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日本でも郷ひろみが「GOLDFINGER '99」のタイトルでカヴァーした、1999年の世界的ヒット・シングル「Livin' La Vida Loca」で知られるリッキー・マーティンが、昨日(2010年3月29日)、公式サイトを通じて、ゲイであることをカミングアウトしました。

News (Ricky Martin Music, 2010.03.29)

以下は、リッキー・マーティンのカミングアウトの全文翻訳です。

数ヶ月前、僕は回想録を書くことに決めた。僕の人生の驚くべき転機となるだろう計画だ。最初の一文を書いた瞬間から、僕は確信していた。この回想録は、僕が長いあいだ内に抱え続けてきたものから解放される一助となってくれることを。内に秘めておくには、あまりにも重すぎた。この弁明を書くことで、僕は真実の自分に大きく近づいた。これは賞賛に値する。

僕が何の恐れもなく自分の感情と触れ合っていた場所は、何年ものあいだ、たった一箇所だけだった。それがステージだ。ステージに立つと、いろんな意味で、僕の魂は、ほとんど完璧なまでに満たされる。それが僕の悪い癖だ。音楽、ライト、そしてオーディエンスの歓声が、僕にはできないことなんか何もないと思わせてくれる。このアドレナリンの恍惚感には、信じられないくらいの中毒性がある。こうした感覚を、僕は断ち切りたいとは思わない。けれども、僕を今の境地へと至らせてくれたのは、平穏だ。理解、熟考、啓発という、驚嘆すべき感情の境地。いつもならばステージの上でしか感じることのない自由を、同じように感じている今この瞬間、僕ははっきりと、打ち明けなければいけない。

たくさんの人たちがこう言った。「リッキー、それは重要なことではないよ」「何の価値もないことだ」「君の長年の努力と、築き上げてきたものの全てが、台無しになってしまう」「世間の大半は、本当の君を、現実の君を、あるがままの君を、まだまだ受け入れられはしないよ」こうしたアドバイスを、僕は心より愛している人たちからもらった。だから僕は、全く偽りのない僕の姿を世界に打ち明けることなく、人生を送っていく決断をした。不安と恐れにそそのかされるのを自分で自分に許したおかげで、予言は自己成就することとなった。今日、僕は自分が下した決断と行ないの、全ての責任をとる。

もし誰かが、僕に今日、「リッキー、あなたは何が怖いですか?」と尋ねてきたら、僕はこう答えるだろう。「戦時下の国の街路を流れる血……児童奴隷制、テロリズム……一部の権力者たちのシニシズム、信仰の曲解」と。しかし、真実の僕を恐れる気持ちは? 全くない! それどころか、僕は強さと勇気で満たされている。これこそが、僕には特に必要なものだった。僕は今、二人の素晴らしい男の子の父親だ。二人は光に満ちあふれている。二人の前途が、毎日僕に新しいことを教えてくれる。今日までの人生をこのまま続けていったとしたら、僕は子どもたちの持つ輝きを間接的に減じてしまうことになるだろう。もうたくさんだ。こんなことは変えなくちゃいけない。5年や10年前には考えなかったことを、僕は今考えている。今日、僕は僕の人生を、僕の時間を生きる。そして、これが僕の現在だ。

こうした沈黙と熟考の年月が、僕をより強くした。そして、自分で自分を受け入れなければいけないということ、こうした種類の真実が自分でも気づかなかった感情を克服する力を与えてくれたことを、僕に思い出させてくれた。

これからどんなことが起こるのだろうか? そんなのは大した問題じゃない。僕は今現在のことだけに集中している。「幸せ」という言葉は、今日から僕にとって新しい意味を持つことになる。とても激烈なプロセスだった。僕がここに書いている言葉は、一言一句が、愛と受容、公平と真の安堵から発されたものだ。これを書くことは、僕の内なる安らぎと、僕の進化の力の源へと至る確かな一歩となる。

僕は、誇りをもって言う。僕は幸せな同性愛男性だ。僕が僕であることが、すばらしく幸福だ。


以上が全文です。

ファンのかたは既にご存知のことと思いますが、リッキー・マーティンは2008年8月、代理母出産によって、マテオとヴァレンティノという双子の男の子の父親となっています。

そして、このリッキー・マーティンのカミングアウトは、2008年のクレイ・エイケンのカミングアウトに続くものだとも言えます。奇しくもリッキー・マーティンが父親となったのと同じ2008年8月に、クレイもまた、女性プロデューサーのジェイムズ・フォスターとのあいだに、人工授精によって長男を授かっています。その翌月、クレイは『People』誌のインタヴューを通じて、ゲイであることをカミングアウトしました。その理由は、父親となるにあたって、これからは子どものためにこそ、自分に正直でありたいというものでした。

クレイ・エイケン バイオグラフィー (Queer Music Experience.) ←読んでね。

今回のリッキー・マーティンのカミングアウトも、ほぼ同様の理由によるものです。

子どもがいるからクロゼットとして生きるのではなく、我が子の人生にこれ以上の陰を落とさないために、リッキーはゲイであることを世界に向けて告白する道を選びました。

このリッキーのカミングアウトは、さまざまな議論を呼ぶような気がします。しかし私は、このカミングアウトに踏み切った彼の勇気の大きさを、讃えたいと思います。

"Livin' La Vida Loca"
リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ
(1999)


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2010.03.30 Top↑
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