上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
ヒップ・ホップはホモフォビックな音楽である、そんな通説も、結局は偏見の一つに他ならないわけですが、しかしメジャー・レーベルと契約している黒人のヒップ・ホップ系アーティストの中にオープンリーのLGBTがほとんどいない、というのは、2010年4月現在、数字の上ではほぼ事実です。

というか、これはヒップ・ホップに限った話ではなく、LGBTであることを公にしているメジャー級の黒人アーティストの数は、白人アーティストに比べて極端に少ないのが現状です。

そんな中、ラッパーのリル・ウェインが設立したヤング・マネー・エンタテインメント(ユニヴァーサル・レコーズ/モータウンの傘下です)と契約している黒人女性ラッパーが、バイセクシュアルであることを公の場で語りました。

その人の名は、ニッキー・ミナージュ

彼女は今年(2010年)に入ってから、マライア・キャリー、リュダクリス、アッシャー、50セントといったヒップ・ホップ系の大物アーティストのシングルに立て続けにフィーチャーされている、まさにこれからが旬の、要注目の新進女性ラッパーです。

ニッキー・ミナージュ バイオグラフィー (Queer Music Experience.) ←読んでね。

2月にデジタル・リリースされたマライアとの共演シングル「Up Out My Face (Remix)」のヴィデオ・クリップを監督したのは、マライア自身。“ハラジュク・バービー”を自称するニッキー・ミナージュとの共演とあって、映像のほうもバービー人形をモチーフとしたものになっていますが、二人の過剰な少女趣味が見事なまでに功を奏して、マライアもニッキーも、ドラァグ・クイーンにしか見えません(注:ホメてます)。

"Up Out My Face (Remix)"
(Mariah Carey featuring Nicki Minaj)

(2010)


新進アーティストでありながら、あのマライア・キャリーとお医者さんごっこまでしてしまう、そんな大物ぶりを既に発揮しているニッキー・ミナージュ。その彼女がバイセクシュアルであることについて語っているのは、雑誌『Detail』の今月号(2010年5月号)に掲載されているインタヴュー。

Nicki Minaj: Hip-Hop's Hottest Sidekick Goes Solo (Detail.com, 2010.04.21)

この中でニッキーは、次のように述べています。

Detail:「オープンリー・バイセクシュアル・ラッパーとして、ヒップ・ホップはよりゲイ・フレンドリーになってきていると思いますか?」

ニッキー:「社会はよりゲイ・フレンドリーになってきてるし、ヒップ・ホップもそうだと思うわよ。でも、オープンリー・ゲイの男性ラッパーが受け入れられるとは想像しづらいわね。ゲイ男性はストリート・カルチャーには縁がないと思われてるのよ。でも、私が生きているうちには、オープンリー・ゲイの男性ラッパーは登場してくると思うわ。」

このニッキーの発言は、前向きでもあり、後ろ向きでもあり、だからこそヒップ・ホップ界の現状を私情を交えずに捉えた冷静なものだと、私の目には映ります。

とはいえ、こうしたニッキー・ミナージュの観測は、他ならぬ彼女自身の今後の活躍によっては、大幅に前倒しされるやもしれません。

幾多の大物アーティストとの共演を経て、彼女は先日、ついにソロ・デビュー・シングル「Massive Attack」をリリースしました。秋にはデビュー・アルバムも発売される予定です。

ニッキー・ミナージュのこれからに、期待大です。

"Massive Attack"
(featuring Sean Garrett)

(2010)

※ジャングルの中で踊る男性ダンサーの軟体っぷりが、怖いといえば怖いので、そういうのが苦手な人は、観るのは注意したほうがいいかも。そんなヴィデオ・クリップです。


スポンサーサイト
2010.04.24 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/262-27222dba
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。