上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
 私の目に留まったLGBTミュージック関連のニュースのすべてを、逐一記事にしていくのは、ちょっと私には無理なので、あれやこれやと詳細に語りたいものについてだけ、これまではこのブログで記事にしていたのですが、一週間に報じられたニュースのダイジェスト版をまとめて毎週掲載するというやり方もあるなと思い、それを試験的に始めてみることにしました。

 しかし、このやり方も、これはこれで、私が考えていた以上に手間暇がかかったので、今回限りの企画倒れに終わるかもしれないし、次回の掲載があったとしても、今回以上に手を抜いた内容になっている可能性が大です。

 まあ、とにかく、今回は、2014年5月19日から25日のあいだの、私の目に留まったLGBTミュージック関連のニュースを、ざっと紹介していきます。

 ちなみに、これは特に意識した結果ではないのですが、ゲイ・コミュニティの排他性の強さについて言及しているアーティストの話題が、2組もあった(しかも音楽性は全く異なっている)のは、ちょっと興味深いところです。





■2014年5月19日■

Watch ‘Drag Race’ star Courtney Act’s ‘Mean Gays’ video (Attitude Magazine, 2014.05.19)

 アメリカのMTV系列のLGBT向けケーブルTV局、Logo の看板番組であるリアリティ・ショウ『RuPaul's Drag Race』への出演を通じて全米級のスターとなったドラァグ・クイーンのうち、オリジナル楽曲をリリースしてシンガーとしても活躍している代表格としては、第4シーズンで優勝したシャロン・ニードルズなどがいます。

 ※シャロン・ニードルズ バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 そして、先週まで放映されていた『RuPaul's Drag Race』の最新シリーズのファイナリストの一人、コートニー・アクト (Courtney Act)も、オリジナルのシングル曲「Mean Gays」をリリースしました。

コートニー・アクト
(画像は Attitude Magazine の記事より)


 この『Attitude』誌の記事に拠ると、「Mean Gays」は、コートニー・アクトの自作曲で、ロサンゼルスのLGBTコミュニティになかなか溶け込めなかった体験を基にして書かれたそうです。

 コートニーは、ドラァグ・クイーンとしてパフォーマンスをするのが大好きであった一方で、ロスのゲイ・コミュニティに溶け込むためには、ジムに通ってたくましい体にならなければいけない、というプレッシャーを感じていたのだそうです。

 そしてコートニーは記事の中で、「派閥という排他性の強い集団に属しているのは確かに楽しいけれども、自分で自分をどのように感じているかとか、他者に対してどのように振舞っているかとか、そうしたことにまでその集団が影響を及ぼしてくるようになったら、それは自分の置かれている状況を改めて考え直すべきときがきたということ」と述べています。

“Mean Gays”
(2014)




■2014年5月20日■

Culture Club announce first UK tour in 15 years (Attitude Magazine, 2014.05.20)

 これまでにも何度も再結成ツアー決定の発表が行なわれては立ち消えとなっていた、カルチャー・クラブ (Culture Club)ですが、今回はチケットの発売も既に開始。今度こそ本当に実現の模様です。実に15年ぶりのツアーで、スタートは12月。全11ヶ所の11公演で、元ヤズーのアリソン・モイエがスペシャル・ゲストで出演するそうです。

 来年の初頭にはニュー・アルバムもリリース予定。プロデューサーには Youth が起用されているそうです。

 ※カルチャー・クラブ バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






■2014年5月21日■

 シンガー・ソングライターの中村 中さんが、オフィシャルホームページのメッセージを更新。同日付の Twitter での中さんのツイートによると、そのメッセージの内容は“6月4日発売のシングル「幾歳月」を作った時の心境のようなもの”で、中さんはその中で次のように述べています。

“「幾歳月」は、私なりの「諦め方」を歌っています。
あきらめないで、というメッセージを込めた作品もたくさんありますし、
諦める、という歌があっても良いと思います。

時間ばかり経ってしまったけれど、私は、昔描いていた大人像に近づいているのだろうか。
もうすぐ30歳になるけれど、結局答えはまだ出ません。

答えが出ない、が答えです。

出ないから、求めるのでしょうね。”


 ※2014.05アルバムレコーディングがはじまりました!(message|中村 中オフィシャルサイト「中屋(あたりや)」)






■2014年5月22日■

Rapper Mykki Blanco Arrested in Portugal 'For Being Gay' (Advocate.com, 2014.05.22)

 ニューヨークのクイアー・ラップ・シーンを代表するラッパーの一人、ミッキー・ブランコ (Mykki Blanco)が、ポルトガルで逮捕されたそうです。

 元の記事に掲載されている、ミッキー・ブランコ自身の主張に拠ると、彼とそのカメラマンは、タクシー待ちをしていた際に、タクシー乗り場の従業員に不当な扱いを受け、それを近くにいた警官に訴えたところ、警官は同性愛嫌悪の言葉を口にしてブランコを中傷。それに怒ったブランコは「Go fuck himself」と警官を罵倒、そのためにブランコは逮捕、収監されてしまった、とのことです。

 ニューヨークのクイアー・ラップについて書いた、当ブログの記事は以下のとおりです。

 ※知れば知るほど奥の深い、ニューヨークのクイアー・ラップ・シーン。その1。(2013年2月16日掲載)

 ※知れば知るほど奥の深い、ニューヨークのクイアー・ラップ・シーン。その2。(2013年2月19日掲載)






■2014年5月23日■

Lady Gaga Invites Eurovision Champ Conchita Wurst to Join Her on Tour (Out Magazine, 2014.5.23)

 レディー・ガガが、彼女のツアーのオープニング・アクトにコンチータ・ヴルスト (Conchita Wurst)を起用する、という話題。

 この記事に拠ると、9月16日に行なわれるレディー・ガガのアートレイヴ・ツアーのイスタンブール公演のオープニング・アクトに、コンチータ・ヴルストが出演する模様。コンチータ自身がインタヴューで答えたそうです。それ以外の日程は、元の記事が書かれた時点では未定。

 ※コンチータ・ヴルスト バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






■2014年5月24日■

John Grant on coming out: ‘Gay scene was brutal’(Attitude Magazine, 2014.05.24)

 5月26日にリリースされるヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェアのニュー・アルバム『The Feast of the Broken Heart』で、2曲のリード・ヴォーカルを務めている、オルタナティヴ・ロックのシンガー・ソングライター、ジョン・グラント (John Grant)が、インタヴューの中で、「ゲイ・シーンは残酷だ」と発言した、というニュース。

 上のリンク先の記事に拠ると、ジョン・グラントがゲイであることをカミング・アウトしたのは、デンヴァーを拠点としていたオルタナティヴ・ロック・バンド、ザ・シーザーズ (The Czars) のヴォーカルを務めていた90年代のこと。2010年からはソロに転向し、2012年にはHIV陽性であることも公表しています。

ジョン・グラント
(画像は Attitude Magazine の記事より)


 そのジョン・グラントが、インタヴューの中で、次のように述べたそうです。

「俺は、カム・アウトしたことで、自分がちゃんとした遺伝子をもって生まれてきたわけじゃないんだってことに気づかされたよ。全く残酷な話さ。美形で、ちゃんとした遺伝子をもっているやつだったら、ゲイ・シーンではちやほやしてもらえる。ところが、そうじゃないやつは、全然、話にもならないんだよ。なんて言うか、俺はすごく腹を立てている。というのも、カミング・アウトはとても辛くて大変なことだったんだよ。ゲイであることを忌み嫌う連中を相手にするせいで。それなのに、いざゲイ・シーンに足を踏み入れてみたら、もっとひどい場所だったんだ。それがよくわかったよ。まったく、くそくらえさ」


 このジョン・グラントの発言に、実は私は十分に共感できます。

 ゲイ・コミュニティというのは、実は、異性愛社会よりも、排他性が、はるかに、はるかに強い。残念ながら、それは事実です。

 日本もアメリカも、そのゲイ・コミュニティの排他性の強さに、違いはないようです。






■2014年5月24日■

Watch ‘Drag Race’ star Adore Delano’s new video ‘DTF’(Attitude Magazine, 2014.05.24)

 アドア・デラノ (Adore Delano)は、先に紹介したコートニー・アクトと同じく、『RuPaul's Drag Race』の最新シリーズのファイナリストの一人。そして彼女も、シンガーとしてのキャリアをスタート。6月3日にリリースされるデビュー・アルバム『Til Death Do Us Party』の収録曲「DTF」のミュージック・ヴィデオの公開が開始されました。

 彼女のインタヴューでの発言はスラングが多くて、わかりやすい日本語に訳すのが私には難しいのですが、彼女は「DTF」について、次のように述べています。

「私は、ずっと、hoodrat(悪いうわさの絶えない女、誰とでも寝る女、という意味のスラング)で猥褻な歌を作りたかったの。」

「『DTF』は、薄汚れていて、しかもポップな hood shit なの(hood shit は、ストリート色の強いラップを表すスラングらしいのですが、正確な意味は不明)。どこにも見当たらないようなサウンドに仕上がって、本当に興奮しているわ。」


“DTF”
(2014)







■2014年5月24日■

 日本のメジャー・レーベル所属のアーティストとしては初めて、GID(性同一性障害)を公表なさった、FtM (Female to Male) のシンガー・ソングライター、KAB.さんが、デビュー14周年を記念してのワンマン・ライヴ『KAB.14周年ライブ~君が好きだ~』を、日吉 NAP にて開催なさいました。

「レール」「19の夏」といった、メジャー・レーベル時代のシングル曲も含む、全14曲。

 ああ、観に行きたかったなあ……。

 ※KAB. バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 KAB.さんは、ご自身のブログの5月21日付の記事で、次のように述べておられます。

“昨日、5月20日はKAB.のデビュー14周年でした!
ここまで応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。
14周年…14年も同じ事を続けているということ、いやぁ、ビックリだなぁ。
他のことは何一つ長続きしない俺ですが(笑)、
歌だけはここまで続けることが出来ました。
途中、倒れた時に「二度と歌える気がしない」と思いながら、
CMなどで流れてくる音楽すら苦痛だったこともありましたが、
それでも結局は歌を歌い始めて今に至ります。
色々あったけど本当に歌があって救われています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

(中略)

周りの環境も少しずつ変わっていき、
規模なんかも変わりましたが、相変わらず歌が好きなのだと思います。
人生色々あるさ、どうせ息をするなら、こうして好きなことをしたい。
どうせ息をするなら、それを誰かと分かち合いたい。
少しくらい皆さんの心の隙間に入っていきたい、そんな風に思いながら歌っています。”


 ※KAB.デビュー14周年(KAB.の徒然日記2、2014.05.21)







それでは、今週はこの辺で。


スポンサーサイト
2014.05.25 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/367-058ab3b6
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。