルの2階にある美容室の窓から、おそらくはその店の美容師さんであろう女性の方が、NOBBY が歌う「You Spin Me Round(Like A Record)」に合わせて、身を乗り出してガンガンに踊りまくってたこと。

すっごい楽しそうなんですよ、その女の人。

その女性に向かって、カケジクと俺がガッツポーズで腕を突き出したら、その人も同じように、ガッツポーズで応えてくれて。

メチャクチャ嬉しかったですね。


あと、演奏していたのが洋楽のメジャー・ヒットであることで、沿道を歩いていた海外の方たちが足を止めて、嬉しそうな顔をして、一緒にガンガンに踊ってくれたのも、嬉しかったです。海外からの参加者の方でも楽しめるようにという配慮も含めての、今回の選曲だったんだけど、その効果が沿道を歩いている海外の人たちにまで及ぶとは、考えていなかった。本当なら予想できていてもよかったんだろうけど、今までG-menフロートに参加していて、そういう光景って見たことがなかったから、あんまりイメージしてませんでした。

だから、物凄い嬉しくて。



そうした沿道の皆さんの反応というのは、隊列に参加してくれたみなさんが一体となって、NOBBYとTAKASHIと南部直史の熱唱をさらに盛り上げてくれたからこその反応なんです。

ただ歌って演奏するだけじゃ、こうはならないんです。

参加者一人ひとりのパワーを結集したからこそ、沿道にいる人たちも一緒になって踊ってくれたり、歌ってくれたりしたんです。



G-menフロートで一緒に歩いてくれたみなさん、本当にありがとうございました!





それから、Gフロートのクルーは、実はちょっとした遊びを、参加者のみなさんに仕掛けていました。

出発直前の前説では、「Boom Boom(Let's Go Back To My Room)」には特に手振りはない、というふうに説明していましたが、実はキャスト陣は、当日のリハで、急遽この曲に、特別な手振りを用意していたんです。

その手振りは、「Boom Boom」のヒット当時、新宿のディスコで踊られていたものだそうで、サビの部分の「Back To My Room」という歌詞に合わせて、空耳アワー的なノリで「バツマル」のジェスチャーをするというものなんですが、当日のリハでその振りをDJ DAIから教えられたキャスト陣は、あまりのナンセンスさにバカウケして、隊列の参加者のみなさんにはナイショで、その振りを本番でいきなり踊ってみせることにしたんです。そして、隊列のみんながぶっつけ本番で一緒に踊ってくれることを、密かに期待してたんですね。

結果はどうだったのかというと。

これも藤嶋の予想を大幅に超えてました。

TAKASHIの歌う「Boom Boom」に合わせて、隊列のみんながTAKASHIやNOBBYに合わせて、みんな一緒に「バツマル」を踊ってくれてるんですよ! 事前の説明なんてなかったのに。

隊列の最後尾にいたGaGa編集長の話だと、最後尾のほうでも、ちゃんと一緒に「バツマル」を踊ってくれていたそうです。

すごい壮観でした。

だって、250人の野郎どもが、渋谷の路上で、いっせいに「バツマル」。

沿道の一般の人たちは、音楽を通じてのゲイ・パワーに、さぞや目が点になったことでしょう。




あと、G-menフロートが参加受付開始前に定員に達するという事態となったため、G-menフロートで歩きたかったのに歩けなくなってしまった人たちが、沿道を追いかけ続けてきてくれていたのにも、本当に驚かされました。

沿道の人の流れが、ずっとパレードの進行方向に向かって一緒に動いていたので、「あれ?」と思ったら、G-menフロートと一緒に沿道を歩いていてくれる人たちが何人もいたんです。

目が、熱くなりました。




予定されていた14曲のうち、残り1曲の演奏を残して、フロートは代々木公園に戻ってきました。

フロートの待機場所で、最後の1曲、今回のG-menフロートのタイトル曲でもある「Your Song」を演奏して、フロート・ライヴは終了。



G-menフロートは、見た目の派手さは、意識的に排しています。その理由は、ゲイ・パレードを歩く意志はあっても、派手な中に混じるのには抵抗感があるという人たちにも、気軽に参加してもらいたいという、G-men編集部の配慮からです。ドレスコードが黒なのも、顔を隠すサングラスが目立たなくなるようにするためです。

だから、G-menフロートは、見た目は地味です。

でも、歩いているみんなの一体感において、沿道の人々を最も圧倒するのは、G-menフロートです。それは間違いない。

G-men編集部の皆様、本当にありがとうございました!

そして、GaGa編集長の今回のG-menフロートのヴィジョンに、藤嶋は最大級の敬意を払います。

GaGa編集長のヴィジョンというのは、音楽の力によってゲイ・プライドを鼓舞してきたゲイ・インディーズのアーティストを起用して、偉大なるゲイ・アーティストの先人たちへのオマージュを実現すると共に、それをゲイ・パレードの場で行なうことによって、ゲイ・インディーズのアーティスト・パワーを、コミュニティの外側に向けて最大限に行使する、というものでした。

ゲイ雑誌の編集長の立場にあるGaGaさんが、ゲイ・インディーズをバックアップしてくれる人でなかったら、そもそも今日のゲイ・インディーズ・シーンはありえないし、こんな壮大なプロジェクトは、絶対に実現不可能でした。

本当に、本当にありがとうございます!



そして、今回のライヴ・クルーの皆様。

共に今回のプロジェクトに携わることができたことを、心から光栄に思ってます。GaGa編集長は「最高のスタッフとキャストが揃った」とパレード前から公言して憚らなかったし、NOBBYもGOLDEN ROSE公式サイトの日記で同じことを書いていたけど、決して自画自賛なんかじゃなく、本当にありえないくらいのメンバーが集結してのG-menフロートでした。

そんな中で、藤嶋は全然役に立ってないんだけど、こんなにも素晴らしい才能をもった人たちと、素晴らしい体験を共有できたことの幸福を、いま改めて、かみしめています。

クルーのみんな、本当にありがとう!

一生モンの思い出です。




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2005.08.15 Top↑
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