上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
『Living Together Lounge Vol.74』フライヤー2月6日は、Living Together Lounge Vol.74の中で行なわれた、ジャズ・シンガーの金丸正城(かなまる・まさき)さんのライヴを拝見させていただきました。

Living Together Lounge は、新宿 CLUB ArcH を会場に、毎月第1日曜日に行なわれている、Living Together 計画のクラブ・パーティです。「HIVを持っている人も、そうじゃない人も、ぼくらはもう一緒に生きている」というリアリティーの共有をコンセプトに、HIV陽性のかたやその周辺のかたがたの手記のリーディングと、アーティスト/ミュージシャンのかたのライヴ・ステージによって構成されています。

※Living Together 計画のサイトはこちら

この日、途中入場だった藤嶋は、ガラス絵作家の高尾弦一郎さんのリーディングから拝見しました。

高尾さんは、冊子『EASY!』からのリーディングのほか、ご自身の半生を手記にまとめたものも朗読されました。

フィクションなどではないリアルなライフ・ヒストリーに、「感動しました」という感想を述べてしまうのは、あまりにも安易で、失礼ですらあるだろうと思いつつ、しかし藤嶋は、ライフ・ヒストリーを語る高尾さんの姿に、感動せずにはいられなかったのです。

もしも藤嶋が高尾さんの立場だったら、絶対に心が壊れていたであろう、数々のつらい出来事。それを真正面から振り返っていらっしゃる高尾さんの語り口には、そうした出来事をくぐり抜けてきた上で自身の人生を全面的に肯定されているかただけが持っておられる、強さと明るさがありました。

その強さと明るさに、藤嶋は感動したのです。

今の自分は、一昨年の末から昨年の初頭にかけてのつらかった出来事を、記憶から抹消しようと、今もあがいている最中です。思い出すと、心身が変調をきたしてしまうのです。

でも、いつかは高尾さんのように、自分のライフ・ヒストリーを後悔なく、まっすぐに語ることのできる日が来てほしいと、思いました。今はまだ無理だけれど。



そして始まった、金丸正城さんのライヴ。

これを観ることができて、本当に良かったです!

金丸さんの歌そのものや、サポートで出演されていたベースの小西忠哲さん、ピアノの黒田京子さんの演奏が素晴らしかったのはもちろんのこと、このステージで示された金丸さんの心意気や、ジャズへの愛が、私の心を、熱く高揚させてくれたのです。

金丸正城さん1 金丸正城さん2

金丸正城さん3 金丸正城さん4


最初の2曲、「From This Moment On」「Night And Day」が、いずれもコール・ポーター作品だったので、これはひょっとしたら……! と思っていたところ、それに続いたMCの中で、やはり金丸さんは、

「Living Together Lounge で演るんだったら、ただ漠然と演るのではなく、今日は全部、バイ、クイアー、ゲイの人たちによって作られた音楽を集めてきました」


とおっしゃってくださいました。さらには、

「12月に、石原都知事がゲイの人に向かって、『どこか足らない感じのする人々』ということを言っていました。四選を応援している人たちがいるというんですけれども、なんとか阻止したいと思うんですが、今日はその石原都知事が言った『足らない人々』の素敵な世界、というテーマでお送りしたいと思います」


この金丸さんのMCには、満場の拍手喝采!

金丸さんが誇りをもって命名した、この「足らない人々の素敵な世界」は、この後、ロレンツ・ハート作詞による「My Funny Valentine」(間奏での小西さんのベース・ソロがゾクゾクするくらい格好良かった!)、デューク・エリントンの「Take The A Train」(デューク・エリントンの片腕のビリー・ストレイホーンがゲイでした。ここでの金丸さんのスキャット、最高にグルーヴィーでした!)、作家のトルーマン・カポーティが作詞を手がけた「Sleeping Bee」、スティーブン・ソンドハイム作詞・作曲の「Losing My Mind」、そして再びコール・ポーターの「You'd Be So Nice To Come Home To」と続きました。

金丸正城さん5


このセット・リストは、ゲイのアーティストによって作られた楽曲を単に集めたというだけでなく、私のようにジャズにはそれほど明るくない人間でも一度は耳にしたことのある、非常にポピュラーな曲が多く集められています。

そしてMCでは、これらの曲や、その作者にまつわるエピソードを、非常にわかりやすく、そして楽しく解説してくださいました。

ジャズの楽しさをより多くの人たちに知ってもらいたい、伝えたいという、金丸さんのジャズへの愛が、強く伝わってきました。

また、日本で最も有名なジャズ・ライヴ・ハウスの老舗であるピットインは、新宿二丁目にあるという話や、新宿一丁目にはベースの小西さんも出演されている SOMEDAY というジャズ喫茶があるという話もなさっておられました。

※新宿ピットインのサイトはこちら

※新宿一丁目 SOMEDAY のサイトはこちら

それから、新宿二丁目の定食屋さんとして有名な和食クインの店舗スペースは、22~23年くらい前には、Lady May というジャズのライヴ・ハウスが入っていたんだそうです。そのライヴ・ハウスには、金丸さんやピアノの黒田京子さんも出演されていたそうです。

新宿二丁目って、実はジャズの街でもあるんですねー。

にもかかわらず、ジャズ・ライヴ・ハウスやジャズ喫茶に足を運んだ経験が、まだ一度もない藤嶋。

これからは、ジャズのお店にも足を運んでみようと思いました。

そして、今回の金丸さんのライヴのラスト・ナンバーは、「Over The Rainbow」

これを最初に歌ったジュディ・ガーランドや、その娘のライザ・ミネリが、いかにゲイと関わりの深い、ゲイ・フレンドリーな人々であるかに触れ、金丸さんはこの曲を、マイク無しの肉声で熱唱されました。

金丸正城さん6


ライヴが終わり、司会の張由紀夫さんのMCが始まっても、なかなか鳴り止まない、オーディエンスのみなさんの、熱い拍手。

ジャズの楽しさを私たちに教えてくれる金丸さん。素敵なステージを、どうもありがとうございました!(^^


スポンサーサイト
2011.02.12 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/300-b0b368db
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。