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 2014年8月17日(日)は、今年で15回目の開催となる、新宿二丁目の街祭り、東京レインボー祭りと、ゲイ・ミュージシャンの sola さんによる、東日本大震災からの復興支援ライヴ『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.3』が、二子玉川のお茶と食料雑貨のお店、Lasah を会場にして行われました。

 sola さんのライヴの開催時間は、どちらのイヴェントにも足を運べるようにと、東京レインボー祭りの終了後に設定されていました。東京レインボー祭りでは、このブログで幾度もご紹介をさせていただいている灯(ともし)さんと、日出郎(ひでろう)さんのお二方が、ライヴ・パフォーマンスを行われました。

日出郎 バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 灯さんも、日出郎さんも、私の大好きなゲイ・ミュージシャンでいらっしゃいます。だから、本当は東京レインボー祭りにも足を運びたかったのですが、しかし私は、まだ自分の現在の体力に自信が持てなかったので、結局この日は、sola さんのライヴのみに足を運ばせていただきました。

 新宿二丁目振興会のみなさま、暑い中を、本当にお疲れ様でした!

第15回東京レインボー祭り


「レインボー祭り」ありがとうございました!!!(日出郎オフィシャルブログ「DRAGQUEEN OF POP HIDEROU」, 2014.08.19)



 そして、今回は Lasah を会場に開催された、sola さん主催の、『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」』。

 2011年4月16日に新宿二丁目のコミュニティーセンター akta で開催された vol.1、そして2012年8月26日に阿佐ヶ谷 NEXT SUNDAY で開催された vol.2に続く、今回が3度目の開催でした。

 vol.1の様子は、このブログに観覧記を掲載しています。そちらもぜひお読みください。

pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.05.05掲載)

 ちなみに、vol.2が開催された2012年は、私は大幅に体調を崩してしまっていて、ほとんど寝たきりのような状態だったので、足を運ぶことはできず、ゆえに観覧記も書いてはいないのですが、sola さんのブログに vol.2 の記事が掲載されているので、ぜひそちらもお読みください。

「僕らが奏でる祈りのうた」vol.2、御来場多謝。 (solascape、2012.09.02掲載)

 sola さんのブログは、この『「僕らが奏でる祈りのうた」vol.2』の記事の次に書かれた、2012年10月25日付の記事を最後に、更新が止まっています。つまり sola さんは、ミュージシャンとしての活動を、しばらく休止していらっしゃいました。

 したがって、今回の『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.3』は、sola さんにとっては、ほぼ2年ぶりの、いわば sola さんご自身にとっての「復興」ライヴでもありました。

 それだけでなく、今回サポートでご出演なさった、ピアニストのけんけんさんにとっても、やはり今回のライヴは、「復興」ライヴでした。

てるけん。 バイオグラフィー (Queer Music Experience.)

 実はけんけんさんは、昨年、交通事故に遭われて、頭蓋骨と右腕、そして両足を骨折するという大怪我をなさいました。現在でも治療は続いているのですが、今回こうして無事に、ライヴ活動への復帰が叶いました。

 おめでとう、けんけん!



 さて、今回の『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.3』は、対バン形式で開催された前2回とは異なり、その開催が急きょ決まったこともあってなのか、sola さんのワンマン・ライヴとして開催されました。




 会場の Lasah さんは、ギャラリーも兼ねています。8月の展示は、アクセサリー作家でいらっしゃる Hal さんの個展『ever after(その後、ずっと…)』でした。

『ever after(その後、ずっと…)』1 『ever after(その後、ずっと…)』2

『ever after(その後、ずっと…)』3 『ever after(その後、ずっと…)』4


 そして始まった、sola さんの2年ぶりのライヴ。

 オープニングは、東日本大震災の発生を受けて書き下ろされ、2011年4月16日の vol.1で初披露された楽曲、「凪」

 この「凪」のパフォーマンスでは、会場の電気はすべて落とされ(つまり、消灯しただけでなく、エアコンのスイッチもオフ)、灯りはテーブルの上に置かれたキャンドルのみ、という状態で行われました。

 このような演出が行われた理由とは、今回ここにお集まりになったオーディエンスのみなさんに、今一度、大震災発生直後のころのことを、思い出していただくためでした。

 このブログには、大震災発生直後に開催された、いくつものライヴの観覧記が、今でも掲載されています。それらのライヴは、ほとんどが節電に配慮して、照明も最小限に抑えてのアンプラグドのスタイルで開催されていました。

 大震災発生からわずか2日後の、2011年3月13日に、三浦海岸のナツメグカフェを会場に開催された、とんちピクルスさんご出演の『Ukulele Mondo Lounge 2』は、照明は電気スタンド一つのみ。PA の設備も、すべて一時的に撤去して行われました。

 また、大震災発生から8日後の、2011年3月19日に阿佐ヶ谷 NEXT SUNDAY にて開催された、藤本大祐さんや藤井 周さんなどがご出演なさった、風太郎企画25th『土曜日の旅人達』も、やはり節電に配慮して、照明は最小限、マイクも無しの、完全なアンプラグドで行われました。

 この2つのライヴの記憶は、今でも強烈に、そして鮮明に、私の中に残っています。

 それらのライヴの観覧記でも書いていることなのですが、3月13日の『Ukulele Mondo Lounge 2』の会場であったナツメグカフェさんは、海岸道に面して建っているお店なんですね。本当に目の前が海。そして2011年3月13日の時点では、三浦海岸のある神奈川県は、津波警報も津波注意報も、すべて解除されてはいたのですが、しかし神奈川県以外のすべての太平洋沿岸地域は、依然として津波警報・注意報が継続していた状態だったんです。そのような状況下で、海岸沿いのお店に足を運ぶのは、正直、臆病者の私には、かなりの勇気が要りました。

 そして、最寄り駅から会場までの沿道の様子も、やはり強烈に、記憶に残っています。駅前の桜は満開だったにもかかわらず、観光客の姿はほとんどなく、人通りはまばら。食料やガソリンの買占めのせいで、コンビニエンスストアの棚はガラガラ。ガソリンスタンドは休業。町中に緊張感が満ち満ちていました。

 また、2011年3月19日開催の、風太郎企画25th『土曜日の旅人達』も、やはり会場には緊張感が漲っていました。この日の演奏時間中には、大きな余震も発生しました。このときステージに上がっていた百瀬あざみさんが、それでも動揺を見せることなく、凛とした佇まいでパフォーマンスを継続させたことが、強く印象に残っています。

 この2つのライヴ観覧記は、『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.1』の観覧記とも併せて、ぜひみなさんにも、今一度、読み返していただきたく思います。

とんちピクルスライヴ@三浦海岸ナツメグ・カフェ 観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.03.19掲載)

風太郎企画25th『土曜日の旅人達』観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.03.27掲載)

 そして、今回の『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.3』のオープニングでの、「凪」のパフォーマンス。

 夏の陽が暮れて、徐々に薄暗くなっていく Lasah の店内に響き渡る、ア・カペラによる、sola さんの真摯な歌声。

 開け放した窓からそよいでくる風に揺らぐ、キャンドルの炎。

20140817g.jpg


 このとき、私の中では確かに、大震災発生直後の時期に足を運んだ数々のライヴの現場で胸に抱いた感情や、計画停電の日々の中で感じた不安、そして今回のライヴと同じく、『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」』の vol.1で、akta のテーブルの上で柔らかく揺らいでいたキャンドルの灯りの映像が、鮮明によみがえっていました。

『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.1』での「凪」のパフォーマンスは、現在でも YouTube で動画を視聴することができます。ぜひご覧ください。

“凪”
(Live, 2011.04.16)


「凪」のパフォーマンス後は、照明やエアコンが点けられ、通常の状態でのライヴへと戻りましたが、しかし今回のライヴはあくまでも震災復興支援イヴェントであり、sola さんの歌やけんけんさんの演奏だけではなく、sola さんが参加なさったボランティアチーム「援人」のお話や、「プロジェクト FUKUSHIMA!」「フェスティバル FUKUSHIMA!」についても、詳細に語られました。

 前回および今回の『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」』は、「プロジェクト FUKUSHIMA!」および「フェスティバル FUKUSHIMA!」の賛同イヴェントとして、エントリーされています。この日の Lasah の入口や会場内には、2011年の「フェスティバル FUKUSHIMA!」で会場の芝生の上に敷かれていた、放射性物質の持ち帰りによる拡散を防ぐための「福島大風呂敷」の一部を、洗濯・除染して作られた旗が、掲げられていました。

※今回のライヴで集まった寄付金の送付先である、NPO 法人災害復興支援ボランティアネットの公式ブログは、こちら。http://ameblo.jp/v-home-net/

※sola さんが参加なさったボランティアチーム「援人」の Facebook ページは、こちら。https://www.facebook.com/v.t.engine

※「プロジェクト FUKUSHIMA!宣言」全文、およびこれまでの活動レポート等は、こちら。http://www.pj-fukushima.jp/(twitter のアカウントは、@pj_FUKUSHIMA)

sola 1

sola 2


 また、sola さんは、今年の夏に被災地で開催された花火大会にも、足を運ばれました。その花火大会の模様なども含め、sola さんの撮影による被災地の様子を写した画像のスライドショーも、この日は上映されました。

スライドショー 1 スライドショー 2

スライドショー 3

スライドショー 4




 そして、Lasah ライヴではおなじみの、開催テーマに合わせてセレクトされた、美味しいお茶の数々。

20140817e.jpg 20140817f.jpg

20140817h.jpg


 私はお茶についての知識が乏しい人間なので、今回のライヴで出されたお茶の種類を、一つひとつ詳らかに紹介することはできないのですが、最後に出されたお茶の種類は、「不倒翁」。震災復興支援にふさわしい名前が冠されている、味わい深いお茶でした。



 今回のライヴは2部構成。そのセットリストは、この記事の最後に、sola さんご自身によるツイートからコピペをさせていただきますが、非常に重厚な内容の楽曲が、今回のライヴの主体となっていました。

 一曲一曲のパフォーマンスが終わるごとに、会場はしんとした静寂に包まれ、sola さんの「どうもありがとうございました」という挨拶が入ることによって初めて、オーディエンスは日常の世界にようやく引き戻される、そんな感じでした。

 それは、sola さんがMCの中で自虐的におっしゃっていたような、歌詞の内容が暗いせいでオーディエンスがどんよりとしてしまったということなんかではなく、sola さんの「うたの力」を示すものであったと、私は思います。

 sola さんの歌にライヴで接するとき、オーディエンスは、sola さんが紡ぎ出す歌の世界の中に、sola さんの「うたの力」によって引き込まれてしまうんです。そして、自分がオーディエンスという「鑑賞者」の立場にいることを忘れてしまって、その歌の世界の「当事者」になってしまう。

 それはもう、単なる共感ではない。

 sola さんがライヴで一曲歌い終えるごとに会場に生じる、あの静寂の中には、「ああ、わかるわかる、そうだよねー」というような感じの、いかにも他人事めいた安易な共感は、全くないんですよね。

 そこで歌われている命題を、決して他人事にさせてはおかない。聴く者を蚊帳の外に置かせない。そういう説得力が、sola さんの歌にはあるんです。

 だから、オーディエンスの一人ひとりが、「鑑賞者」という第三者ではなくなってしまう。

 歌の世界の「当事者」になってしまうんです。

 そして、sola さんが一曲を歌い終わった直後、まだオーディエンスは「鑑賞者」ではなく「当事者」のままでいるから、拍手を贈るのを、思わず忘れてしまう。

 拍手というのは、歌の世界の外側にいる者、つまり第三者という「鑑賞者」の立場にいる者の発想なんです。

 歌の世界の中にいる「当事者」には、拍手をするという発想自体がない。それはあくまでも「鑑賞者」の発想だから。

 だから、思わず拍手が遅れてしまう。

 一曲を歌い終えた sola さんが、「どうもありがとうございました」という挨拶をなさるまで、オーディエンスは依然として、sola さんの歌の世界の「当事者」のままでいるんです。

 sola さんの「うたの力」、それは、sola さんがオーディエンスにかけた、魔法のようなものだと思います。

 なにを大げさな、と思われるかたも、ひょっとしたら、いらっしゃるかもしれません。でも、この日の sola さんのライヴに足を運ばれたみなさんであれば、sola さんの「うたの力」は魔法だ、という私の言葉に、大きく頷いてくださることと思います。

 本来は「鑑賞者」であるはずのオーディエンスを、歌の世界の「当事者」に変えてしまう。そんな sola さんの魔法は、sola さんが「どうもありがとうございました」という呪文を唱えるまでは、解けないんです。

 そして、sola さんの「どうもありがとうございました」という呪文によって魔法が解けたオーディエンスは、そこでハッと我に返って、自分が「鑑賞者」であったことを思い出し、その sola さんの魔法――つまり、うたの力――を讃える拍手を、惜しみなく贈る。

 ――そんなふうに、私には思えるのです。

sola 3 sola 4




 第2部では、sola さんの看板曲であり名曲である「羊ヶ丘」「beautiful」が歌われましたが、「beautiful」を歌い始める前のMCで、sola さんは、この2年ほど、音楽活動を休止していた理由の一つとして、「この曲をうたうのにふさわしい自分であるかどうかがわからなくなった」というような趣旨のことをおっしゃっていました。

 しかし、そうした葛藤を経て、再びオーディエンスのもとに届けられた sola さんの歌声は、良い意味で、以前と変わりないものでした。

 それは、sola さんが葛藤を経ても成長していないなどということなんかでは、全然ありません。

 そうではなく、sola さんの歌声が以前と変わりのないものであったことによって示されていたのは、sola さんというかたが「信念のぶれない人」である、ということだと、私は思います。

 sola さんは、「人として正しく生きるためにこそ、自己の正しさに常に疑義を差し挟むことを、決して忘れない人」です。

 そのせいで、時には心が折れてしまうこともあるかと存じます。葛藤は今もなお、sola さんの中で、現在進行形で続いていると、私は感じます。

 でも、同時に sola さんは、シンガー/ソングライターとしての自己の信念を曲げずに貫く強さをも、兼ね備えていらっしゃるかたです。

 だからこそ、こうして sola さんは、再びシンガー/ソングライターとして、私たちの前に帰ってきてくださった。

 良い意味で以前と変わりのない、揺るぎのない歌声を聴かせてくださった。

 私は、そう思います。

 sola さんは、「ぶれない人」です。

sola 5 sola 6

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 そして、今回のライヴの最後の一曲。

 命を落としてしまっていても不思議ではなかったほどの大怪我から、奇跡の生還を遂げ、まだ本調子ではないながらも、ライヴ活動への復帰を果たした、けんけんさんへと捧げられたサプライズ。

 この日はお客さんとしていらっしゃっていたはずの、鹿嶋 敏行さんが、アコースティック・ギターを携え、sola さんとデュエットを披露。

 曲は、中島みゆきさんの不朽の名曲、「時代」

 けんけんさん、号泣。

 そりゃそうだよ。そりゃ泣いちゃうさ。

 ひょっとすると、このサプライズは、2010年12月26日に阿佐ヶ谷 NEXT SUNDAY にて開催された『そらてん』で、team 共倒れのみなさんから sola さんへと贈られた、素敵なサプライズのお返しだったりして……、なんてことを、私は考えました。

『そらてん』観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.02.11掲載)

 けんけんさんの涙、美しかったです。

 けんけんさんは、このライヴの、もう一人の主人公でした。

(……とか言いながら、今回のライヴの写真は、私がポジション取りに失敗してしまったがために、演奏中のけんけんの姿は、ほとんどが sola ちゃんの背後霊と化してしまいました……。けんけん、本当にゴメンよぉぉぉぉぉぉぉぉ! 真剣に申し訳ないです。orz)

 ちなみに、鹿嶋 敏行さんはこれまで、とんちピクルスさんや藤本大祐さん、藤井 周さんといった、他のLGBTミュージシャンのみなさんと、ライヴでデュエットを披露なさってきましたが、意外にも、sola さんとのデュエットは、これが初めてだったのですよね。

 2010年11月23日に新宿 Future Nature Valve にて開催された『ソラニワ vol.3』の最後で、この日の共演者であった藤井 周さんや藤本大祐さんらと共に、ラスト・ナンバーの「ソラニワ」のパフォーマンスに加わったことはありましたが、純然たるデュエットは、この日が初めてでした。

『ソラニワ vol.3』観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.02.01掲載)

 この『ソラニワ vol.3』の観覧記の中で、私は、「ソングライターとしての sola さんと、シンガーとしての鹿嶋さんの相性は、非常に幸福なめぐり合わせである」と書いているのですが、同じシンガー同士としても、お二人の相性は、やはり抜群でしたね。

 鹿嶋さんによるアコースティック・ギターの演奏があることで、全体的な雰囲気は、まさしく「カジマ・ワールド」のそれなんですが、その「カジマ・ワールド」の中に、sola さんの歌声が、全く何の違和感もなく、美しく溶け込んでいるんですよ。

 たぶん、この逆のパターンも、sola さんと鹿嶋さんのお二人ならば、あり得る。

 たとえば、team 共倒れのみなさんが勢ぞろいしている sola さんのライヴに、鹿嶋さんがデュエットで参加なさったとしたならば、それはおそらく、「sola ワールド」の中に、鹿嶋さんの歌声が違和感なく溶け込んでいる、という雰囲気になると思います。

 もう少し詳しく説明すると、「sola ワールド」の特徴の一つである、ある種の峻厳さはそのままに、そこに鹿嶋さんがふわっと包み込むような柔らかさを添える、そういう溶け込みかたをするんじゃないかなあ、という気がします。

 とにかく、お二人のデュエット、素晴らしかった!

 再共演、熱烈希望!

sola & 鹿嶋 敏行 1

sola & 鹿嶋 敏行 2


 参考までに、鹿嶋さんによる他のLGBTミュージシャンのかたがたとのデュエット歴は、以下のとおり。

《Duet with とんちピクルス》

"Serious Playground"観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2013.01.19掲載)

とんちピクルス×鹿嶋敏行 秋分の日の五分五分スペシャル!観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.10.11掲載)

《Duet with 藤井 周》

風太郎企画28th『夏空夢人』観覧記 (Queer Music Experience.、2011.07.03開催)

《Duet with 藤本大祐》

藤本大祐 presents スリーマンライブ『Triangle Typhoon』観覧記 (ブログ版 Queer Music Experience.、2011.04.21開催)

 ……こうして改めて、これまでに鹿嶋さんがデュエットを披露なさったライヴの観覧記を読み返してみると、鹿嶋さんとデュエットをなさったミュージシャンのみなさんのご様子が、本当に三者三様でいらっしゃるんですよね。

 そして、そうしたリアクションの違いが、それらのミュージシャンのみなさんの個性とか持ち味の違いに、そのまま直結しているところが、私にはとても興味深いです。

 鹿嶋さんは、デュエットの相手がどなたであっても、その相手のミュージシャンのかたへの敬愛の念を、包み込むように、大らかに表現なさるかたです。

 そうした鹿嶋さんからのまっすぐな愛情表現に、藤本大祐さんの場合は、いかにも好青年らしく、ドギマギとなさってしまって、それによって、表現者としての藤本さんのストイックなキャラクターが、結果的には、いつもとは違う角度から、浮き彫りになっていた形。

 とんちピクルスさんの場合は、鹿嶋さんからの愛情表現に照れてしまいながらも、その照れているご自身の様子を巧みに笑いへと転化して、会場を一層盛り上げてしまうという、さすがの芸達者ぶりを発揮。

 藤井 周さんの場合は、周さんというかたは、その時々での感情を、可能な限りそのままの形で、歌と演奏の中に反映させることを、何よりも重視していらっしゃるかたなので、大好きな鹿嶋さんとデュエットできることの嬉しさとか楽しさが、照れという自意識を越えて、そのまま全身からあふれ出していました。

 そして、今回の sola さんと鹿嶋さんのデュエットはどうであったのかというと。

 今回の場合は、大怪我から奇跡の生還を遂げてライヴ活動への復帰を果たされたけんけんさんへと捧げられたものであり、そのデュエットとしての性質は、sola さんと鹿嶋さんのお二人が、互いへの敬愛の念を交歓するものであるというよりは、そこでの演奏には直接加わっていない、けんけんさんへの敬愛の念が、表現されたものであったと思います。

 sola さんと鹿嶋さんとの調和が深まれば深まるほど、お二人がけんけんさんに寄せている敬愛もまた、深まっていく。

 あらゆる面から限りなく美しい、お二人のデュエットでした。

 よかったね、けんけん。



 かくして幕を閉じた、『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」vol.3』。

 この日のライヴのセットリストは、以下のとおりです。sola さんの Twitter でのツイートから、コピペさせていただきました。当該ツイートはこちら

SET LIST
<第一部>
1.凪
2.ぼくがつくった愛のうた
3.火の川(小谷美紗子)
4.けれど空は今日も青
5.to U(Salyu)
<第二部>
6.羊ヶ丘
7.beautiful
8.糸(中島みゆき)
9.祈りのうた
10.時代(中島みゆき/鹿嶋敏行さんとともに)




 この日の会場では、sola さんのライヴではおなじみ(?)の、「一見ブランクディスクのようでいて実は楽曲が収録されている残念な CD-R シリーズ」(と記載されている)、『空 CD-R』シリーズの ver.2.0とver.3.0も、配布されました。

空 CD-R ver. 2.0&3.0
一見すると、ブランクディスク。


空 CD-R ver. 2.0&3.0
しかし裏面には、sola ちゃんお得意の小ネタが今回もギッシリ(笑)。


 ver.2.0は「祈りのうた」(2011年4月16日の『pray and sing for 3.11 「僕らが奏でる祈りのうた」』からのライヴ音源)を収録。ver.3.0は、カヴァー曲のライヴ音源を4曲収録。

滝野“ダイナマイト”ノエル
あたかも物販担当のような、滝野“ダイナマイト”ノエルさん。
この日のライヴには、浴衣姿でご来場。
滝野さんは、たけださとしさんの
歌のフリーマーケット第226回の女性ヴォーカル特集でも紹介されていらっしゃるかたです。


 この『空 CD-R』シリーズへの募金とも合わせて、この日のライヴで集まった寄付金の総額は、sola さんの8月19日11時28分付のツイートによると、16,600円となったそうです。全額が、NPO 法人災害復興支援ボランティアネット(南相馬市ボランティア活動センター)に寄付されたことが、やはり同日14時47分付の sola さんのツイートで報告されています。





 このライヴを観ることがことができて、本当に良かった。

 sola さん、けんけんさん、鹿嶋さん、そして Lasah の石川さん、どうもありがとうございました!


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2014.09.07 Top↑
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