上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
 2014年6月1日から7日までのあいだの、私の目に留まった主なLGBTミュージック関連ニュースを、ダイジェストで紹介していきます。







■2014年6月1日■

 アメリカを代表するオープンリー・レズビアンのロック・シンガーであり、LGBTアクティヴィストでもある、メリッサ・エスリッジ (Melissa Etheridge) が、5月31日、同性パートナーと結婚、プライヴェート・セレモニーを行いました。

 そして翌6月1日には、米英のLGBTメディアが、これを一斉に報じました。

 ※US: Singer Melissa Etheridge marries same-sex partner (PinkNews.co.uk, 2014.06.01)

 ※Rock Star Melissa Etheridge Marries Nurse Jackie Creator Linda Wallem (Advocate.com, 2014.06.01)

 ※Melissa Etheridge Marries Nurse Jackie Creator Linda Wallem (Out.com, 2014.06.01)

 ※Melissa Etheridge Marries Girlfriend Linda Wallem (NewNowNext.com, 2014.06.01)

 これらの記事に拠ると、メリッサのお相手は、コメディ・ドラマ『ナース・ジャッキー (Nurse Jackie)』の製作総指揮などで知られるリンダ・ウォーレム。同い年(今年53歳)の2人は、2010年から交際を開始していました。

 昨年の6月26日には、アメリカの最高裁判所が、連邦法下での「結婚」を男女間のものと限定する結婚防衛法 (DOMA)を、違憲だとする判決を下しました。同時に、カリフォルニア州での同性愛者同士の結婚を禁止するプロポジション8(提案8号)も却下。この画期的な判決を受けて、メリッサとリンダ・ウォーレムの2人は、昨年、婚約を発表していました。

 NewNowNext の記事に拠ると、今回のプライヴェート・セレモニーの会場となったのは、カリフォルニア州モンテシトにある高級ホテル、サン・イシドロ・ランチ。メリッサはセレモニーで、リンダ・ウォーレムのために特別に書き下ろしたという新曲を披露したそうです。

メリッサ・エスリッジとリンダ・ウォーレム
(画像は Out.com の記事から)


 招待客の顔触れは、オープンリー・レズビアンのコメディエンヌのロージー・オドネル、そしてジェーン・リンチやチェルシー・ハンドラー、ホイットニー・カミングス、ピーター・ファシネリといった、日本でも名を知られた俳優たちの他、バイセクシュアルであることを公にしている女性シンガー・ソングライターのシーア (Sia) も、このセレモニーに出席していたそうです。

『Advocate』誌や『Out』誌のサイトの記事では、冒頭で、“The third time is the charm”(三度目の正直)と書かれてしまっているのですが、これはメリッサのこれまでの交際歴を踏まえてのものです。

 メリッサは、90年代には映像作家のジュリー・サイファーと交際していました。そして人工授精によって、ジュリー・サイファーはベイリー・ジーン(現在17歳)とベケット(現在14歳)の2人の子どもを出産(精子提供者はデヴィッド・クロスビー)。しかし、ジュリーとは2000年に破局。そしてメリッサは新しく女優のタミー・リン・マイケルズと交際を開始。2006年にはタミーが人工授精によって双子のジョニー・ローズとミラー・スティーヴン(共に現在8歳)を出産しましたが、タミーともまた2010年に破局しています。

 そして、今回のリンダ・ウォーレムとの結婚。三度目の正直、今度こそ末永くお幸せに。






■2014年6月1日■

 2011年9月からラスベガスのシーザーズ・パレス・ホテルを会場にして行なわれていた、エルトン・ジョン (Elton John)『ザ・ミリオンダラー・ピアノ』コンサート。その模様は、2014年3月から4月にかけて、日本を含む世界各国で、劇場公開されました。それが今回、DVD化されて6月18日に発売となります。

 ※エルトン・ジョン『ザ・ミリオンダラー・ピアノ』がDVD化、ボーナス特典映像も凄い (BARKS音楽ニュース, 2014.06.01)

 このコンサートのテーマは、「音楽とスペクタクルの融合」。それを象徴しているのが、このコンサートでエルトンが使用した、68個の LED ヴィデオ・スクリーンを備えたグランド・ピアノ。ヤマハが特別に制作したものだそうで、その費用は140万ドル。まさしく文字通りのミリオンダラー・ピアノです。

 そして、この記事の見出しにも言及されている特典のメイキング映像の内容は、このミリオンダラー・ピアノの製作過程をメインとしたドキュメンタリーとなっているそうです。

ザ・ミリオンダラー・ピアノ [DVD]ザ・ミリオンダラー・ピアノ [DVD]
(2014/06/18)
エルトン・ジョン

商品詳細を見る


エルトン・ジョン バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






■2014年6月1日■

 モスクワで、コンチータ・ヴルスト (Conchita Wurst) の髭を模して顔を黒く塗った女性が逮捕された、というニュースです。

 ※Russia: Woman arrested for drawn-on Conchita Wurst beard (PinkNews.co.uk, 2014.06.01)

 見出しだけを見ると、コンチータの髭を模したこと自体が逮捕の理由であるかのようにも解釈できますが、内容をよく読むと、必ずしもそうではなく、正確には、モスクワでの無認可のプライド・イヴェントの開催が逮捕の理由となっているようです。

モスクワで逮捕された、コンチータ・ヴルストの髭を模した女性
(画像は PinkNews.co.uk の記事から)


 5月31日には、モスクワの各地でプライド・イヴェントが強行され、計6名のアクティヴィストが、それによって逮捕されてしまったそうです。件の女性もその一人で、コンチータ・ヴルストを讃える趣旨のプライド集会で逮捕されたそうです。

コンチータ・ヴルスト バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






■2014年6月1日■

 5月26日にリリースされた、サム・スミス (Sam Smith) のデビュー・アルバム『In The Lonely Hour』が、6月1日付の全英アルバム・チャートで、初登場1位を記録しました。

 ※Sam Smith scores fastest-selling debut album of the year (Attitude.co.uk, 2014.06.01)

 ※Review: Sam Smith -- In the Lonely Hour (GayTimes.co.uk, 2014.06.01)

 ※UKアルバム・チャート、サム・スミスのデビュー作が初登場で1位に (BARKS音楽ニュース, 2014.06.02)

『Attitude』誌の記事に拠ると、発売初週の全英でのセールスは、10万1千枚。この数字は、今年リリースされたアルバムの中では、コールドプレイの『Ghost Love』(16万8千枚)、パオロ・ヌティーニの『Caustic Love』(10万9千枚)に次ぐ記録で、デビュー・アルバムとしては今年最速の売り上げ記録になるそうです。

『Gay Times Magazine』誌のブログには『In The Lonely Hour』の全曲レヴューが掲載されましたが、同誌はこのアルバムに、5ツ星を与えています。

In the Lonely HourIn the Lonely Hour
(2014/06/17)
Sam Smith

商品詳細を見る


サム・スミス バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






■2014年6月2日■

 かつての日本のゲイ・インディーズのトップ・アーティストの一人で、オープンリー・ゲイのアーティストとして P ヴァインからメジャー・デビューも果たした体育 Cuts が、現在アルバムの制作に入っていることを、Twitter で発表しました。YOURFACTORY ENTERTAINMENT 時代を含めても、フル・アルバムはこれが初!

 現段階では、収録曲10曲の作詞・作曲と、全体のサイズ決めが終了して、仮ドラムに取りかかっているところなのだそうです。

 かつての日本のゲイ・インディーズで活躍していたアーティストの中でも、特に彼はオープンリー・ゲイのアーティストとしての姿勢が鮮明で、「ゲイだからこそなり得た自分を表現するために音楽をやっている」と明言していました。そんな体育 Cutsが、今でも体育 Cuts のままで動き続けてくれているという、その事実自体が、私はとても嬉しいのです。

 完成を楽しみに待っています!






■2014年6月3日■

 メリッサ・エスリッジの結婚のニュースの中でも名前が出ていた、バイセクシュアルであることを公にしている女性シンガー・ソングライターのシーア (Sia) 。そのシーアが、7月8日にリリースを予定している6枚目のアルバム『1000 Forms of Fear』の収録曲「Eye of the Needle」のオーディオ・ファイルを、YouTube で初公開しました。

 ※Listen to Sia’s new track ‘Eye of the Needle’(Attitude.co.uk, 2014.06.03)

シーア (Sia)
(画像は Attitude.co.uk の記事から


 シーアのオリジナル・フル・アルバムのリリースは、2010年の5枚目のアルバム『We Are Born』以来。私が Queer Music Experience.に初めてシーアのバイオグラフィーを掲載したのは、この『We Are Born』のリリースのころだったのですが、当時のシーアは、全くの無名とは言わないまでも、世界的な大ヒット曲はまだ生み出せずにいました。

 しかし、2012年、フロー・ライダーと共演したシングル「俺たちワイルド・ワンズ (Wild Ones)」と、EDM ブームの立役者の一人であるデヴィッド・ゲッタとの共演シングル「タイタニウム (Titanium)」の2曲が、世界中で大ヒット。これによって、シーアは一躍人気アーティストの仲間入りを果たしました。

 シンガーとしてだけではなく、シーアはソングライターとしても大ブレイク。米英で No.1を記録したリアーナの「ダイヤモンズ (Diamonds)」や、全英 No.1となった Ne-Yo (ニーヨ)の「レット・ミー・ラヴ・ユー [Let Me Love You (Until You Learn to Love Yourself)]」といった大ヒット曲を、シーアは次々と生み出していきました。

 そうした大ブレイクを経てからは初めてとなる、久々のオリジナル・アルバムのリリース。アメリカやイギリスのLGBTメディアは、大いに注目しているようです。

 というわけで、Queer Music Experience.に掲載しているシーアのバイオグラフィーも、内容を最新のものに更新しておきました。

シーア バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 英語圏では既に大ブレイクを果たしたシーアですが、しかし日本でのシーアの知名度は、相変わらず低いような気が、私はしています。実は彼女は、これまでは所属レーベルを転々としていて、アメリカでのブレイクに時間がかかったのも、アメリカでの販売元がなかなか見つからなかったことが理由の一つなのですが(彼女はオーストラリア出身です)、日本でのシーアの知名度が低いのも、やはり同様の理由のような気がします。

 とはいうものの、「俺たちワイルド・ワンズ」と「タイタニウム」の大ヒットがある以上は、シーアの名前がもう少し知られていても、決しておかしくはないなずなんですけどねえ……。

 そうした寂しい状況が打破されるためにも、新作アルバムの日本盤の発売を、私は期待しています。

“Eye of the Needle”
(2014)







■2014年6月4日■

 シンガー・ソングライターの中村 中さんが、所属レーベルをテイチク/インペリアルレコードに移籍して、そこからの第1弾シングル「幾歳月」を、6月4日にリリースしました。

 ※中村中、移籍第1弾シングルでクリムゾン名曲カバー(ナタリー、2014.06.04)

 また、それに先立つ6月1日からは、「幾歳月」のミュージック・ヴィデオが、YouTube にて公開開始となっています。

 ※中村 中、インペリアルレコード移籍第1弾シングル「幾歳月」MV公開(BARKS音楽ニュース、2014.06.02)

 今回のニュー・シングルには、表題曲の他、セルフ・プロデュース曲である「スズムシ」と、キング・クリムゾンの「I Talk To The Wind」のカヴァーが収録されています。中さんといえば日本の歌謡曲がルーツ、というイメージがあったので、洋楽のカヴァーとは嬉しい驚きです。

 また、ミュージック・ヴィデオの内容は、上にリンクを張った BARKS 音楽ニュースの記事に拠ると、「素直に楽曲をつくるために試行錯誤したことや、制作の際の生みの苦しみを表現。中村が宙吊りになっているシーンは、タロットカードの“吊るされた男”を表しており、逆さにすることで全く逆の意味をもつカードのように、物事は見方次第で違う意味が生まれる、それを自分自身でどう捉えるかが大切だというメッセージが込められている」のだそうです。

 7月4日からは、アコースティックツアー『阿漕な旅 2014 ~幾歳月~』がスタート。全国16公演が予定されています。

“幾歳月”
(2014)


幾歳月幾歳月
(2014/06/04)
中村中

商品詳細を見る







■2014年6月6日■

 当ブログの前回の記事では、イレイジャー (Erasure) が9月22日に通算16枚目のアルバム『The Violet Flame』をリリースする予定だというニュースを紹介しましたが、それよりも一足早い7月28日に、イレイジャーのヴォーカリストであるアンディ・ベル (Andy Bell) のソロ・アルバム『Torsten The Bareback Saint』も、リリースされるそうです。

 ※‘Bareback Saint’ title for Andy Bell’s new album (PinkNews.co.uk, 2014.06.06)

 新作タイトルに含まれている Bareback という単語は、英和辞典には「鞍を載せていない馬に乗ること」とあるのですが、実はそれ以外にも、コンドームを装着せずにアナル・セックスを行なうこと、いわゆる「生で掘る」、という意味で用いられることもあります。

 そして、このアンディ・ベルの新作ソロ・アルバムは、PinkNews.co.uk の記事に拠ると、トーステンという半・不死のポリセクシュアル(多重性愛、人の数だけ性的指向は存在するという考え方)の架空の人物が主人公の、シアトリカルな内容のコンセプト・アルバムとなっており、全22曲、63分を超える大作なのだそうです。

 当ブログの親サイトである Queer Music Experience.に掲載しているバイオグラフィーの中でも紹介しているとおり、アンディは2004年に HIV 陽性であることを公表しています(今回の PinkNews.co.uk の記事では、アンディは1998年に HIV 陽性をカム・アウトしたとありますが、正確には、彼の HIV 陽性が判明したのが1998年で、公表が行なわれたのは2004年です)。そしてアンディのマネージャーであり長年のパートナーでもあったポール・ヒッキーも、その後の検査で、やはり HIV 陽性であることが判明しました。

 以降、彼らは共に闘病を続けてきましたが、残念ながら2012年4月、ポール・ヒッキーはこの世を去りました。翌年の11月6日に日本で先行リリースされた、イレイジャー初のクリスマス・アルバム『スノー・グローブ (Snow Globe)』は、そのポール・ヒッキーとの思い出に捧げられた作品でした。

イレイジャー バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 今回のソロ・アルバム『Torsten The Bareback Saint』は、PinkNews.co.uk の記事に拠ると、抗レトロウイルス療法が誕生するよりも前の、HIV の欧米での流行の頂点の時期に、パートナーをエイズによって失くしてしまうゲイ男性の姿を題材とした作品なのだそうです。PinkNews.co.uk はこれを、「アンディ・ベルのこれまでで最もシリアスな作品」だと、記事の中で評しています。

 このトーステン(北欧系の名前ですね)の物語は、アルバムとしてリリースされるだけでなく、毎年8月にエディンバラで開催されている、演劇やパフォーミング・アートが中心の世界最大規模の芸術祭、エディンバラ・フェスティヴァル・フリンジで、ワンマン・ショウとしてもパフォーマンスされる予定なのだそうです。



 アンディのこれまでのソロ・アルバムは、おそらくは発売元のレーベルが日本での販売網を持っていないことが原因だろうと思われるのですが、日本盤がほとんど発売されていません。この『Torsten The Bareback Saint』も、日本盤が発売されるかどうかはわかりませんが、たとえ日本盤の発売がなくとも、これはちょっと聴いておかなくてはいけない作品なのではないかと、今から感じています。







それでは、今週はこの辺で。


スポンサーサイト
2014.06.08 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/370-8f35ca3b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。