上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- Top↑
 私はこれまで、このブログで、「日本のゲイ・インディーズ・シーンは自然消滅した」と幾度も書いてはきましたが、それはこの日本に、オープンリーのLGBTのインディー・ミュージシャンの存在自体がなくなったという意味では、全然ありません。

 要は、それらのミュージシャンのみなさんが、ムーヴメントと呼べるだけの大きなうねりを、2014年現在では形成していらっしゃらない、というだけであって、個々にはみなさん活躍をなさっておいでになります。

 今回の記事では、そうしたオープンリーのLGBTのインディー・ミュージシャンのみなさんが、2014年の上半期にリリースをなさったり、発表をなさったりした楽曲群を、まとめて紹介させていただきます。

 私が個人的には面識を持っていないミュージシャンのかたも、ここでは何組も紹介をさせていただいています。また、ここで紹介させていただいている全てのミュージシャンのかたたちのあいだに、横のつながりが存在しているというわけでもありません。

 そうした相互関係をお持ちではないミュージシャンのみなさんを、こうやって一つの記事にまとめて紹介することが、私なりの、シーン再生の試みだったりします。

 音楽性の違いに基づいたライヴ・イヴェントの「住み分け」自体は、あってしかるべきだとは思います。しかし、その「住み分け」を、排外主義などと混同してしまうという過ちは、二度とあってはなりません。そこからは、創造的なものは何一つとして生まれませんからね。

 ちなみにですね、ここで紹介させていただいた楽曲だけが、この上半期に日本のLGBTのインディー・ミュージシャンのみなさんが発表なさった作品の全てではありません。現在の私は、「机上の人間」にならざるを得ない状況なので、オーディオ・ファイルやミュージック・ヴィデオ、ライヴ映像などのデジタル配信には力を入れていない、完全にライヴ活動が中心となっているLGBTのミュージシャンのかたたちについては、その動向を、あまり把握できてはいません。

 ライヴの現場にも頻繁に足を運ばれている、インディー・ミュージック・ウォッチャーのたけださとしさんが、私の今回の記事と同じ趣旨で、もしも別に記事をお書きになったとしたならば、ここで紹介されているラインナップとはまた異なった内容のリストになることと思います。

 この記事は、あくまでも藤嶋隆樹個人による、私的な総括に過ぎません。

 それでは、以下からが楽曲の紹介です。発表順に並べてあります。







●сн∀ма “裸でGOGO!! ~BADI 20th ANNIVERSARY SONG~”(1月1日 デジタル・シングル・リリース)



日本のゲイ・マガジン『バディ』創刊20周年記念ソングとしてリリースされた、虹組ファイツ卒業生のゲイ・アイドリスト、сн∀маさんによるデジタル・シングル。エレクトロニカ好きのかたなら、確実にお気に召すであろう、実にハイ・クオリティーな楽曲です。私はハマりました。

私の iTunes の、2014年上半期の日本のインディーLGBTミュージックの再生回数トップは、この「裸でGOGO!!」です。

「裸でGOGO!! ~BADI 20th ANNIVERSARY SONG~」のダウンロード購入はこちらからどうぞ。
http://www.tunecore.co.jp/artist/chama_jp






●MOG. “Caramel Hill”(1月1日 オーディオ・ファイル公開)

MOG. - Caramel Hill


てるけん。のヴォーカリストのこるてさんが、てるけん。結成前の2001年に、Plus+のヴォーカリストであったしゅうじさん他、計5名のみなさんで組んでいらっしゃった幻のグループが、この MOG.です。

オリジナル曲「Caramel Hill」が未発表のまま、MOG.は活動休止となってしまっていたそうなのですが、2013年12月31日に、こるてさんとしゅうじさんのおふたりが、当時のメンバーのかたの手で作成された midi ファイルをバックトラックとして、高田馬場のスタジオで、新たにヴォーカルをレコーディング。そのオーディオ・ファイルを、1月1日、YouTube にアップロードなさいました。

てるけん。のブルース調とも、Plus+のダンス・ポップ調とも明らかに異なる、非常に明朗で、疾走感のあるポップ・ナンバーです。

ただ、この「Caramel Hill」のオーディオ・ファイルは、限定公開という扱いなので、ファイルの URL は記載しません。

MOG.というユニットと、「Caramel Hill」という楽曲の存在を記録に残すという目的で、ここでは記事とさせていただきました。

 ※てるけん。 バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 ※Plus+ バイオグラフィー (Queer Music Experience.)






●Men⇔Dy “シリウスな瞳”(1月3日 ミュージック・ヴィデオ公開、2月2日 CDアルバム・リリース)



2月2日にリリースされた、X ジェンダーのシンガー/ソングライター、Men⇔Dy (メンディー)さんの4th アルバム『COSTUME PRAY』からのリード・トラック「シリウスな瞳」。そのミュージック・ヴィデオの公開は、1月3日から開始されました。

アルバム『COSTUME PRAY』は、Men⇔Dy さんのオフィシャル・サイトからも購入ができます。
http://men-dy.com/






●二丁目自警団(DJきなこもちアイス × adipoy × Mr.火炎瓶) “二丁目のシカク”(1月5日 デジタル EP リリース、ミュージック・ヴィデオ公開)




新宿二丁目で不定期開催されている「日本語ラップ」の MC、DJきなこもちアイスさん、adipoy さん、Mr.火炎瓶さんの御三方によるユニット、二丁目自警団の EP。

DJきなこもちアイスさんは、アフロディーテファンクラブ名義で2005年5月15日にアルバム『虹色定期便21』をリリースして以降、既存のゲイ・インディーズ・シーンとはまた違った角度からのアプローチで、オープンリー・ゲイのインディー・ミュージシャンとして長く活躍を続けてこられているかたです。

この「二丁目のシカク」のオーディオ・ファイルは、ビットレートが128kbps の mp3ファイルについては単独で無料ダウンロードが可能となっていますが、インディー・ミュージシャンのみなさんの創作活動を支えるためにも、この曲を気に入られたかたは、ぜひ、4トラック入りのデジタル EP のダウンロード購入をお願いいたします。

EP「二丁目のシカク」のダウンロード購入はこちらからどうぞ。
http://djkinako.bandcamp.com/album/mp3-wav-zip






●NSM= “ニジイロHappiness!!”(1月12日 デジタル・シングル・リリース)



名古屋発のLGBTアイドル・グループ、NSM=さんの1st シングル。虹組ファイツの初代リーダーである岡本忍さんによる書き下ろし曲で、無料ダウンロードが可能になっています。

2014年現在の日本のLGBT関連のイヴェントでは、LGBTアイドル・グループによるダンス・パフォーマンスが盛んに行なわれていますが、しかしオリジナル曲をリリースしているグループは、実は少数派。加えて、女性メンバーのかたが主体のLGBTアイドル・グループも少数派です。

したがって、NSM=さんの存在は、極めて重要です。私は心から応援しております。

ちなみに、私の iTunes の、2014年上半期の日本のインディーLGBTミュージックの再生回数の第2位は、この「ニジイロHappiness!!」です。






●悠以 “三ツ矢サイダー”(1月14日 ライヴ動画公開)



兵庫県出身、関西を中心に活動されている、ニューハーフのシンガー/ソングライターの悠以(ゆい)さん。この「三ツ矢サイダー」は、男声で歌われている楽曲ですが、この他にも、女声で歌われている楽曲や、あるいは男声と女声の両方を交互に使い分けた一人デュエットなどもあり、悠以さんはまさに七色の声の持ち主でいらっしゃいます。

私自身は、今のところは悠以さんとは全く面識がなく、ライヴを直接拝見したことも実はないのですが、ネットを通じて、一人のファンとして、悠以さんのことを応援しています。

今年に入ってからの悠以さんは、今後は音楽活動のみで生活していくことを決意され、路上ライヴを精力的に行ない、そこでもたらされた出会いをきっかけにして、コミュニティ FM への出演やイヴェントの司会など、その活動の幅をぐんぐんと拡げていらっしゃいます。たぶん悠以さんの知名度は、これからさらに上昇していくはずです。関西のLGBTシーンは、もっと悠以さんに注目すべき。

悠以さんのオフィシャル・サイトはこちら。アルバムの購入もできます。
http://yuinya.com/






●сн∀ма “恋ふるえんざ”(2月1日 デジタル・アルバム・リリース、3月9日 CDアルバム・リリース)



前述の「裸でGOGO!!」の他、既発のデジタル・シングル「17cm」(2013年10月18日リリース)「愛のカケラ。」(2013年10月2日リリース)、CDシングル「そっとしたい でも ぎゅっとしたい」(2013年6月8日リリース)「イケないブレザー」(2012年4月1日リリース)も収録された、сн∀маさんの1st アルバム『恋ふるえんざ』のタイトル曲。

私の iTunes の、2014年上半期の日本のインディーLGBTミュージックの再生回数の第3位は、この「恋ふるえんざ」です。

そして、早くも2nd アルバムが、年内にリリース予定。こちらも非常に楽しみです。

『恋ふるえんざ』の購入は、こちらからどうぞ。
http://www.tunecore.co.jp/artist/chama_jp






●とんちピクルス “ワインおじさんのうた”(2月28日 オーディオ・ファイル公開)



このブログではおなじみの、とんちピクルスさん。「ノコリータのうた」や「CLOUD NINEのうた」といった楽曲の系譜に連なるコマーシャル・ソングです。






●虹組ファイツ “愛…シュプリーム”(3月19日 デジタル・シングル・リリース)

虹組ファイツは、今年に入ってからは、アルバムやシングルのリリースを、それまでのCDから、ネット配信のみに完全に移行。1月4日には、それまではCDでリリースされていた2枚のアルバム『虹組ベスツ! 1』『虹組ベスツ! 2』を1つにまとめたデジタル・アルバム『CHAPTER 1』がリリース。また同日には、「関西弁ダイアモンド(feat. 関西ファイツ)」「変ト調恋愛不可思議交響曲(feat. ティンカーベル)」「クーデター(feat. あと3分もたせ隊)」「いちごのキッス(feat. 北山 一護)」「桜咲け!!!」「もうやめや…薄愛主義」「Dr.STOP ♡ 運命」の6曲が、シングルとしてデジタル・リリース。さらに翌5日には、「HEY!夏マッチョ」「発情時代」の2曲が、シングルとしてデジタル・リリースされました。

こうしたネット配信への移行期間を経てからの、最初のシングルとなったのが、3月19日にリリースされた、この「愛…シュプリーム」です。

虹組ファイツ - 愛…シュプリーム


購入は、こちらからどうぞ。
https://itunes.apple.com/jp/album/ai...shupurimu-single/id843235677

7月1日には、結成以来のリーダーでいらっしゃった岡本忍さんが名誉監督(!)に、そして背番号8番の矢柴一拓さんがリーダーに着任なさるという新体制が発表されています。






●K.E.I. “WILL”(3月19日 試聴用サンプル・オーディオ・ファイル公開)



Avant-garde BOZU のヴォーカリスト、KEI さんのソロ曲。作詞は KEI さん、作曲はこのブログではおなじみの藤井 周さん、編曲は Avant-garde BOZU のおタカさん、そしてアートワークは写真家の服部 敦さんが、それぞれ手がけられています。

ちなみに、この試聴用サンプル・ファイルが公開された当初は、上記のように K.E.I.名義でしたが、この記事を書いている現時点では、KEI IKEYA 名義に改められています。






●The Panca “Back To You”(4月30日 ライヴ動画公開)

The Panca - Back To You


新宿二丁目の doop tokyo を本拠地に活動なさっている、洋楽のカヴァーを中心としたバンド、The Panca (ザ・パンチャ)。実は私はまだ、The Panca さんのパフォーマンスを生では拝見できていないのですが、この記事を書いている時点で YouTube にアップロードされているライヴ映像は、いずれもエイティーズ・ポップス。アラフォー世代のみなさんにはお馴染みの曲ばかりです。

そんな The Panca さんによるオリジナル曲が、「Back To You」。そのライヴ動画は、この記事を書いている現時点では、残念ながら視聴できなくなっているようなのですが、日本語詞ではなく英歌詞による、大人のポップスと呼ぶにふさわしい雰囲気のある、ブルース調のバラードです。

The Panca さんの YouTube チャンネルは、こちら。
https://www.youtube.com/user/thepanca55555






●植野克美 “祈り”(5月11日 オーディオ・ファイル公開)

このブログではおなじみのゲイ・ミュージシャンの sola さんと同様、変拍子や転調を多用した楽曲が特徴の、シンガー/ソングライターの植野克美さん。サイトを開設なさった2007年から2014年現在まで、植野さんはその音楽活動を、ウェブ上での楽曲公開に限定なさっています。

私は、植野さんの歌と楽曲が好きなんです。いま述べたような、変拍子や転調が多用されたユニークなメロディはもちろんのこと、sola さんとは一味も二味も異なった、哀感の漂う歌詞も素晴らしい。お声は細くていらっしゃるのですが、むしろそれによって、楽曲全体に温かみがもたらされていて、たとえ哀しい内容の曲であっても不思議と温かさを感じさせる、植野さんならではの絶妙なバランスが形成されている。そこが私は好きなんですね。

ご本業のほうがお忙しいようで、なかなか新曲の発表が難しくていらっしゃるようなのですが、5月11日には、久しぶりの新曲「祈り」のオーディオ・ファイルが公開されました。これからも引き続き応援させていただきます。

「祈り」のオーディオ・ファイルの URL は、こちら。
http://tmbox.net/pl/544700






●虹組ファイツ “恋愛 Play or Dead! (feat. KANSA!ファイツ)”(5月28日 デジタル・シングル・リリース)

KANSA!ファイツ「恋愛Play or Dead!」ジャケット


虹組ファイツの西日本メンバーのみなさんによる派生ユニット、KANSA!ファイツのみなさんの、2nd デジタル・シングル。

購入はこちらからどうぞ。
https://itunes.apple.com/jp/album/lian-ai-play-or-dead!-feat./id882195126







●若山貴史 “今夜あいつと友達になる”(6月29日 動画公開)



私は、この若山貴史さんとは全く面識がなく、詳しいプロフィールも、実は存じ上げてはいません。ただ、昨年の末から、YouTube にオリジナル楽曲の動画のアップロードを続けていらっしゃるゲイのシンガー/ソングライターのかただということしか、私にはわかっていません。

YouTube で公開されている動画は、いずれもアコースティック・ギター一本の弾き語りのスタイルなのですが、その楽曲の歌詞からは、若山さんが文学や哲学などに非常に造詣が深くていらっしゃるであろうことがうかがえます。言語芸術としても優れた楽曲群だと、私は思います。

男性同士の恋愛を明確に扱った楽曲も多く、その中でも特に私が好きなのが、6月29日に動画が公開された、「今夜あいつと友達になる」です。

若山さんが今年に入ってから公開された、他の楽曲の URL は、以下のとおりです。

「冬物語」(1月29日 動画公開)
http://youtu.be/mItMQUlhaSs

「それは隙間を埋めるためでなく」(2月27日 動画公開)
http://youtu.be/gM7jS86d0WE

「春のソナタ」(4月2日 動画公開)
http://youtu.be/OnVtRAArzOk

「さだめなら仕方ない」(4月27日 動画公開)
http://youtu.be/Xksp4J_8Z6E

「阿る光」(5月29日 動画公開)
http://youtu.be/WpWemuTPl5o






●SHINTAROMIYAGI “rayoci”(7月11日 オーディオ・ファイル公開)

http://musictrack.jp/musics/61715?view=popup

2011年4月16日にゲイ・ミュージシャンの sola さんが新宿二丁目のコミュニティ・センター akta を会場に開催なさったチャリティー・ライヴ“pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」”にも出演なさっていた、沖縄在住のオープンリー・ゲイ・ミュージシャンの、SHINTAROMIYAGI (宮城信大朗)さんの新曲。

SHINTAROMIYAGI - rayoci


演奏時間はわずか1分32秒という小品ながら、世界の伝統音楽を現代のテクノロジーを用いてミクスチャーして、そこから前衛的な音楽を作り出すという、芸能山城組のアルバム『組曲 AKIRA』にも通ずるユニークなアプローチを実践していらっしゃるオープンリー・ゲイのインディー・ミュージシャンは、私の知る限りでは、SHINTAROMIYAGI さんだけです。

SHINTAROMIYAGI さんには、このオーディオ・ファイルは削除せずに、ぜひこのまま残しておいてもらいたいです。

 ※pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience., 2011.05.05)







 さて、下半期には、сн∀маさんが2nd アルバムのリリースを既に告知されている他にも、藤井 周さんが、活動9年めにして初となるアルバムのリリースを、8月の末に予定されています。

 それから、9月6日に大阪で開催が予定されているゲイ・ライヴ・イヴェント『オトサイ』の公式サイトでは、出演者のみなさんのオリジナル楽曲のオーディオ・ファイルの公開が開始されています。これまで私がお名前を存じ上げていなかった出演者のかたも多く、非常に楽しみなライヴ・イヴェントです。応援しております。

 ※『オトサイ』公式サイト http://ibankpp.wix.com/otosai

 それでは、今回の記事は以上です。





スポンサーサイト
2014.07.22 Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://queermusicexperience.blog10.fc2.com/tb.php/376-8d7dae77
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。