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毎年夏に開催されている、セクシュアルマイノリティによるアートの祭典、Rainbow Arts。今年は7月24日から31日までの一週間、新宿駅から徒歩5分のところにある全労済ホール スペース・ゼロにて、作品の展示が行なわれました。

その最終日の7月31日に、ゲイ・ミュージシャンの Yosuke さんが、Rainbow Arts の展覧会の中で、ライヴ・パフォーマンスを行ないました。Yosuke さんのライヴは、5月15日に開催された INSIDE OUT the LIVE 2010 以来となります。

※INSIDE OUT the LIVE 2010については、Gay Life Japan 内の『藤嶋隆樹のゲイミュージックワールド』にてレポート記事を掲載しているので、ぜひそちらも参照してください。→第11回 INSIDE OUT the LIVE 2010 観覧記


Rainbow Arts 2010 Yosuke ライヴ その1


Yosuke さんは、2001年の夏に、自作曲「CARNIVAL」が東京レズビアン&ゲイ・パレード2001の公式テーマ・ソングに選ばれ、日本のゲイ・インディーズ・シーンに初登場。当時の最年少アーティストとして、ゲイ・メディアからも脚光を浴びました。

そんな Yosuke さんが目指しているのは、「アートと音楽の融合」。

Rainbow Arts 2010 Yosuke ライヴ その3ゆえに Yosuke さんは、「CARNIVAL」が東京レズビアン&ゲイ・パレードの公式テーマ・ソングに選ばれたのと同じ2001年に、セクシュアルマイノリティによる非営利アート集団である Rainbow Arts にも初参加。以来、音楽を「展示」するという独自の表現を、Yosuke さんは Rainbow Arts において追及してこられました。今年の Rainbow Arts でも、カフェのレシートや紙ナプキンの裏を利用したイラストを多数出品されているほか、オリジナルの楽曲「True」を「展示品」として出品されていましたが、最終日の7月31日に、会場内でのライヴが急きょ決定。4曲をパフォーマンスされました。

展覧会の中で行なうライヴとはいったいどのようなものなのか、実際に観てみるまでは全くイメージができなかったのですが、非常にリラックスした雰囲気の、通常のライヴとはまた一味違うライヴ・パフォーマンスが展開されました。

Yosuke さんの音楽は基本的には電子音楽であり、ダンサブルな作品も多いのですが、今回のライヴで披露された4曲のうちの3曲は、アンビエントないしはチルアウトに近い感触がありました。それらの音楽は広義の環境音楽であり、BGMとしてその場の環境に埋もれることをむしろ本意としているのですが、Yosuke さんの音楽はあくまでもヴォーカルがメインのポップス。つまりは「聴かせる」ことを第一の目的とした音楽。

環境音楽のようにリラックスした雰囲気を持ちながらも、あくまで「聴かせる」ことが主眼の音楽なんですね。

だからこそ、「展覧会でのライヴ・パフォーマンス」という独自の表現法が成立するのだな、と私は感じました。

1曲目の「天気雨」にしても、INSIDE OUT the LIVE でも歌われた2曲目の「I BCum NKD」にしても、その音の感触は明らかにダンス・ミュージック。でも、曲に合わせて踊るよりは、じっと耳を傾けたくなる、そんな音楽なんですね。特に「天気雨」や3曲目に歌われた「Waterglass」は、雨や川といった自然の事物をモチーフにしているためか、人工的な電子音によって奏でられていながらも、聴く人の心をホッとさせるような優しい感触を備えています。

Rainbow Arts 2010 Yosuke ライヴ その4そして最後に歌われた「True」は、先述したように今回の Rainbow Arts においては「展示品」としても出品されていた作品。こちらはクラブ・ミュージックではなく、ピアノ1本による美しいバラードです。Yosuke さんのMCによると、この「True」は、5月に開催された INSIDE OUT the LIVE の構想をカフェで練っていた際にインスピレーションを得て、その場で紙ナプキンに書きとめた内容を基に、アイデアを広げていった作品なんだそうです。今回の Rainbow Arts では、紙ナプキンに書いた「True」の歌詞と楽譜も、作品として展示されていました。

Yosuke さん曰く、この「True」の歌詞の内容は非常に個人的なものなんだそうですが、たとえ私的な体験を背景にしたものであっても、この曲の内容には誰もが共感できるはずです。少なくとも、誰かを心の底から愛した体験を、それが悲しい結末に終わったものだとしても決して後悔したくはない、そう思っている人たちにとっては、まるで自分の気持ちを代弁したものであるかのように感じられる曲のはずです。

「聴かせる環境音楽」とも呼ぶべき、Yosuke さん独特の音楽表現が味わえた、そんな素敵なライヴ・パフォーマンスでした。

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2010.08.01 Top↑
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