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 NHKラジオ第1で、平日の午後1時から4時55分まで放送されている、山田まりやさんがメイン・パーソナリティーの生ワイド番組『午後のまりやーじゅ』。

 その通称『午後まり』の毎週木曜日は、女装パフォーマーのブルボンヌさんが、週一レギュラーとして出演をなさっています。

 ※『午後のまりやーじゅ』公式サイト http://www.nhk.or.jp/gogomari/

 そして、先週の6月12日放送分の『午後のまりやーじゅ』では、ブルボンヌさん担当のコーナー『ブルボンヌママのお悩み相談カフェ』内の企画『ブルボンヌの小部屋』で、ゲイ・ミュージックが特集されました。

 正味20分弱の、短い時間ではありましたが、しかしこれは、実に画期的なことであったと、私は思います。

 というのも、ですね。

 日本のテレビやラジオの番組で、ロック/ポップスについて語られるときに、そこに「ゲイ」という括りが持ち込まれることって、ほとんどないですよね?

 これが紙媒体の場合なら、たとえば音楽出版社から発行されている月刊誌『CDジャーナル』が、ゲイ・ミュージック特集を組むことが、時折あります。同誌の2011年9月号に掲載されていたゲイ・ミュージック特集では、ブルボンヌさんもライターとして、「ゲイのキワモノ学」というコラムを寄稿なさっていました。『CDジャーナル』の他にも、私の見聞の範囲内では、オルタナティヴ・ロック系の音楽雑誌『クッキーシーン』が、ゲイ・ミュージック特集を組んだことがありました。

 ところが。

 テレビやラジオの世界となると、「ゲイ・ミュージック」というカテゴライズでロック/ポップスが論じられることは、ほとんどなかったのではないでしょうか。

 少なくとも私は、ミュージシャンの性的指向という切り口でロック/ポップスが特集された日本のテレビ番組やラジオ番組を、観たり聴いたりしたことは、これまで一度もないです。

 まあ、私が不勉強なだけなのかもしれませんが。

 しかし!

 今回ブルボンヌさんが、ご自身がレギュラーとして出演されている『午後まり』の中で、ゲイ・ミュージック特集を組んでくださったのです。

 ブルボンヌさんは、日本のマス・メディアの世界に、「ゲイ・ミュージック」というカテゴリを、積極的に持ち込んでくださっているかたなんです。



 さて。

 ここからは、6月12日放送分の『午後まり』内の、ブルボンヌさんによるゲイ・ミュージック特集の内容を、より具体的に紹介していこうと思います。
 まずは、最新の話題として、今年度のユーロヴィジョン・ソング・コンテストで優勝したコンチータ・ヴルストを紹介。フル・コーラスではありませんでしたが、「Rise Like A Phoenix」もオン・エアされました。

 まさか、NHKラジオ第1で、コンチータの曲がオン・エアされるだなんて! 真剣に感動しましたよ、私は!

 ※コンチータ・ヴルスト バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 続いては、世界的に有名なゲイ・ミュージシャンたちを、その代表曲と併せて(いずれも時間の関係で、フル・コーラスではなく触りの部分だけではありますが)紹介。

 最初は、ヴィレッジ・ピープル。楽曲は「Y.M.C.A.」。西城秀樹さんが「ヤングマン」のタイトルでカヴァーなさっていたことや、もともとはゲイ・ディスコを主要なターゲットにしていたこと、そしてYMCAはゲイの出会いの場であったことなどが紹介されました。

 ※ヴィレッジ・ピープル バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 続いては、ペット・ショップ・ボーイズ。楽曲は「哀しみの天使 (It's A Sin)」。同曲のミュージック・ヴィデオの監督がデレク・ジャーマンであったことや、ニール・テナントが1994年に雑誌のインタヴューを通じてカミング・アウトを行なったことなどを紹介。

 ※ペット・ショップ・ボーイズ バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 次は、ジョージ・マイケル。楽曲は「ケアレス・ウィスパー (Careless Whisper)」。強制わいせつ罪で逮捕されてしまったがために、実はゲイであることが全世界の知るところになったことや、しかしその逮捕劇を題材にミュージック・ヴィデオを制作、したたかに再起したことなどを紹介。

 ※ジョージ・マイケル バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 最後に紹介されたのが、御大エルトン・ジョン。楽曲は「愛を感じて (Can You Feel The Love Tonight)」。彼がゲイであるのをカミング・アウトしたのは、その長大なキャリアも後半に入った1997年であることや、2005年に長年のパートナーのデイヴィッド・ファーニッシュと同性婚を行なったことなどが紹介されました。

 ※エルトン・ジョン バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 そして、楽曲のオン・エアはありませんでしたが、他にもボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)フレディ・マーキュリー(クイーン)アダム・ランバートシャリースの名前が紹介されました。

 ※カルチャー・クラブ バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 ※アダム・ランバート バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 ※シャリース バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 ブルボンヌさんは、このゲイ・ミュージック特集の締めの部分で、次のようにおっしゃっていました。

「割と有名なみなさんが、実はそうだったというのは、あんまり日本のニュースとか音楽情報としては出てないんですけども、海外ではこういう流れってあるんですね。」

「じゃあ日本はどうなんだっていうと、私の口からは何も言えないところはあるんですけども(笑)、きっといっぱいいらっしゃると思うので、いつかは、欧米で勇気を出しておっしゃったかたたちのように、日本でも少しそういう流れが生まれたら、私は個人的には嬉しいかなと思いますね。」


 先にも述べたように、今回のゲイ・ミュージック特集は、その放送時間が20分弱と、やや短めではあったのですが、しかし、ブルボンヌさんの構成力とトークがとても素晴らしくて、洋楽には詳しくない人にも非常にわかりやすい、大変に充実した内容でした。

 今回の特集で紹介されたミュージシャンのみなさんの顔触れは、ブルボンヌさんご本人が Twitter で私宛に下さったリプライに曰く、確かに「超入門編の皆様」ではあるのですが、しかしブルボンヌさんは、「あの枠でとなると、十分冒険させていただいた気分」だともおっしゃっていて、やはりこれは、非常に画期的なことであったのだと、私は思います。

 ブルちゃん、本当にありがとう! ぜひ、またゲイ・ミュージック特集の第2弾もお願いします!



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2014.06.18 Top↑
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