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ゲイ・ミュージックのTOP100を選出している、海外のサイトが2つあります。

MY GAY CLASSICS TOP 100
http://gayinfo.tripod.com/gaytop100.html

Top 100 Gay Songs
http://www.gaypridecanada.com/music.html


この2つのTOP100を実際に見てもらえればわかると思いますが、ここで言われている「ゲイ・ミュージック」とは、「ゲイのアーティストによって作られたり歌われたりしている曲」と、「ゲイから支持されている、ストレートのアーティストの曲」、いわゆるゲイ・アンセムとが、同一線上で扱われています。

一つめの「MY GAY CLASSICS TOP 100」は、オランダ在住のロブさんという男性が運営している、個人サイトの中のコンテンツです。

このロブさんのサイトは、ゲイの著名人についての情報が充実していて、藤嶋もしばしば資料として利用させていただいています。

ロブさんの選んだTOP100は、わざわざ「MY GAY CLASSICS」と銘打ってあるとおり、完全にロブさんの趣味で選ばれています。だから、トルコの男性アイドルの曲とか、ものすごいローカルな曲も含まれていたりしますが、どうやらダンサブルであることに重点が置かれているようです。


もう一つの「Top 100 Gay Songs」は、Gay Pride Canadaという民間団体? のサイトの中のコンテンツで、ニシカワさんという日系の人が執筆していますが、これは個人の好みというよりも、「Gay Songs」と銘打たれているとおり、歌詞の内容のゲイ的な意味性や、ゲイ・コミュニティに与えた影響などを重視して選出されているようです。

だから、こちらのTOP100では、ロブさんのTOP100に全く顔を出していないエルトン・ジョンやクイーン、カルチャー・クラブ、ジューダス・プリースト、R.M.E.、メリッサ・エスリッジ、トム・ロビンソン、ジャニス・イアンといった、非ダンス系のゲイ・アーティストの曲や、さらにはチャイコフスキーの曲までが選出されています。

ただ、2つとも、最新のコンテンツではないので、近年のヒット曲は選出されていません。現時点で選出するとすれば、シザー・シスターズあたりの曲も入ってくる可能性は大ですが、とりあえず評価の定まっているアーティストに関しては、両方とも一通り押さえられていると思います。

G-menフロート「僕らのうた~your song~」の選曲にあたって、藤嶋はこの2つのTOP100を特には参照しなかったのですが、いま改めてこの両方のTOP100を比べてみると、なかなか面白いです。


まず、2つのTOP100で被って選出されている曲を、アーティストのアルファベット順に上げてみます。

・ABBA
「Dancing Queen」

・Bronski Beat
「Smalltown Boy」

・Ce Ce Peniston
「Finally」

・Cher
「Believe」

・Diana Ross
「I'm Coming Out」

・Donna Summer and Barbra Streisand
「No More Tears (Enough is Enough)」

・Eartha Kitt
「Where is My Man?」

・Frankie Goes To Hollywood
「Relax」

・Gloria Gaynor
「I Will Survive」

・Judy Garland
("The Wizard of Oz" original cast recording)
「Over the Rainbow」

・Madonna
「Vogue」

・Pet Shop Boys
「Go West」

・Pet Shop Boys featuring Dusty Springfield
「What Have I Done to Deserve This?」

・Paul Lekakis
「Boom Boom (Let's Go Back to My Room)」

・Right Said Fred
「I'm Too Sexy」

・RuPaul
「Supermodel(You Better Work)」

・Sister Sledge
「We Are Family」

・Soft Cell
「Tainted Love」

・Village People
「Macho Man」

・Village People
「Y.M.C.A.」

・The Weather Girls
「It's Raining Men」

・Whitney Houston
「I Will Always Love You」

上記のアーティストのうち、ABBA、ブロンスキ・ビート、シェール、ダイアナ・ロス、ドナ・サマー、グロリア・ゲイナー、マドンナ、ペット・ショップ・ボーイズ、ヴィレッジ・ピープル、ホイットニー・ヒューストンは、これ以外にも数曲が選出されていますが、両方のチャートで被っている曲は、上記のみです。

「Over The Rainbow」や「Dancing Queen」、「I Will Survive」、「It's Raining Men」などは、洋楽に詳しいゲイなら誰が選んでも絶対に選出されるであろう、ゲイ・アンセムの代名詞とも言えるような曲ですが、90年代のヒット曲であるCe Ce Penistonの「Finally」やCherの「Believe」も、今では完全にゲイ・アンセムの定番曲と化したようです。

ちょっと意外だったのが、ペット・ショップ・ボーイズの「What Have I Done To Deserve This?」。藤嶋も非常に好きな曲ではあるんですが、この曲が両方のTOP100に選ばれている理由というのは、やはりダスティ・スプリングフィールドとのデュエット曲であるということが大きいような気がします。



そして、両方のTOP100に選出されているにも関わらず、1曲も被っていないアーティストは以下の6組。

・Bette Midler
「Wind Beneath My Wings」(Top 100 Gay Songs)
「To Deserve You」「I'm Beatutiful」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・Blondie
「Heart Of Glass」(Top 100 Gay Songs)
「Atomic(Remix)」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・Cyndi Lauper
「True Colors」(Top 100 Gay Songs)
「Girls Just Wanna Have Fun」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・Erasure
「A Little Respect」「Love To Hate You」(Top 100 Gay Songs)
「Lay All Your Love On Me」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・George Michael
「I Want Your Sex」(Top 100 Gay Songs)
「Outside」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・Take That
「Could It Be Magic」(Top 100 Gay Songs)
「Relight My Fire」(MY GAY CLASSICS TOP 100)

これらのアーティストは、アーティスト自身への支持が高い故に、曲の人気は意外と分散しているのかもしれません。

あるいは、ゲイ・アーティストであるErasureやGeorge Michaelの場合は、曲によってはゲイ・アンセムとしての価値が変わってしまうのかもしれません。



そして、両方のチャートにランキングされているにも関わらず、クレジットされているアーティストが異なる曲は、以下の3曲。

・「I Am What I Am」
"La Cage aux Folles" original cast recording(Top 100 Gay Songs)
Gloria Gaynor(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・「Mamma Mia」
Abba(Top 100 Gay Songs)
Abbacadabra(MY GAY CLASSICS TOP 100)

・「Constant craving」
k.d. Lang(Top 100 Gay Songs)
Abigail(MY GAY CLASSICS TOP 100)

これは、「MY GAY CLASSICS TOP 100」の選者であるロブさんが、ダンサブルであることに重点を置いているために発生した違い。ロブさんが選んだのは、3曲ともクラブやディスコ向けに作られたカヴァー・ヴァージョン。したがって、曲そのものは、ゲイ・アンセムとして普遍的な名曲、ということになりますね。



そして、ロブさんのTOP100にのみ顔を出すゲイ・アーティストは、以下の6組。

・Dead Or Alive
「You Spin Me Round(Like A Record)」

・Dana International
「Diva」

・Divine
「Shoot Your Shot」「Native Love」

・Sylvester
「You Make Me Feel(Mighty Real)」「Do U Wanna Funk」

・Sin With Sebastian
「Shut Up And Sleep With Me」

・Stephen Gately
「New Beginning」

Stephen Gatelyについては、「Top 100 Gay Songs」のほうでは、彼が所属していたBoyzoneの「No Matter What」が選出されているので、両方のTOP100に顔を出しているともいえるんですが、「Gay Song」としての意味性は、むしろこちらのソロ作品のほうが大きいように思います。

また、Sin With Sebastianは結構ローカルなアーティストなので、完全にロブさんの好みで選ばれていると思います。

ただ、デッド・オア・アライヴとディヴァイン、シルヴェスターについては、「Top 100 Gay Songs」に選出されていないのは、藤嶋にはかなり意外です。

おそらくは「ゲイ・ミュージック=ダンス・ミュージック」という先入観を意図的に崩そうとした結果の、これらのアーティストの選外なんだと思うんだけど。

でも、そうした先入観のないところでTOP100を選んでも、やっぱりこの3組は選ばれてもおかしくないと思うんだけどねえ。ゲイ・カルチャーとクラブ・カルチャーが密接な関係にあること自体は事実なんだし。



ちなみに、ロブさんの「MY GAY CLASSICS TOP 100」にのみ選出されているストレートのアーティストは、いちいち列挙してられないほど沢山いるんだけど、ただ1人だけ、ヨーロッパや日本のゲイ・コミュニティでは圧倒的に支持されているカイリー・ミノーグが、Gay Pride Canadaの「Top 100 Gay Songs」には1曲も選出されていなかった、ということだけは意外でした。

やっぱりカイリーは、北米では人気ないのかな……?


以上、ゲイ・ミュージックTOP100の比較研究でございました。

このテキストは、そのうちリライトして、Q.M.E.の記事にするかも。


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2005.09.05 Top↑
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