上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
X-GENDER PARTY vol.9 フライヤー4月14日は、新宿 CLUB ArcH にて開催された、「X-GENDER PARTY vol.9」~風太郎企画臨時便「ピンチはチャンス」~に、足を運んでまいりました。

このクラブ・イヴェントは、もともとの主催者のかたの健康上の理由から、その開催が難しくなり、中止も検討されていたところを、急きょ風太郎さんが主催を引き継ぎ、こうして無事に開催されたというものです。風太郎さんの友情と人柄、そしてそこに集ったみなさんの、主催者さんの健康の回復を願う思いやりが、会場の雰囲気の中からも感じられた、とっても優しいイヴェントでした。

私自身は、実はもともとの主催者のかたとは面識がなく、この日のイヴェントに私が足を運んだのは、このブログではすっかりおなじみの、藤本大祐(ふじもと・だいすけ)さんと藤井 周(ふじい・あまね)さんのライヴがお目当てだったのです。

このおふたりのクラブ・イヴェントでのパフォーマンスを、私はまだ拝見したことがありませんでした。

特に周さんは、このイヴェントが新宿二丁目での初ライヴ。これは見逃すわけにはいかない!

というわけで、初めて参戦させていただいた「X-GENDER PARTY」。

この日にライヴを行なわれたのは、藤本さんと周さんのほかには、みみずくずの林レイナさんと、ピアノとフルートの女性デュオ、TIFO'N のおふたり。

レイナさんのパフォーマンスを生で拝見したのは、これが初めてだったのですが、いやはや、めちゃめちゃカッコよかったです! たとえば中西圭三さんのように、LGBTのイヴェントに出演されて、そのMCの中で、ご自身がLGBTのアライ(支持者、支援者)であることを明言なさったアーティストさんはいらっしゃいますが、レイナさんのように、MCの中だけではなく、実際の楽曲の中でもご自身がLGBTのアライであることを高らかに宣言なさっているメジャー級のアーティストさんは、日本にはなかなかいらっしゃらない。レイナさんの歌う「ヒロシ」、最高です!

TIFO'N のおふたりのパフォーマンスを拝見させていただいたのも、やはり今回が初めてだったのですが、ものすごく私の好きなタイプの音でした。打ち込みのクラブ・ミュージックのオケに、ジャジーなテイストのピアノとフルートの生演奏を合わせるというスタイルは、最初は意外に感じられたのですが、実はかなり正統派のハウス・ミュージック。ガンガンに踊って楽しむだけじゃなく、リズムに身を委ねて軽く体を揺らしながら、目を閉じてじっくりと耳を傾けたくなる、そういう感じの音楽です。このおふたりの演奏を楽しむならゼッタイにライヴだ! とは思うのですが、これはCDでもぜひ聴いてみたい!



藤井 周さんさてさて、藤井 周さんは、今回はトップ・バッターで登場。

ゲイ・コミュニティの外にホーム・グラウンドを持つLGBTミュージシャンのかたが、新宿二丁目でパフォーマンスをなさる際には、ご本人にも自覚のない「ゲイのゲイ嫌い」の感情に由来するアウェー感が伴ってしまうことも、実は少なくありません。しかし、周さんには、そうした種類のアウェー感が、まったくなかった。それが素晴らしかったし、私には嬉しかったのです。

もともと周さんは、ご自身がLGBTであることに深く悩み、傷つき、それらの葛藤を創作の源とすることによって、自己を肯定し、自分のありのままを外の世界に向けて歌われてきたかたです。自分が自分であることの葛藤を、ゲイ・コミュニティの外で歌い続けてきた周さんは、だからご自分がLGBTであることを、決して疎外したりはなさらない。その周さんが、新宿二丁目のクラブ・イヴェントで、「ミスカラー」「マジョリティ マイノリティ」「こうのとり」といった、自己肯定に至るまでの葛藤を描いたナンバーを熱唱されている姿には、本当に感慨深いものがありました。

以前、鹿嶋敏行さんが、『ソラニワ vol.3』で「僕の手は今ここにある」を歌われた際に、「ようやく歌うべき場所で歌っている、聴いてもらうべき人に聴いてもらっている」という実感があり、とても嬉しかったというお話をされていたことがあったのですが、周さんの「ミスカラー」や「マジョリティ マイノリティ」「こうのとり」も、まさにそういった種類の楽曲であるように思います。

だから、この日の周さんに、アウェー感は全くなかった。

鹿嶋さんがおっしゃられたような、「歌うべき場所で歌っている、聴いてもらうべき人に聴いてもらっている」という雰囲気が、この日の周さんにも感じられたのです。

このライヴで周さんが「ミスカラー」と「マジョリティ マイノリティ」を歌われたのは、オーガナイザーの風太郎さんからのリクエストだったそうなのですが、おそらくは風太郎さんも、私がここに記しているのと似たようなことを感じていらっしゃったからこそ、特にこの2曲を注文されたのではないかと、私は思っています。

そうしたメッセージ性の強い楽曲だけではなく、この日のパフォーマンスでは、クラブ・イヴェント好きのゲイのみなさんが愛してやまない、Perfume の「Baby cruising Love」のカヴァーも披露。愉快なMCも含め、オーディエンスのツボを適確に押さえたエンターテイナーぶりも発揮された周さん。新宿二丁目での初ライヴは、見事、大成功だったと思います!

ブラボー!



藤本大祐さんそして、藤本大祐さん。

私はこのブログの3月27日付のエントリで、屋良朝友さんのパフォーマンスについて、「日常を維持する力」があると記しているのですが、藤本さんのパフォーマンスにも、同じような種類の力が備わってきたように、私は感じます。

特に、東日本大震災以降は、その力がますます強くなってきているように思います。

以前のライヴ・レポにも記しているように、藤本さんのパフォーマンスには、地に足の着いたような、揺るぎのなさがあります。藤本さんの場合には、その揺るぎのなさが、大震災後の社会を覆う不安の中にあっても振り回されることのない、「日常を維持する力」へと結びついている、そんな気がしています。

3月19日に阿佐ヶ谷 NEXT SUNDAY にて開催された『土曜日の旅人達』でのパフォーマンスで最後に歌われた「風花」を、この日も藤本さんは、最後に歌われました。藤本さんのMCによると、東日本大震災以降のライヴでは、この「風花」を必ず最後に歌うようになさっているのだそうです。

この日のライヴでの「風花」のパフォーマンスの模様が、YouTube にアップロードされています。みなさんもぜひご覧になってください。

“風花”
(Live, 2011.04.14)




今回の「X-GENDER PARTY vol.9」は、ミュージシャンのみなさんのライヴだけでなく、ドラァグ・クイーンのかたのショーも行なわれたのですが、実は藤嶋、途中で体調が優れなくなってしまい、藤本さんのライヴが終わったところで、会場を失礼させていただきました。

すべての出演者のかたのステージを拝見できず、大変申し訳なかったのですが、そのぶん、次回開催のときには、体調を万全に整えて臨みたく思います。

ピンチヒッターでオーガナイズを務められた風太郎さん、そして出演者のみなさん、大変お疲れ様でした! とっても温かいイヴェントを、どうもありがとうございました!



※今回のエントリに掲載している写真は、すべて風太郎さんの撮影によるものです。使用の快諾を、どうもありがとうございました。


スポンサーサイト
2011.04.24 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/311-72ff07f4
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。