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アメリカのメジャー・ゲイ雑誌『Out』の公式サイトでは、1月24日付で、アレックス・デイヴィス (Alex Davis)という FtM (Female to Male)のロック・アーティストについての記事が掲載されています。

Need to Know: Alex Davis's 'Shaving' Rock Musical (Out Magazine, 2013.01.24)

Alex Davis


内容は、彼の半自伝的な内容のロック・ミュージカル『Shaving』が、ニューヨークの Joe's Pub にて1月25日から上演される、というものです。彼のこれまでの経歴については、この記事の中では詳しく語られていなかったので、自分でいろいろと調べてみたところ、見つけたのが下にリンクしたブログの記事でした。

Alex Davis (1981?--) singer. (A Gender Variance Who's Who, 2011.10.30)

このブログの記事によると、なんとアレックス・デイヴィスは、俳優のブラッド・デイヴィスの一粒種なんだそうです。このことは、アレックスの公式サイトでも、今回の『Out』誌の記事の中でも触れられてはいないのですが、だからといって特に伏せているというわけでもなさそうです。



ブラッド・デイヴィスは、アラン・パーカー監督の1978年の作品『ミッドナイト・エクスプレス』や、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の遺作となった1982年の『ケレル』に主演した、アメリカの俳優です。セックス・シンボルと呼ぶにふさわしいエロティックな肉体美の持ち主で、ゲイの役柄を多く演じていたことでも知られています。

Brad Davis
『ケレル』でのブラッド・デイヴィス。


彼は1985年に、HIV陽性と診断されます。既に妻子があった彼の性的指向やHIVの感染経路については、現在でも諸説がありますが、コカイン注射によってHIVに感染したというのが最も広く一般に流布されている説です。1991年に、彼は妻と友人の立会いのもと、薬物の過剰摂取による幇助自殺によって、この世を去りました。

そのブラッド・デイヴィスの一粒種が、アレックス・デイヴィスなんです。

私は『ケレル』でのブラッド・デイヴィスが個人的に大好きだったので、アレックスが彼の一粒種だと聞いて、俄然、思い入れが強くなってしまいました。我ながらミーハーだなと思います。すいません。



さて。

『Out』誌の記事で紹介されている、アレックス・デイヴィスの新作ロック・ミュージカル『Shaving』は、彼が以前、ブルックリンの Knitting Factory で上演していたワンマン・ショー『Man of The Year』を基にしているそうです。『Man of The Year』に他の登場人物を新たに加え、他者との人間関係に物語の重点を置き、父親の死をも含めた彼のこれまでの人生、そして恋愛を描いたものが、今回のロック・ミュージカル『Shaving』となっているようです。

アレックスのこれまでの経歴をここで簡単に紹介すると、彼は幼少の頃から既に楽器の演奏や作曲に親しんでいたそうですが、本格的にアーティスト活動を開始したのは2004年。ライヴ・ハウスでの演奏だけでなく、西海岸地区のさまざまなLGBTプライド・イヴェントでも盛んにパフォーマンスを行なっています。

音源は、2009年に6曲入りのEP盤『The Awkward Longing』を、そして2010年には前述したワンマン・ショーと同名の4曲入りEP『Man of The Year』をリリースしています。ステージではアコースティックの独演スタイルが多いアレックスですが、これらの音源では、エリオット・スミスやニルヴァーナから影響を受けたというオルタナティヴ・ロック・サウンドを聴かせてくれます。

そして、アレックスの楽曲の多くは、新作ロック・ミュージカル『Shaving』もそうであるように、FtM であることが主要なテーマとなっています。

先にリンクした『Out』誌の記事の中で、アレックスは次のように語っています。

「僕は、トランスであることにオープンだ。人々には喜んでそのことを話してるし、聞かれれば喜んで答えてもいる。ある一定の範囲まではね。トランスがどういうことであるのかを説明しながら、同時に一方では、そんなのググればすぐにわかることなんだけどなあ、っていう思いも、僕の中にはあるんだよ。こうやって説明することが僕の本当にやりたいことなのか? 僕のやりたいことは啓発なのか? ってね。それでも僕は、啓発が必要な人たちにとって、入口にしやすい存在でありたいんだ。」


それでは、アレックスの2009年のEP盤『The Awkward Longing』に収録されている、「If Only You Were A Boy」のミュージック・ヴィデオをご覧ください。

"If Only You Were A Boy"
(2008)


アレックスの2枚のEP盤は、CD baby や iTunes Store にて、日本からも購入可能です。ただし、iTunes Store で購入される場合には、同姓同名の別のアーティストの作品も一緒に表示されるので、くれぐれも間違われないよう、ご注意ください。

CD baby での試聴・購入はこちら。
Alex Davis | CD Baby


iTunes Store での試聴・購入はこちら。
iTunes - ミュージック - Alex Davis「The Awkward Longing」

iTunes - ミュージック - Alex Davis「Man of the Year」




アレックス・デイヴィス公式サイト
http://www.luckyalex.com/



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2013.01.27 Top↑
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