上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
田中ロウマ - shelter me既にひと月以上前の話題となってしまいましたが、昨年の12月1日に六本木のビルボードライブ東京で開催された Tokyo SuperStar Awards (TSSA) 2012で、ミュージカル俳優としても活躍しているシンガー・ソングライターの田中ロウマさんが、LGBTであることをカミング・アウトなさったそうです。

ミュージカル『RENT』にドラァグ・クイーンのエンジェル役で出演なさっているロウマさんは、TSSA 2012のフィナーレに、他のキャストのみなさんと一緒に登場し、ゲイ・アンセムとしても有名なテーマ曲「Seasons Of Love」のパフォーマンス後のスピーチで、「僕もLGBTです」とカミング・アウトをなさったそうなんです。

私は会場に足を運んでいたわけではなかったので、ロウマさんのカミング・アウトのニュースは、この日の会場の入口でエスコートを務めていらっしゃったドラァグ・クイーンのバブリーナさんのツイートを読んで、初めて知りました。

より詳しい様子が知りたくて、インターネットで調べてみたのですが、どうやら私の検索の仕方が悪いのか、ロウマさんのカミング・アウトを報じているマス・メディアの記事は、私には見つけることができませんでした。この話題について触れているのは、個人のかたのツイートがほとんどです。

ゲイ・メディアでは、g-ladxx(グラァド)が詳細な記事を掲載してくれています。しかし内容はあくまでも TSSA 2012全体のレポートであって、ロウマさんのカミング・アウトに焦点を絞った記事ではありません。

レポート:Tokyo SuperStar Awards 2012[ゲイのための総合情報サイト g-ladxx(グラァド)]

著名人に限らず、カミング・アウトの話題というのは扱いが非常にデリケートなので、これをメディアが報じることには功と罪の両面があるように思います。今回のロウマさんのカミング・アウトの場合は、ほとんどのマス・メディアがこれを扱ってはいませんが、それについての良し悪しも、やはり一概に断じることはできません。

ただ、私個人の感想としては、ロウマさんのカミング・アウトは決してスキャンダラスなものではなく、人々を励まし勇気づけるものだと思うので、そういった趣旨でこれを取り上げるメディアがもっとあってもよかったのになあ、と感じました。

マス・メディアによる記事を私には見つけられませんでしたが、ゲイ・メディアでは g-ladxx の他にも、新宿2丁目ポータル「2CHOPO」の USTREAM 番組 『週間ばぶとキムビ 新宿2丁目なう。』に、ロウマさんが TSSA 2012後の12月13日にゲストで出演なさっていて、カミング・アウトに至った経緯や心境について語っていらっしゃることに、つい先日やっと気がつきました。我ながら遅すぎ。トホホ。

番組の中では、ロウマさんのカミング・アウトに勇気づけられたという視聴者のかたからの声も多く紹介されています。本当ならその動画をこのエントリに埋め込んで、ここから直接観られるようにしたいところなんですが、USTREAM の埋め込みコードではそれができないので、代わりにリンクを張ります。ぜひクリックしてご覧になってください。37:18あたりから TSSA 2012の話題が始まります。

田中ロウマさんSP!!!!!(USTREAM: 週間ばぶとキムビ 新宿2丁目なう。、2012.12.13)

この動画中のロウマさんの発言によると、TSSA 2012でのカミング・アウトは、別に予定していたわけではなく、ほとんど成り行きというか、『RENT』のキャストの中ではいちばん仲が良いというミミ役の Jennifer さんの、「ゲイ・マグネットで、こんなふうに(ロウマさんにピタッと)くっついてきちゃう」というポロリ発言に、あえて乗ったものだったようです。ロウマさんはご自身のことを「自分がLGBTですと言うタイプではない、前面に出すつもりはない」としながらも、同時に「自分は熱い人間。考える前に動く」ともおっしゃっていて、Jennifer さんのゲイ・マグネット発言を「いいチャンス」だと思い、カミング・アウトなさったのだそうです。

さて、この動画でロウマさんがご自分のカミング・アウトについて語った言葉のいくつかを書き出して、ここでも紹介させていただきます。ただ、ロウマさんの声にバブリーナさんやキムビアンカさんの声が被さっていて聴き取れなかった箇所も少なからずあるので、それはご了承ください。

「正直な話、数年前、デビューしたときは、(ゲイであることを)隠してたというか、何も言ってなかったんですけど。そういうのはあんまり表には出してなかったし、『(カミング・アウトを)しないほうがいいんじゃない?』みたいな、そういう空気があったんですけど、アメリカでは普通に、自然に、(性的指向を)聞かれたら『はい、そうです』って全然言ってるんですけど、日本ではそういう空気じゃなかったんですよ。逆算してしまった自分がいて、ちょっともどかしかったんですよね。だから、ある意味いいチャンスかなと思ったんですけど、自分としては、LGBTのかたみんなもほとんどがそうかもしれないけど、ある日カミング・アウト! みたいな、正式に『自分はゲイです』と言わなくても、自然にそれが会話の中に入っていたりとか受け止めてくれるような世間を目指しているから、自分もそういう気持ちで。」

「大勢の人が(ロウマさんのカミング・アウトの)影響を受けなくてもいいんですけど、でもそこで一人でも二人でも気が楽になったら、それは伝わっているじゃないですか。そういうふうに自分は自分に正直に生きたいし。前も辛かった時期があったんですよね。自分がオープンじゃなくて。でも今は本当に吹っ切れてる自分がいるし。」

「僕もあの時、『自分もLGBTです』って言っただけで、みんながすごく拍手をくれたのは嬉しかったです。自分も、音楽活動しているときにズバリ聞かれたことがあるんですよ。『ロウマくんはゲイなの?』って。自分はその時、何て言っていいかわからなくて、『いや、違います』って言っちゃったんですよ。でも正直、それ、すごい今でも残ってるんですよ。なんで『違います』って言っちゃったんだろう、なんで『違います』って言いたくなっちゃったんだろう? っていう自分が悔しくて。聞かれたら正直でいる自分でいたいから。」

「(新しい出演作の)『ZANNA』っていう作品も、自分が出てた『RENT』っていう作品も、少数派だったりとか、自分が他の人たちと共感できない部分をもっていて、それをオープンに出して、こういう人たちがいっぱいいるんだよっていうメッセージが強い作品だったので、そういう意味ではみんなに勇気を与えたいっていう気持ちが、役者としてもシンガーとしてもあるので、みんなを応援していたいし、みんなもぜひ僕を応援してください!」

「カミング・アウトっていうか、LGBTのイヴェントで言っちゃったときの後でも、家に帰ってから悩んだんですよ。でも、こういうふうにみんなのメッセージを読み返したりとか、二人(番組のパーソナリティのバブリーナさんとキムビアンカさん)の話を聞いて、『やってよかったな』って思えたんですよ。自分も『ありがとう』って言いたいです。間違ってなかったな、って。」


"shelter me"
(2010)




スポンサーサイト
2013.01.12 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/325-b2c46f4e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。