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今日、5月17日は、「国際反ホモフォビアの日」です。

Act Against Homophobiaのブログから、「国際反ホモフォビアの日」の由来についての解説を、以下に引用します。

この企画は、世界の約50カ国で実施されているIDAHO(International Day Against Homophobia)に参加しています。

IDAHOとは、毎年5月17日に、世界の各地でホモフォビアについて考えようという呼びかけです。呼びかけ人はLouis-Georges TIN氏。 5月17日は、1990年に、世界保健機関(WHO)の国際障害疾病分類(ICD10)から同性愛が削除されることが決められた日です(ICD10の出版は93年)。これにより、同性愛はいかなる意味においても治療の対象とならないことが明示されましたが、依然、根強いホモフォビアが世界の各地に残っています。IDAHOでは、各地の実情に合わせて、各地のLGBT団体等が、様々な取り組みをしています。

IDAHO公式ホームページ http://www.idahomophobia.org/


さて、このような大事な日に、オープンリー・ゲイのアーティストの不祥事を記事にするのはどうよ? と思われること必至のような気がしますが、ジョージ・マイケルが、またもや自動車トラブルを起こしました。






日本語のサイトでも、ABC振興会さんが、この事件を記事にしています。

iPodしながら居眠り運転?で事故ったジョージ・マイケル画像


驚くジョージ・マイケル


そして、もちろん、現地イギリスのゲイ向けポータル・サイトであるGay.com UKも、この事件を報じています。

以下は、その記事の全文翻訳です。


ジョージ・マイケルが、またも容赦ないメディアの注目を集めてしまった。伝えられたところによれば、レンジ・ローバーの運転中に居眠りしてしまったらしい。

日曜日の『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』紙が報じたのだが、2月のマイケルの法抵触を考えると、事件はいっそう奇妙に思えてくる。

マイケルは今年の初めにも、ハイド・パークの交差点の信号で、居眠り運転をしていたことが知れ渡っている。後に、大麻所持で警告を受けた。

今回のスクープでは、目撃者によると、心配したドライバーが窓を叩くまでに、信号が4回も変わっていたという。その不可解な事件は、彼の家の近くにあるハイゲートの、緑の豊かな辺りで起こった。

「彼はものすごく汗をかいていて、iPodを着けていました」と、事故を目撃したドライバーは言う。

「たぶんそのせいで、後ろから激しくクラクションを鳴らされても全く聴こえなかったんでしょうね。彼はまた走り始めました――でも、ずっと蛇行運転でした。それから中央分離帯の標識に衝突したんです。彼がそのことに気づいていたのかどうかも、怪しいところですね。彼はハイになっているみたいでした。それでも彼は運転し続けたんです。」

マイケルはマリファナ煙草の嗜好を全く隠そうとはしてこなかった。過去には、1日で実に20本も吸うことを認めてきた。

当然、そうした告白は、例えば「ケアレス・スプリファー」だの「スプリフ・アップ・ビフォー・ユー・ゴー・ゴー」だのという見出しとなった(注:スプリフとは、マリファナ煙草のこと)。少し前に、ITVの『Perkinson』(註:イギリスの人気トーク番組)に出演したとき、マイケルは大麻所持について、そうした習慣を特には隠してはいないのだから、大してショッキングなニュースでもないとうそぶいていた。

ケイト・モスとピート・ドハーティの薬物事件に比べれば、マイケルが雑草(註:マリファナのこと)を欲しがるのは、平和な郊外の珍事に思えるかもしれない。しかし、無謀な運転をするとなれば、これはもう完全に別問題であって、彼のマリファナ喫煙の告白を安易には聞き流せない。

マリファナを楽しむ人々は、冷蔵庫の中身を全部食べてしまったり、あるいは退屈以外の何者でもないような、首を傾げたくなるような音楽を聴いたりということを、嬉々として語り、そして時には、被害妄想の大騒ぎを起こしたりする。

ラリって意識が飛ぶのは、他のドラッグも併用していることが考えられる長期常用者の場合には、決してよくある兆候ではない。もちろん、彼はただ単に疲れていて、早く就寝する必要があったというだけの可能性もあるのだが。

いつものように、『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』は、3面記事に「この当て逃げ野郎!」と書き立てて、マイケルに対する陰険でホモフォビックな当てこすりを差し控えようとはしなかった。

残念なことに、マイケルは自ら災いを招く。特に今回は、4ヵ月で3回目の自動車トラブルだ。驚くべきことではないが、マイケルの無責任なふるまいを批判するために、安全キャンペーン員が、列を成して待ち構えている。

保守党下院議員で、運輸委員会のロバート・グッドウィルは、そのコメントでは、彼の肩書きへの期待には応えなかった。

「ジョージ・マイケルのようなロール・モデルが、非常に無責任にふるまっているように見られるのが心配です……彼はもう運転すべきではない。彼は、運転手を雇ったほうがいい。」

ジョージ・マイケルが、どの程度「ロール・モデル」として影響力があるのか、定かではない。

ここ数年、ファンに対する「Father Figure」としてのマイケルの地位は、衰えているようだ。何かあるとすれば、この素晴らしいスターは、散歩したり眠ったり歌を歌ったりする、生きた教訓話だということだ。

我々は皆、マイケルの過ちに学ぶことができる。

もしあなたがクロゼットならば、公衆便所でハッテン行為をしないことだ。エルトンの悪い面を批判しないことだ。そして、意識が完全にはっきりしていない限り、近所で車を運転しないことだ。


原文はこちら

アメリカやイギリスのゲイ・メディアが、オープンリー・ゲイの有名人にここまで批判的な書き方をするのは珍しい。昨年ボーイ・ジョージがニューヨークで逮捕されたときも、アメリカやイギリスのゲイ・メディアは、一般のメディアが報じている以上の内容は語りませんでした。

もちろん、「あんたはロール・モデルなんだから、もっとしっかりしてくれよ!」と激しく批判したい気持ちは、メディアの側には当然あるんです。

ただ、その一方で、同じゲイ同士で罵り合うのは、コミュニティの連帯を損なうものだ、という判断もあるんです。そこで、結局は事実関係を報じる程度に留まるわけです。

しかし、今回の記事では、

「ジョージ・マイケルが、どの程度『ロール・モデル』として影響力があるのか、定かではない。」

とまで言っています。

やつのことなど知ったことか、と言わんばかりの雰囲気。

ということは。

つまりイギリスのゲイ・メディアは、もはやジョージ・マイケルをロール・モデルと見做すことは止めた、ということに他なりません。

その無責任な振る舞いのせいで、ジョージ・マイケルは、母国イギリスのゲイ・メディアの支持を、失ってしまったようです。



さて、今日は、「国際反ホモフォビアの日」です。

この世界からホモフォビアを無くすためにも、ロール・モデルと見做されているオープンリー・ゲイの有名人には、しっかりと振舞ってほしいと思います。

大半の異性愛者の人たちは、自分たちの身近にも同性愛者がいるとは思っていません。だからこそ、ジョージ・マイケルのようなゲイの有名人を見ると、「ああ、ゲイっていうのはこういう人たちなんだな」と短絡的に、十把一絡げに決め付けがちです。

クスリでラリってバカをやる人がいるのは、異性愛者も同じです。異性愛がどうとか、同性愛だからどうとか、そんなの全然関係ありません。

ジョージ・マイケルのような人を見て、「ゲイっていうのは、クスリでラリってバカをやるもんなんだ」と安易に決めつける、思慮の浅い人たちが、この世には大勢いるのです。それが現実です。

だからこそ、たとえオープンだろうとクロゼットだろうと、そんなのには関係なく、ゲイの一人ひとりが、自分たちの振る舞いに責任を持たなければいけない、と思います。

Gay.com UKの記事の中にもありますが、たとえば公衆の場でハッテン行為に及んで、それが警察沙汰になってしまったとき、その場に駆けつけた警察は、相手が有名人であろうとなかろうと、ゲイに対する偏見を強めるでしょう。

そして、メディアの偏向的な報道によって、ゲイに対する偏見は、ますます拡大していくでしょう。

結局、私たち一人ひとりの振る舞いが、ゲイに対する偏見の有無を左右しているかもしれないのです。

偏見の原因は、もちろん決して一つではありません。さまざまな要因が、ゲイへの偏見を形作っています。

ただ、それらの偏見を無くしていくための第一歩は、ゲイの当事者自身が、その人がカミングアウトしているかいないかには関わりなく、周囲に対して恥じることのない、責任ある振る舞いをしていくことから始まるのではないでしょうか?



今のジョージ・マイケルは、ゲイのロール・モデルとしては、確かに反面教師でしかないと思います。非常に残念です。



そして、今日は「国際反ホモフォビアの日」です。くどいようですが。

自分がゲイであることを、こうしてネット上でオープンにしている以上、異性愛者の人たちにゲイへの偏見を植え付けるような無責任な言動をしてはいけない。そんな思いを、改めて噛み締めているところです。



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2006.05.17 Top↑
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