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当ブログの10月26日付のエントリで紹介した、イタリアのティツィアーノ・フェッロや、11月2日付のエントリで紹介した、ベルギーのティモ・デシャンといった、英語圏以外の地域で活躍しているオープンリーLGBTアーティストの名前を私が初めて知ったのは、アメリカのゲイ&バイ男子向けエンタテインメント・ニュース・サイト、AfterElton.com の記事がきっかけでした。

その AfterElton.com で記事を執筆しているライターのみなさんも、実は英語圏以外の地域のエンタテインメント情報に通暁しているわけではないらしく、読者のかたからの情報提供に負うところも大きいようです。

AfterElton.com に11月4日付で掲載された"Best. Gay. Week. Ever! "の記事の中では、ティツィアーノ・フェッロのカミング・アウトについて、以前の記事よりも多少詳しい内容が掲載されていますが、これは読者のかたがイタリア語の記事を英訳してくれたおかげであると、そのように書いてありました。

この11月4日付の"Best. Gay. Week. Ever! "では、ティツィアーノ・フェッロ以外にも、英語圏以外の出身のオープンリー・ゲイのアーティストが、新たに2人、紹介されていました。いずれも読者のかたからの情報だそうです。1人は、チェコ出身のコレオグラファー、イェミ AD。そして、もう1人が、今回のエントリの主役、アレル・スカット(Harel Skaat)です。

アレル・スカットは、イスラエルの出身です。同国出身で世界的に有名なLGBTアーティストといえば、第一に名前が上がるのは、やはりダナ・インターナショナルでしょう。彼女は1998年、世界最大規模の音楽祭であるユーロヴィジョン・ソング・コンテストに、イスラエル代表として参加。そして見事に優勝し、世界中から注目されるようになりました。その翌年には、ここ日本でも彼女のアルバムが発売されています。

ダナ・インターナショナル (Queer Music Experience.) ←読んでね。

そしてアレル・スカットも、今年の5月にノルウェーで開催された第55回ユーロヴィジョン・ソング・コンテストに、イスラエル代表として参加しています。残念ながら入賞は果たせませんでしたが(最終結果は14位)、既にイスラエル国内では高い評価と支持を集めている人気シンガーです。

AfterElton.com のライターさんは「僕はこれ以上のことは大して知らない」という理由から、アレル・スカットの詳しい経歴について書いてはくれていませんでしたが、英語版 Wikipedia には既に詳しい記事が掲載されていたので、それを基に、アレル・スカットのこれまでの経歴を、ごくごく簡単に、以下にまとめてみます。

アレル・スカットは1981年8月8日生まれの29歳。6歳のときに地元で開催された子ども向けの音楽コンテストで優勝して以来、子役タレントとしてさまざまな番組に出演するかたわら、学内のバンドやローカル・バンドで歌っていたようです。

そして2004年、『アメリカン・アイドル (American Idol)』と同じ形式の、イスラエルのオーディション番組『Kokhav Nolad』に参加。これに準優勝したアレル・スカットは、2006年7月、セルフ・タイトルのアルバム『Harel Skaat』をリリースして、プロの歌手としてデビューを飾りました。このデビュー・アルバムはイスラエル国内でプラチナ・ディスクを獲得。シングル・カットされたバラード曲「Ve'at」は、イスラエルに2つあるヘブライ語ソング・チャートの両方で年間 No.1を記録したそうです。

"Ve'at"
(2006)

http://www.youtube.com/watch?v=ARKJfrMM29E


そして2009年9月には、セカンド・アルバム『Dmuyot』をリリース。イスラエル国内でゴールド・ディスクを獲得しています。

さて、かようにして現在ではイスラエルを代表する人気アイドル・シンガーとして、特に女性ファンを多く抱えているアレル・スカットが、ゲイであることをカミング・アウトしたのは、先月(10月)のことです。イスラエルのテレビ局・チャンネル2で放映されたドキュメンタリー番組の中で、ゲイであることを初めて公に認めたのだそうです。

Harel Skaat Is Now Officially Gay (wiwibloggs, 2010.10.27)

アレル・スカットがゲイではないかという噂は、実は数年前から既に囁かれていたんだそうです。上のリンク先の記事では、「ガラスのクロゼットからようやく出てきた」という言い回しが用いられています。ガラスのクロゼット――つまり、誰の目にも彼がゲイであることは明らかであった、という意味です。

件の番組の中で、彼は次のように語ったそうです。

「僕はプライヴェートを秘密にしたがる人間なんだけど、その一方で、隠し事は一切ないんだよ。ボーイフレンドがいても、世間から隠すつもりはない。こういうふうに生まれたのは神の思し召しなんだから、僕は僕のことが好きだし、これでいいんだと思ってる。」


アレル・スカットの最新シングルは、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストの参加曲であるバラード、「Milim」。そのヴィデオ・クリップをご覧ください。

"Milim"
(2010)

http://www.youtube.com/watch?v=CUV5r281XLY


この「Milim」には、英語ヴァージョンやフランス語ヴァージョンもあります。英語ヴァージョンのタイトルは「Words」。こちらも併せてご覧ください。(映像の内容は「Milim」と同じです)

"Words"
(2010)

http://www.youtube.com/watch?v=uaAqFInNZxo


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2010.11.06 Top↑
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